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おそうじ用洗剤の選び方

スーパーでの経験

皆さんはスーパーで日常の買い物をする時、事前に購入するものを決めていきますか。それとも、とりあえず行ってみて購入するものを決めますか。

判断の仕方は人それぞれです。そのため、購入する商品を何にするかといった判断タイミングは様々にあるでしょう。しかし、どちらのタイプにせよ、次のような経験をしたことが一度はあるはずです。

「いやあ、種類がいっぱいあって、どれにしたらいいんだろう…」
そんな思いをしながら、商品パッケージをよく見て、見た目のかわいいものを選んだり、なんとなくちょっと高いから良さそうと選んだり、とにかく安いのがいいと値段で選んだり、そういった経験をしたことがあるのではないでしょうか。いろんな種類がある分、迷ってしまう。これは、どの商品カテゴリーにもある現象です。これはおそうじ用の洗剤にも当てはまります。

特におそうじ用洗剤は種類が多いと感じるのは私だけでしょうか。いいえ、実際におそうじ用洗剤は種類が多く、よく迷ってしまうという声を聞きます。では、どの洗剤を買うのが良いのでしょうか。

そもそも洗剤とは何か

洗剤は水溶液の一種です。「水溶液?どこかで聞いたことがあるな…。」
大人なら、水溶液という言葉を一度は聞いたことがあるはずです。
皆さんは水溶液を昔、学校で習ったことがあるはず。
水溶液??
それは、「物質が水に溶けて液体になっているもの」です。

固形の洗剤の方が効きそうだな…。いいえ、そんなことはありません。

皆さん、掃除をする時に使う洗剤を思い出してみて下さい。
大体、液状のものを使いませんか。

スプレーに入っているものを吹きかけたり、粉状のものは水に溶かして使ったり、細かい霧状のものを噴霧したり、これらはすべて液状にしたものを使っているのです。水に物質を溶かして使う、言い換えれば、水溶液にして使っているということです。
つまり、洗剤というのは水溶液の一種だということがわかります。

水溶液には3つの種類がある

水溶液には性質が3つあります。その3つとは
「酸性」「中性」「アルカリ性」です。
見た目で識別するのは難しいですが、触ったりするとわかります。
酸性は触るとちくちくした感じがあり、アルカリ性はヌメリがあります。
(でも、直接触っては識別してはいけません!)

各性質にはpH値が関係している

「酸性」「アルカリ性」の成分の強さを表す単位には、pHを使います。
pHは0〜14まであり、真ん中の7が「中性」を表します。そして、値が0に近づくほど「酸性」の強度が上がり、値が14に近づくほど「アルカリ性」の強度が上がります。
0〜6:酸性(0や1は強酸性)
7:中性
8〜14:アルカリ性(13や14は強アルカリ性)

汚れの落とし方

汚れは壁や床といった対象面に付着しています。時間が経過したり、対象面が衣服のような布地になると付着ではなく浸透します。今回は家の掃除なので、汚れの付着と考えますと、付着度はその汚れの粘土や性質によって異なります。

ちょっとした汚れ:拭けば取れる
取りづらい汚れ:洗剤で溶かしてから拭けば取れる
頑固や汚れ:洗剤で溶かしつつ道具で刮げ落とせば取れる

おおまかには、このような汚れの取り方を行います。つまり、取りにくい汚れがある場合にのみ洗剤を使用します。あくまで洗剤は汚れを溶かすためにあり、使う洗剤は汚れによって変える必要があるということです。

洗剤の使い分け

ではどのような汚れに対してどのような洗剤を使うべきなのでしょうか。
ここではその問いに簡単に答えてみます。
・「酸性の汚れ」には「アルカリ性」の洗剤を使う
・「アルカリ性の汚れ」には「酸性」の洗剤を使う
以上です。簡単ですよね。汚れの性質とは反対の洗剤を使えば良いのです。
では、どのような汚れが酸性の汚れ、アルカリ性の汚れなのかを下にまとめます。

酸性の汚れとアルカリ性の汚れ

・酸性の汚れとは?
具体例:油汚れ / 皮脂汚れ / 手垢 / など
付着箇所:キッチンやバスタブ
つまり、キッチンやバスタブにはアルカリ性の洗剤を使う

・アルカリ性の汚れとは?
具体例:尿石 / 水垢 / 石鹸カス / 電気ポット内の白い汚れ など
付着箇所:便器やバスルーム
つまり、便器やバスルームには酸性の洗剤を使う

このように、汚れに対して使用する洗剤を変えれば、効率よく汚れを落とすことができます。
ちなみに、中性洗剤は簡単な汚れを落とすことに優れています。
なぜなら、中性洗剤は強度がマイルドで、対象面を傷つけずに汚れを落とすことができるためです。優先的に中性洗剤を使うことをおすすめします。
※対象面を傷つける可能性があるため、できるだけ強度の低いものから使用しましょう。

まとめ

では最後に、買っておくべき家庭用おそうじ洗剤をまとめます。
今私はベトナムにいるため、日本で購入できるものとベトナムで購入できるものにわけておきます。

洗剤は汚れに合わせて使い分けましょう。

pH3〜6の酸性洗剤を2つ
*代表的なトイレ用洗剤
【日本】サンポール(キンチョー)
【ベトナム】DUCK BIODEGRADABLE TOILET CLEANING LIQUID(SC Johnson)

*代表的なバスルーム用洗剤
【日本】スクラビングバブルバスクリーナー(ジョンソン)
【ベトナム】Tẩy Rửa Phòng Tắm Gift Siêu Sạch(EARTH)

pH8〜11のアルカリ性洗剤を1つ
*代表的なキッチン用洗剤
【日本】ウルトラオレンジクリーナー(リンレイ)
【イギリス】Cif Kitchen Cleaner(Unilever)

pH7の中性洗剤を1つ
*どこでも使える万能用洗剤
【日本】ウタマロクリーナー(東邦)
【マレーシア】Glassex Glass Cleaner(Goodmaid)

これら4つであれば、パッケージやデザインで好きなものを選んで結構です。
また、市販のものはpH値が不記載のものもあります。その際は、◯◯性とだけ記載されていると思いますので、その部分から判断して購入して下さい。
※細かい成分の違いはありますが、一般的に使用するものに対して、そこまで考える必要はありません。
※ご紹介した各液性の下段の洗剤は全てベトナムで購入可能です。

強度の強いもの、例えばpH0〜2やpH12〜14などは市販にはありません。そのため、なかなか取れない頑固な汚れになってしまった場合は、プロに依頼することをおすすめします。まずは頑固な汚れになる前に、ご自身でメンテナンスをしておきましょう。

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