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日食の時に考えたこと

2020年6月の日本での部分日食の時に、「食」って、食べることだと思っていたので、天体の現象でも「食べる」っていう表現をするのかと改めて思いました。そこで、とにかく「食」のつく二字熟語をネットで探し始めたのですが、すでにある程度まとめられたページがありました。

「食」のつく二字熟語

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しょく」と発音するもの
食事・食欲・食料・飲食・菜食・試食・少食・草食・徒食・馬食・偏食・捕食・飽食・食膳・給食・欠食・減食・粗食・昼食・定食・夜食・和食・主食・副食・糧食・食禄・月食・浸食・日食・腐食

じき」と発音するもの
悪食・飲食(おんじき)・乞食・中食・木食・餌食(えじき)・食封(じきふ)

いくつかの出典を見ると、その中に「食」の意味としていわゆる「食べる」以外に「俸給」つまり武士が幕府・大名などに仕えて得た給与のこととしているものがありました。さらに今回知りたかった意味として「くいこむ。欠ける。」が上がっていました。

日食の「食」とは

その解説をまとめると「ある天体の全部または一部を、他の天体が覆い隠す現象で皆既食、部分食、金環食に分けられる」としており、最近では、「人工衛星やロケットなどの宇宙機が、地球の影に入って、日陰状態になる現象」も「食」としているようです。

これで、地球から見て、太陽が月に隠される現象である日食に「食」の文字が使われている理由がわかりました。

他にわかったこと

「食」の一文字には、まだまだ書き切れないほどその使い方や、歴史、文化など興味ある内容が盛り沢山ありました。その中でこれは私だけが知らなかったことかもしれませんが、「はみ出る」とこれまで平仮名で綴っていたのが、実は
食(は)み出る」だったことにも驚きでした。 「会場から-・でた人たち」 「綿の-・でた座布団」などと使うのですね。

さらに、中食(なかしょく/なかじき)は本来昼食の意味だったようですが、最近では、コンビニエンスストアやスーパー、デパ地下などの弁当・惣菜などテイクアウト料理全般を買って食べることも指すようになったとか。。宅配ピザや出前物も含まれるということは、この新コロナウィルスの自粛要請で急増したUberも一役買っているということですね。従来の内食(家庭料理)と外食の間に生じた食のスタイルで、まさに新生活時代のニューフェイスのような気がしました。

出典:
小学館「デジタル大辞泉」
株式会社平凡社「世界大百科事典 第2版」
精選版「日本国語大辞典」
(株)朝日新聞出版「知恵蔵」

東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。