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「シングルファザーとともに父子家庭支援を考える勉強会 」

今日はひとり親家庭支援ネットの勉強会。
「シングルファザーとともに父子家庭支援を考える」を実施しました。
行政では、父子家庭の実態をつかめておらず、(経済的に困窮している児童扶養手当受給世帯は把握しているが、経済的支援を受けていないことが多い、父子家庭は、国勢調査で世帯数は把握しているものの、子ども部署では把握していない。繋がりがない。)そのため、課題や悩み、行政に求めること、母子家庭との違いを調査すべく、三人のシングルファザーより以下のお話を伺いました。

○仕事
・シングルになり家庭との両立のため、仕事をセーブしているか?(昇進・転職・夜や土日の残業や付き合いは?)
・仕事関係者の理解は?
・収入に影響はあるか

→転職・起業などにより、家庭との両立を図っている。
 組織に属する場合、子育てへの理解は、差があることが考えられる
 セーブしている・していないどちらの場合でも、子育て・家事に時間や心を割いている。

○子育て
・お子さんの年齢による子育ての悩みは?
・男の子・女の子、悩みは?
・母親がいないから困ったことは?
・母親の参加が多い学校行事をどうしているか
・学校や保育園の情報共有をどうしているか
・子育ての悩みを話すことはあるか?あるとしたら誰に?
・緊急時などお子さんを見てもらう時は?誰に頼むか?お留守番?
・こどもの心のケアは、どうしているか?
・シンパパ仲間はいますか?

→保育所から学校へ入学時に負担が変化。進学や就職などの相談。
 子どもとのコミュニケーション
 同性だとスキンシップもしやすく理解しやすい。女の子だと生理のことなど話しにくい
 学校行事が母親前提となっていることが多い。(お手紙・保護者会・平日行事など。)
 母親コミュニティには入りづらく、情報が入りにくい
 学校との密接な連絡や情報共有の必要性
 子育て・子どもの情報提供の必要性
 自分の母親など、身内の女性からの支援
 
○家事について
・ご自身でしていますか?
・家事サービスなどは利用されますか?

 →家事は自身が大部分行われている。サポートがうけやすい体制の必要性

○ご自身のこと
・悩みはありますか?
(パートナーの必要性や将来の介護。時間がないことや、肉体的・精神的に大変など。)
 
○元配偶者について
・面会交流や養育費の有無

○行政について
・保育園・学童以外に、ひとり親だから受けた市民サービス・支援はありますか?
・行政にシンパパ向けに支援をしてもらうとしたら、なにを希望しますか?
  →精神的な支援よりも、行政サービスの手続き簡略化
   行政サービス=経済的支援だけではないことを知らせ、利用してもらう必要性

 このようなお話を伺いました。その後は移管交換など。
特に、学校との情報共有は、父親だから距離ができてしまう可能性も感じ、スクールカウンセラーとの定期面会は、ニーズを確認する必要性を感じました。
男性でも、女性でも、ひとり親のコミュニティなど、悩みを共有する関係性は、なかなか構築できていない人が多いのですが、コミュニティに求めるものは、男性と女性は違うかもしれないと、思いました。
また、行政支援を利用するという概念はあまりなく、「自分でどうするか」を基準に子育てなども向き合っているので、父親自身が子育てしやすい環境を整えること(子育てしづらい環境を取り除く)が必要と感じました。
そして、父親の負担を減らすために、シングルマザーと共通する課題は、シングルファザーも受けやすい行政サービスにすること、シングルファザーならではの課題については、父親だけを対象に支援するなどの工夫も必要と感じました。今後、更にアンケート調査結果と合わせ、政策にして、行政に提案していきたいと思います。
三人とも、仕事も一生懸命、子育ても丁寧に子ども達と向き合っており、家事もまめにこなされている。
お互いに、家事の時短テクを教えあいつつ、子ども達のために前向きに進んでいきたい気持ちを共有しました。
やはりバックグランドに共通項があると、共感度が高く、ネットワーク議員もみんな母の顔。
肩の力を抜いて、お互いに素で話し合えた時間でした。三人のパパさん、貴重なお休みのお時間をいただき、ご協力ありがとうございました。

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