常に Scrivener で原稿を管理する

2020 年に出版した『シャーロック・ホームズで読書会を開こう』は写真が多い本だった。レイアウト調整の作業が多くなるので、一旦原稿ができてからは校正を InDesign 上で行っていた。

しかし文章がメインの書籍の執筆において、校正を繰り返したり、のちの改訂版の発行のことを考えると、原稿は InDesign のようなデザインツールで管理するのは都合が悪い。校正の履歴を追ったりすることを考えると、僕の場合 Scrivener で up-to-date の原稿を管理したい。

Scrivener に原稿は Compile して InDesign へ配置する作業をフォーマット化していれば、たとえ校正を繰り返しても最終デザインの確認が簡単にできる。校正ごとに毎回 Compile するのは苦ではない。逆に言えば、Scrivener から InDesign への配置手順を決めておかないと、非常に手間がかかることになる。

要するに、文章の校正は Scrivener で行い、InDesign はデザインに集中するということだ。

Scrivener で原稿を管理することのもう一つの利点は電子書籍への展開もしやすいことだ。Scrivener の Compile で簡単に電子書籍用の書き出しができる。その点、InDesign 上に最終原稿がある『シャーロック・ホームズで読書会を開こう』で今から電子書籍版を出すのは大変だ。


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