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八重山での黒糖づくりは4島だけ

石垣島は、サトウキビの栽培が盛んなので、当然、島で黒糖を作っていると思っていたら、そうではなかった。現在、八重山でサトウキビの栽培が行われているのは、石垣島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の5島だが、このうち黒糖(黒砂糖)を製造しているのは、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の4つの島だけ。

ではいったい、石垣島にある製糖工場では何を作っているのだろう?ということで調べてみると、砂糖には、大きく分蜜糖と含蜜糖の二つの分類があって、サトウキビの搾り汁から糖蜜を分離したものが分蜜糖。世界で生産される砂糖のほとんどはこの分蜜糖。石垣島にある製糖工場(石垣島製糖株式会社)は分蜜糖の工場で、そこで生産された砂糖(原料糖)は、白砂糖の原料として、本土の精製糖工場に出荷されているんだそうです。

この結晶砂糖と糖蜜を分けずにサトウキビの全成分をそのまま煮詰め、一緒に固めたのが含蜜糖でその代表が黒砂糖ということでした。八重山の4つの島にある各製糖工場では含蜜糖が作られ、その色から黒糖(黒砂糖)と呼ばれているということでした。

この4つの島の黒糖を食べ比べてみると、それぞれ全く違う味(苦みがあったり、さっぱりしていたり)なのには驚きました。黒糖には蔗糖の他にブドウ糖、果糖、フラクトオリゴ糖等などが含まれ、他にも、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、さらに、ビタミンB群やナイアシンなどのビタミン類が含まれているので、美味しいのですね。

東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。