ヒトシンカ ( 『シンカ論マガジン』『センサイクロペディア』 )

クレーム研究家にしてフェミニズムウォッチャー。現代社会に潜む様々な問題をnoteのカド…

ヒトシンカ ( 『シンカ論マガジン』『センサイクロペディア』 )

クレーム研究家にしてフェミニズムウォッチャー。現代社会に潜む様々な問題をnoteのカドで殴ります。特に大切にしている観念は「表現の自由」。将来思いついた面白いことが規制されていて欲しくない。自分の無限の発想への信頼が自由への愛となっている。

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※作品のネタバレを含む項目があります。 ※一部項目が『シンカ論マガジン』の内容と重複するため、そちらへのリンクとなっているページがあります。 あ行【会田誠展:天才でごめんなさい】 【アウディRS4広告写真】 【あえてその名を語る愛】 【あおいさん延長お願いします】(※『シンカ論マガジン』記事へのリンクです) 【赤ちゃんの写真】 【茜さや】 【あからさまに性的なタマネギ】 【アクセス権】 【アクセル・ワールド】 【アザーワイズ賞】 【アツギ】 【アートアクアリウム展~高知・

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    • 『書評「検証:ナチスは良いこともしたのか」』2024-03-31

       しただろ。 ……いや、私はドイツ近現代史ガチ勢というわけではない。が、それでもこの本のタイトルを知った瞬間にこのツッコミが頭をよぎった。  何もガチ勢である必要は無いと思う。  ナチスは1933年から1945年までドイツの政権を担っていた。12年間である。これは社会常識の範疇であり、ガチ勢とは到底言えない。  近代における一国の政府というものがどれほど多様な事をなすかを考えれば、そのあいだ「何も良いことをしなかった」というのは、通常の自然言語でいう「良いことをした/しない

      • 『お嬢様ずんだもんはなぜ憎まれたか』2024-03-30

         お嬢様ずんだもんに対する大多数の反応は前回述べたとおり、好意的なものであった。  しかし、摩訶不思議なことにこれを憎む者たちもいたのである。

        • 『お嬢様ずんだもんはなぜ愛されたか』2024-03-29

           ここ数日「お嬢様ずんだもん」という概念がネットを騒がせている。  ある女子中学生がX上で、ディズニーに行くためのお出かけ用の服を選んでおり、その服を「お嬢様ずんだもん」と表現し、それを着てディズニーに行った写真を投稿したところ、一部のタイプの女性から理不尽な集団リンチを受けたと言う話である。  一応説明しておくと、ずんだもんとはSSS合同会社によるキャラクターで、東日本大震災復興支援のために生み出された「東北ずん子」のキャラクターで、彼女が持つ「ずんだアロー」に変身する”

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          『公園でAVを撮る方法』2024-03-27

           表現規制派による「ゾーニング破り」がまた行われた。  ゾーニング破りとは、年齢制限や販売エリアの限定が行われている作品(たとえばエロ本やアダルトビデオ)について、フェミニストなどが「こんなヒドイ作品がありまーーーーーす!!」と糾弾するため外にわざわざ紹介する行為のことである。  今回槍玉に挙げられたのは、あるアダルトビデオの撮影が杉並区立の「蚕糸の森公園」で行われていたらしいという話。  これに杉並区議田中ゆうたろう氏の奥さんを名乗るアカウント「ゆうたろう(内)@tana

          【バルフォア卿肖像画】

           ここでは、2024年3月8日に損壊された、イギリスのケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに飾られていた絵画を指す。ハンガリー出身の肖像画家フィリップ・ド・ラースローによる1914年の作品。  損壊したのは親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」で、自らXに犯行声明をポストし、切り裂きの動画を公開した。  また警察はすでに通報を受けているという。  政治的背景を説明しておくと、アーサー・バルフォア卿(1848-1930)はイギリスの政治家で元首相。  1917年11月に

          子どもたちのための表現規制入門2「女性のふしぎ」後編が、無料設定をミスしていたため修正しました。現在は全編無料でお読みいただけます。 https://note.com/hitoshinka/n/na68c79ce76b1

          子どもたちのための表現規制入門2「女性のふしぎ」後編が、無料設定をミスしていたため修正しました。現在は全編無料でお読みいただけます。 https://note.com/hitoshinka/n/na68c79ce76b1

          今月4件目の記事が遅刻投稿となってしまいました。申し訳ありません。

          今月4件目の記事が遅刻投稿となってしまいました。申し訳ありません。

          (無料記事)『子どもたちのための表現規制入門2(後編)』2024-02-29

           はい。  今回はこちらのつづきになります。  若いみなさんにはまだ実感がないかもしれませんが、女のひとたちの「弱くておとなしい男は、気持ち悪い」と思う気持ちは、ふつう男の子が想像するよりも、ずっとずっと強かったりします。  みなさんの中にはもしかすると、学校のクラスで席替えのときに、不思議な光景を目にしたことがあるかもしれません。  それは、おとなしくて地味な、男の子の隣に席が決まった女の子が、泣き出してしまうという場面です。  その男の子がいじめっこで、前からその女

          (無料記事)『子どもたちのための表現規制入門2(後編)』2024-02-29

          『誘拐幇助犯のようなもの・太田啓子』2024-02-29

           言わずと知れたフェミニスト弁護士、太田啓子氏の「実子誘拐」についてのコメントが面白い。  何が面白いのかというと、この太田啓子という人物は、2018年にテレビドラマ化された『幸色のワンルーム』を迫害した張本人であるからだ。  センサイクロペディアのこちらの記事に書いておいた通り、『幸色のワンルーム』は虐待を受けている少女と「お兄さん」の、誘拐と称する同居・逃避行を描いた作品である。  この作品は、太田啓子をはじめとするフェミニストによって「実際の誘拐事件をモチーフにして

          『HOTEL――性的同意の本質』2024-02-28

           先日、このようなニュースがあった。  しばしば、「○○するのは、セックスOKという記号であるか?」というような議論が口論になることがある。たとえば一緒に旅行するとか、相手の家に行くとかである。  たとえば、何処かで前にも紹介したことがあるけど何処だかは忘れたのだが、『HUNTER×HUNTER』で知られる冨樫義博の名作『レベルE』にこんなシーンがある。  レギュラーの登場人物達がホテルのロビーで、カップルらしき2人組の会話を聞いてしまう。どうやら旅行中に男のほうが性関係

          『部分対象関係から見るDV問題』2024-02-23

          ※タイトル画像:鳥山明『DRAGONBALL』集英社 より引用。  少し前に私は、こんな記事を発表した。  この記事の通り、私は「DVされたーーーー!!えっ?○○が不自然?DVとはそういうものなんだ!女性が被害を訴えてるんだゾウ!!」という類いの話を、信じないことにしたのである。信じられなくなったと言ってもいい。  要はそうした「DV怪しいけど本当なんだあるある」は、実際にDVあるあるなのではなく、女性のDVでっちあげがバレそうになると不自然な点を糊塗するために女性たちが

          無料記事『子どもたちのための表現規制入門2(中編)』2024-01-31

          前編はこちらです。 まだ読んでないひとは、こちらからごらんください。 3.強い男ってどんなひと 前回の文章でぼくは、女のひとには強い男のひとだけを好きになる「本能」があると言いました。  でも、強いひとってどんなひとでしょうか。  あ、心配しないでください。  親とか学校の先生とかの大人が、子どもにむかってこんな質問をするとき、たいていは皆さんに答えさせておいて、すぐにその答えを否定して「いや、そうじゃない。本当の強さというのは……」といばって、お説教をしてやろうとたくら

          無料記事『子どもたちのための表現規制入門2(中編)』2024-01-31

          無料記事『子どもたちのための表現規制入門2(前半)』2024-01-30

           みなさん、こんにちは。  以前にぼくは、みなさん若いひとたちに「表現規制」というものがどんなものか分かってもらうために「子どもたちのための表現規制入門」という文章を書きました。  今回は、そのつづきになりますので、もし前のを読んでいないというひとがいたら、お先にこちらをよんでもらえるとうれしいです。  この文章のなかでぼくは、皆さんからアニメや、ゲームや、まんがを奪おうとしている人たち――つまり表現規制をねっしんにやりたがる人たちのなかに「フェミニスト」とよばれる人たちが

          無料記事『子どもたちのための表現規制入門2(前半)』2024-01-30

          『DV”あるある”を信じられなくなった』2024-01-30

           ありきたりなエクスキューズから始めるが、私は家庭内暴力(DV)を肯定しているわけではない。  もちろん、そんなものを肯定する奴はいないから、本来なら不要な発言である。  ここで私が言わんとしているのは、(主に女性が)「DVされた」「この人はDV男です」と言い出しても、それを鵜呑みにするわけにはいかないぞ、ということだ。  だがどうせここから先の話をすれば「お前はDV男を擁護している!」とかほざく奴が現れるから、最初に釘を刺しておこうと思ったのである。  それが決定的になっ

          『DV”あるある”を信じられなくなった』2024-01-30

          『"若さへの愛"を憎む人々』2024-01-27

           今日も今日とて、ロリコン・ペドファイルへの憎悪がXを沸き立たせている。  ロリコン関連の話題というのは、実害もなにもなく、刑事事件になりもしないような笑って済まされるようなものもある。少女キャラを描いたドリンクのパックの、股間のところに穴を開けておしっこさせてみるとかが典型だ。  こんなのまで顔を真っ赤にして必死になって叩いてみる人たちを見ると、他にすることないのかと「うらましいな…ヒマそうで…………」と画面の前で吉良吉影のような表情で呟いてしまう。  が、今回矢継ぎ早