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超直前予約サービス「トレタnow」を公開しました

トレタの代表の中村です。
本日、全く新しい飲食店予約サービス「トレタnow」を公開しました。
トレタnowは、これまで「Skipr」という開発コードネームでチラ見せ紹介する機会もありましたので、開発コードネームの方をご存じの方も多いかもしれません。

トレタnowとは

トレタnowは、僕が飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を作った当初から、いつかは絶対に実現したいと思っていた、究極のオンライン予約をカタチにしたものです。その特長を一言で表すなら「超直前予約」。「今」、空席があるお店だけを探し出し、その席を簡単に確保できるオンラインの予約サービスです。
言葉で説明するとあまりに簡単なことですが、しかしこれまでほとんどの飲食店では、それを実現することはできないままでした。

これまでのオンライン予約の課題

グルメサイト各社の積極的な取り組みもあり、近年の飲食店のオンライン予約の伸びにはめざましいものがあります。しかし、大抵のオンライン予約は「前日まで受付」となっていて、当日予約は電話のみのケースがほとんどです。もちろん、当日のオンライン予約に「がんばって対応」している飲食店もありますが、ごくわずかにとどまっています。

なぜ当日のオンライン予約の対応が難しいのか。
それは、飲食店の予約が「紙の予約台帳」で管理されているからです。予約を紙で管理しながらオンライン予約に対応しようとすると、そこには必ず「データを紙に転記する」「紙をデータに反映させる」という、人による手作業が介在することになります。しかし、飲食店スタッフの業務は仕込みや準備など多岐にわたり、開店前も営業中も休む暇はありません。そのような状況の中で、24/365、いつ入ってくるか分からないオンライン予約に万全の体制で臨むことは現実的ではありません。転記忘れや、転記ミスも起きるでしょう。ゆえに、オンライン予約は「お店が余裕を持って対応できる」前日までの受付としていることが多いのです。

そんな管理方法を維持したまま、当日のオンライン予約にも対応しようとしたら、慌ただしい開店前も営業中も、常にグルメサイトからの予約通知を確認し続けなくてはいけません。スマホを携帯し、スマートウォッチを身につけて、通知を絶対に見逃さないようにせねばなりません。
それでもオンライン予約の窓口がひとつだけなら、なんとか頑張れば対応できるかもしれません。しかし複数のグルメサイトからのオンライン予約を受け付けているとなれば、もはや現実的ではなくなります。紙への転記だけではありません。グルメサイトAからの予約が入ったら、すみやかにBでの予約受付を停止しなくてはなりません。それを少しでも怠ってしまったら、それは即座にオーバーブッキングやダブルブッキングという「予約事故」に直結してしまうのです。
こんなに手間をかけ、神経をとがらせて、なおかつ常に予約事故のリスクと隣り合わせになっているようでは、飲食店はなかなかオンライン予約に積極的に取り組めません。「リスクと手間を考えたら、電話をメインとせざるを得ない」となってしまうわけです。
ですから、紙の台帳で予約管理が行われている限り、飲食店は、超直前予約はおろか、当日のオンライン予約にも対応することは難しかったのです。

理想の実現には「台帳」が不可欠でした

だから僕らは、理想のオンライン予約を実現するためには、飲食店の予約管理から変えていかねばならないと考えました。究極のオンライン予約を実現しようと思ったら、予約台帳のクラウド化が不可欠だったのです。飲食店が紙の台帳による予約管理から脱却し、クラウドでの予約管理が当たり前の世界を作ること。紙との戦いこそが、これまでのトレタのミッションでした。
そこで僕らは、オンライン予約の普及を考えるより前に、まずは台帳としてのトレタの操作性の高さにこだわりました。長い間、紙の台帳を使ってきた方々に、今日からトレタを使ってくださいと言っても、操作が難しいんじゃないか、紙に書くほうが早いんじゃないかと思われてしまったら、何も前に進まないからです。だからこそ、「銀行のATMを使える人なら誰でも使えるツール」を合言葉に、使いやすさを徹底的に磨き込んで開発を続けてきました。「トレタなら紙の台帳から安心して換えることができて、業務効率化が実現できる」。そう思ってもらえることこそが、究極のオンライン予約の実現における一丁目一番地だと信じ、地道な努力を続けてきました。
そして創業から6年経ち、トレタの導入店舗数が15,000 (2018年末時点) を超えた今、僕たちが描き続けた究極のオンライン予約を実現する準備が整いました。
トレタをきちんと使って予約管理をしている飲食店であれば、すでに「超直前予約」に対応可能な状態になっているのです。

トレタnowにできること

ここで、トレタnowの機能について説明します。
トレタnowの機能はとてもシンプルです。「いま空席のあるお店を探し、席を予約する」。これだけです。ユーザーは、アプリを立ち上げたら人数を選び「近くのお店を探す」。検索結果に表示された候補から行きたいお店を選択し「予約する」をタップするだけ。検索から最短2タップで予約が完了します。
予約が確定したら、お店までの道のりがマップ形式で表示されますので、ナビゲーションに従ってお店に向かってください。あまりに簡単に予約が完了してしまうので不安かもしれませんが、きちんと席は確保されているので、心配は無用です。(もちろん、お店の方もいちいち予約の確認をする必要はありません。すべてトレタにお任せください)
これまでは、予約が面倒という理由で、予約せず来店している方も少なくないでしょう。そんな方こそ、トレタnowをお試しください。来店してみたら「すみません、満席なんです」と断られることもなくなります。
安心かつ簡単に使えるトレタnowは、突発的な外食や、わざわざ予約するまでもないカジュアルなご飯、あるいは2次会など、さまざまなシーンで便利に使っていただけるはずです。

超直前予約のポテンシャル

超直前予約には、サービスとしても大きな可能性があります。そもそも、既存のオンライン予約では、前日までの受付が多いため、「今から」の超直前という領域はほとんどカバーできていません。ですからトレタnowは、従来のオンライン予約とは競合するようでいて、まったく競合しないと言えます。
しかもトレタのデータで調べると、飲食店に来店する全てのお客さまのうち、「前日までの予約」は半数しかなく、残りの半数は「当日予約」と「ウォークイン(予約なしの飛び込み来店)」が占めていることがわかっています。つまり、当日に飲食店を選ぶお客さまは、「前日までの予約」と同じくらいのボリュームで存在するのです。
これほどの規模感のお客さまがオンラインの恩恵をうけることなく、電話予約やウォークインのアナログのまま残ってしまうのは、外食業界の未来にとって、極めて大きな課題です。
トレタnowは超直前という領域を圧倒的に便利にすることで、お客さまがよりハッピーになり、お客さまにより豊かな外食体験を提供できるものと考えています。

お店にとってのメリット

一方で飲食店の立場で考えても、超直前予約の領域には大きな可能性があります。
予約がすぐに埋まると言われる人気店でも、すべての営業日、すべての時間帯で満席になるというお店はそう多くはありません。仮に早い時間帯は満席になったとしても、遅い時間帯には席が空いていることもあるでしょう。突発的なキャンセルでテーブルが空いてしまうことだってあります。

こういうときにトレタnowの超直前予約は、「超直前集客」としてお役に立てるはずです。トレタnowは、「今ある空席」と、「今から外食したいお客さま」を直接結びつけることができるのですから。これは、現在様々な領域で盛り上がりつつあるシェアリングエコノミーにも通じる要素を持っているのではないでしょうか。

「予約」と「ウォークイン」の間にある、新しい体験

これまでの飲食店予約は、お店を探し、検討し、手配し、そして相手に予約した内容を共有するという、とても手間のかかる作業でした。精神的な負担も少なくありません。しかし、トレタnowはそんな予約の常識を変えうる可能性を持っています。
トレタnowは「予約」と「飛び込み来店」の間にある、両方のいいとこ取りをしたサービスなのです。席を確保できている安心感や確実性と、予約時間に縛られず、その時の気分でお店を選べる自由さと。
実際、トレタnowのテストに参加した時、僕はこれまでにない楽しさを身をもって体験しました。
あえて予約をせず、18:00に恵比寿駅で待ち合わせ。相手と会えたら、すかさずトレタnowを使って空席検索。そこで表示されたお店は、意外にも人気の焼鳥屋と、イタリアンと、クラフトビールのお店でした。「お!こんなお店が空いてるのか!」と驚きながら、相手と一緒に「どのお店にします?」と、その時の気分でお店を選びます。ワクワクした気持ちでお店に行くと、カウンターで2名分の席が用意されていました。
この「気楽さ」と「お店選びの楽しさ」のバランス感は、かつてなかったのではないでしょうか。テクノロジーが外食をより楽しくできることを、僕は改めて手応えとして感じることができたのです。この体験を、次は皆さんにも是非味わってもらいたいと願っています。

トレタnowの進化はこれから

トレタnowは、オンライン予約の概念を拡張していきます。そして拡張された予約体験は、やがて多くの人たちの外食体験をも変えていくはずです。僕はこの「オンライン予約革命」とも言える新しい体験で、外食業界の常識を一新したいと考えています。
僕たちは、これからも「食の仕事を、おもしろく」のミッションのもと、トレタnowを磨いていきます。トレタnowは、まだまだスタートしたばかり。利用可能店舗さまの数もまだまだ限られているし、サービス提供エリアも限定的です(これから一気に広げていきますよ!)。機能面でも、現時点でお見せできているのは実現したい世界観のほんの入り口だけです。
トレタnowは、これからもっともっと便利に楽しく進化していきます。

これからのトレタ、そしてトレタnowに、ぜひご期待ください!

最後に一番大事なこと

ここまで読んでトレタnowを面白いと思った方。大きなポテンシャルを感じ取ってくれた方。一緒に未来の予約を、未来の外食体験を作りませんか。今なら、デザイン・開発・企画・セールス・マーケ、ほぼすべてのポジションで空きがあります。
興味をお持ちいただいた方は、ぜひこちらからメールでお気軽にご連絡ください。まずは「もうちょっと詳しく聞いてみたい」レベルでも大歓迎です!
外食産業のオンライン予約革命に参加するだけでなく、それを実現する側に回りたいという方を、全力でお待ちしています。

【ご注意】

トレタnowは、当初は渋谷・恵比寿・六本木・五反田エリアのみでのサービス提供となります。その他のエリアは、順次拡張してまいります。(ご希望の地域があったらリクエストください!)
また、サービス品質を担保し、ユーザー体験をきちんとブラッシュアップしながらサービスを拡張していくという目的のもと、当初は利用可能なユーザー数を制限して運営していく方針です。
ユーザー数が上限に達した場合は、ユーザー登録を一旦停止させていただくことがありますので、予めご了承ください。サービスの利用状況などを確認しながら、ユーザー数も順次拡大してまいります。

メンバーに、最大級の「ありがとう」を

最後に、これまでトレタnowの開発に関わってくれた全てのメンバー、そして全ての新旧トレタ社員に心からの感謝を伝えさせてください。トレタとしては初のC向けサービスだけに苦労はたくさんあったと思いますが、本当に素敵なサービスに仕上がったと思います。今まで本当にお疲れ様でした。そしてこれからが本番です。ここからみんなのこだわりを全開放して、外食の歴史を変えるサービスに育てていきましょう!


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