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8000Kの世界

皆さん今日は。フォトグラファーの片岡です。

今日は、色温度について話します。

上記に載せている写真は、見てお分かりのように、木の影の写真です。今、シドニーは初春ですが、朝のまだ柔らかい日差しを受けた木々の影が、コンクリートの壁に映し出されている所を撮影したものです。

ただ、この写真が通常の写真と異なるのは、色温度の設定をにしている、という事です。

色温度というのは、写真やモニター画面の色のバランスを決める要素で、K(ケルビン)という単位で表します。通常の値(通常の値という意味は、真っ白なものを映したときに、真っ白に映る値です)は6500Kぐらいです。

ですが、この写真はその値を8000Kとしています。

一般的に、この値が大きくなるとオレンジ色っぽい写真になり、値が小さくなると青っぽい写真になります。

8000Kでいつもの影の写真を撮影すると、どことなく暖かい感じになることが分かります。

昨今、写真はRAWで撮影して、撮影後にフォトショップなどのソフトウェアで色味を加工する、というのが一般的なので、撮影時に色温度をあえて違う値に設定している人少ないかもしれません。

でも、このように意図的に変更してやると、いつもとは違った表現が可能になるので、皆さんもぜひ試してみてください。

片岡

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