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【約3万字】2018年映画ベスト20(ランク外の作品も全部感想書きました)【全87作品】

日本の片隅に生きる私なんぞのランキングに訪問いただいてありがとうございます!!うれしい!!恥ずかしい!!でも全部読んでほしいです!!

ということでどうも。映画と海外ドラマばっかり見ている博多のただの会社員キャサリンです。英語のスキルアップ兼ねて洋画をたくさん見てたらすっかり映画オタクになって早数年。毎年「こんなにいい映画観ちゃったら、来年以降はもう観れないんじゃないか・・・」なんて年末にしんみり思うんですが、結局今年もなんだかんだ何回映画館で、もしくはスマホの前で良すぎた映画に出会っては泡を吹いて呆然とする日々を過ごしていました。

自分の映画の感想なんて誰得?なんて思うこともしばしばありつつも、今年もこうして感想を書こうかな~と思ったのは、いつも誰かの感想を聞いて新しい映画に出会うこと山のごとしなので、私のゆるい感想もどなたかの映画ライフにお役に立てたら幸いだなと。2018年公開に公開された何百という作品のうち、私は87作品を観たので、今回はTOP20をランキングしつつ、ランキング外の作品もしっかり紹介していこうと思います。ちなみに、海外ドラマ版の2018年ランキングも後日アップする予定なので、良ければそちらも読んで頂けると嬉しいです…!

ということで、87作品もあるのでさっさと本題に入ります!

◆ランク外◆※順不同

『天使たちのビッチナイト』(レンタル)

ほんと、よくこんな映画作ったな~!
敬虔な修道女が集うカトリック教会に訳アリのイケメンが使用人として雇われることになって、今まではおとなしかった修道女たちの欲という欲が爆発!(笑)その爆発の仕方がとにかく下品極まりない。カトリックの人たちが見たら怒り狂うであろう程の下品さ。観る人をかなり選ぶ下品さですが、お下品コメディ大好き人間としては大好き!ほんと、なんでこんな映画作ったんだろう。ある意味、それがコメディの存在意義かもなんて思ったり。

『あなたは私のニグロではない』(劇場鑑賞)

アメリカ映画の見方がまた一つ変わった瞬間
アメリカの黒人文学を代表する作家ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化。原作を映画化といってもフィクションではなくドキュメンタリーでし。ナレーションは、サミュエル・L・ジャクソン。ボールドウィンと同時代を生きた活動家メドガー・エヴァース、マルコムX、キング牧師たちに迫りながら、60年代の公民権運動の軌跡から現在の人種差別問題を考える作品となってます。日々たくさんのアメリカ映画を見る中で、必ずと言っていいほど直面するアメリカに生きる黒人さんたちをめぐる歴史と社会問題。なんとなく知っているようで実は知らないことだらけだなと改めて思いました。人間同士の問題だからこそ、日本に生きる私にも響く部分が多々ありました。エンディング曲に彼のあの曲を使うのもさすがというか。多くの人に見てもらいたい作品です。

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(劇場鑑賞)

シャイアは俳優に徹してくれ・・・!
1980年ウィンブルドン伝説の決勝戦、5連覇を狙う見た目も振る舞いもクールなビヨン・ボルグと挑戦者でありその態度から悪童と呼ばれたジョン・マッケンローの3時間55分の熱闘。そこに至るまでのそれぞれの選手人生を振り返りながら突入する流れに、手に汗握るし映画館で叫びたかったです。観る前は、態度ゲキ悪なマッケンローがただただボルグに噛みつくストーリーなのかなと安易に思っていたのですが、描かれる彼の苦悩と成長は決して生ぬるいものではなく。演じるシャイア・ラブーフの葛藤の表情は繊細で、でも強くて素晴らしかったです。リアル世界でもシャイアは暴れん坊でお騒がせ野郎なので最近そこまでたくさん出演作を見ないのですが、ちょっと頼むから映画に出続けてくれって思いましたねほんと。頼むよシャイア。

『オーシャンズ8』(劇場鑑賞)

『オーシャンズ11』原理主義者の私もちゃんと観ましたよ…!
私、ものすごく『オーシャンズ11』が好きでして。『オーシャンズ11』と出会ってこんなに楽しい映画があるんだ!って思ってたくさん見るようになったといってもいいくらいでして。スティーヴン・ソダーバーグ監督版『オーシャンズ』シリーズ原理主義者です。だから、『オーシャンズ8』の予告出てもふーんって感じでしたね。女性版なのは良いけどソダーバーグ先生超えられるわけ?とか何様な態度を取りまくりましたね。まあ、批判するならちゃんと観てからにしようじゃないかと。それで観たわけですよ。観終わった後、家族に感想聞かれたからこう言いましたね。『サンドラ・ブロックとケイト・ブランシェット様で開始数分で10億点だったね』(つまりめっちゃ良かった)今これを多感な時期に見れる若い子は幸せだ。


『ベイルート』(Netflix)

緊迫する交渉劇と乱れまくるジョン・ハム氏の前髪
レバノンはベイルートを舞台に繰り広げられる人質開放交渉劇。実話っぽいですがフィクションです。かつて優秀な外交官だった男(ジョン・ハム氏)が人質開放のため呼び出されるんですけど、荒廃したベイルートの街並みと、繰り返される戦争に胸が痛くなります。戦争が生む時の流れの残酷さも伝えつつ交渉劇としてのエンタメ感もあり。話が進むにつれて、努めて真面目な話ながら、ジョン・ハム氏が大好きなので、乱れる前髪にエロスを感じずに入られませんでしたね。あと、どうでもいい情報なんですけど、ジョン・ハム氏は衣装さんに頼むから履いてるくれと懇願されるくらいに、ノーパン主義だそうです。なので、彼が出るたびに今回は履いてる?って思ってしまうようになってしまいましたどうしてくれる。

『マッド・ダディ』(レンタル)

監督もケイジもどうかしてる(笑)
ある日突然、親が子どもを襲い始めるホラー?サスペンス?コメディ?な作品。80%のシーンが殺戮です。しかも殺戮シーンの半分くらいはご機嫌なBGMとともに進むので、笑っていいのか何なのかわからないし、いったい何なのか。監督は疲れているんじゃと慌てるくらいひたすら殺戮です。なかでも途中、父親役のニコラス・ケイジが「殺意の向こう側」を見せてくれるシーンがあるんですけど、「殺意を育てるとその先の世界が開けた」表情が最高に怖いし気持ち悪いのでぜひ見てほしいです。


『クインシーのすべて』(Netflix)

トップオブトップほど狂ってる努力家
巨匠クインシー・ジョーンズのこれまでの軌跡を、娘で女優・映画監督でもあるラシダ・ジョーンズがドキュメンタリー映画化。あの曲も、この曲もクインシー・ジョーンズだったのかとびっくりすると同時に、今の若いアーティストにも絶大な影響を与え続けているんだな~と感動。彼については音楽の巨匠っていうイメージだけで、どんな道を歩んできたのか全然知らなかったこともあり、とても引き込まれました。成功の道を歩む中で家族を犠牲にすることもしばしば。現在85歳、近年は持病の糖尿病からくる体調不良で入院をしているものの、それでも精力的に、周りが止めても聞かないくらいの働きっぷり。クインシー・ジョーンズとしての使命を負って生きているその生きざまがかっこよかったです。

『デッドプール2』(劇場鑑賞)

全力で汚いコメディやりながら今季トップレベルのピースフルな映画
タイトル通り、デッドプールの劇場版2作目。アメコミや映画好きにはたまらないネタをこれでもかと織り交ぜすぎて、残念ながら字幕では追い付かないくらい細かいネタも含め2時間大爆笑!「ジョン・ウィック」のデヴィッド・リーチ監督(スタントマン出身)が手掛けただけあって、アクションに磨きもかかって見ごたえ十分。腹筋も顔の筋肉も痛くなるくらい爆笑させておきながら、ストーリーは今の時代をしっかり狙いいろんなところにい配慮が行き届いているなと感動しました。エンドクレジットまで楽しませるどころかしっかり観客を大声で笑わせるくらいに手の込んだ笑いのセンス。映画館を出た時の多幸感は半端なかです。


『イングリッド-ネットストーカーの女-』(レンタル)

SNS中毒の女性がやらかすだけの映画じゃない
邦題がなんともB級サスペンス邦画みたいな感じになっちゃってますけど、サンダンス映画祭で脚本賞を取るくらい凄い作品なので舐めたらいけないです。SNS中毒で一度病んでリハビリを受けた主人公イングリッドがカウンセラーとの約束を破ってインスタをまた始めてしまうんですけども、熱中ではなく熱狂。憧れのインフルエンサーに近づくべく、あの手この手を使い、親の遺産も全額つぎ込む勢いでのめり込んでく様はサイコそのもの。でも、一方的にイングリッドを責め立てるストーリーになっていないことが秀逸で。それを示すラストが良かったです。SNSでのコミュニケーションに色々思うことがある方に特におすすめ。


『マーシャル 法廷を変えた男』(レンタル)

80年以上経てもなお同じ問題に直面する現実
1941年コネチカット州を舞台に、無実の罪を着せられた黒人運転手の弁護を担当することになった、当時まだまだ少なかった黒人弁護士のマーシャル。差別主義者の判事から法廷での圧原研を奪われ、マスコミからバッシングされ、白人住民から襲撃され・・・。それでも「正しさ」を求めて弁護に奔走する中で新たな事実も浮上してきてサスペンスとしても面白い実話です。人種差別が根強く残る残酷な展開ながら、今も同じことは起きているなと。現代でも黒人の男性だからと無実の青年が警官に銃撃される悲劇も起きているアメリカが、立ち向かわなければならない一面を真摯に描いていてとても勉強になりました。あと、マーシャル役チャドウィック・ボーズマンのスーツ姿が全編にわたっておしゃれ!


『クレイジー・リッチ!』(劇場鑑賞)

みんな大好きオークワフィナ様だけでスピンオフ作ってほしい
イケメン彼氏の実家に挨拶に行ったら、シンガポールの意味わからないレベルでお金持ちな上に未来の姑がミシェル・ヨウだったっていうハードモードな展開(笑)彼氏役ヘンリー・ゴールディングさんはBBCの旅番組ナビゲーターで、本作が映画初出演にして初主演。絵にかいたようなイケメン。主人公役コンスタンス・ウーも一般ピーポーながら肝座った彼女役にぴったりでした。なんといっても一番最高だったのは主人公の親友役のオークワフィナ。チャーミングだし、等身大だし、笑えるし、なんか大阪のおばちゃん感あるしで出てくるだけでワクワクしちゃいました。彼女だけで1本映画取ってほしい。


『コードネーム・エンジェル』(Netflix)

007のようなスパイじゃないけどでも現実はこうかも
スパイ要素はやや少なめの実話に基づく社会派サスペンス映画。エジプト政府高官のマルワンが、危険を承知で一か八かのスパイ活動に身を投じるストーリー。エジプトとイスラエルが一触即発の情勢の中で、一人の高官の奮闘とその動機に迫る映画です。地味でNetflixもそんなに宣伝していなかったんですが、中東情勢を知らないとやや難しいものの、戦争がどのように起きるのかというその裏側を知ることができました。中東情勢に興味のある方ぜひ。


『ゲームオーバー!』(Netflix)

下品純度100%
どうしようもないホテルのアルバイトメンズ3人が、ホテルを突如占拠したテロリストに立ち向かうコメディなんですけども、本筋とそんなに関係ないけど、でも実は意外と関係あるちょくちょく挟まれるお下品描写の度が過ぎてて(笑)結構お下品系のコメディすきで見るんですけど、ここまで不謹慎並みに振り切ってるのは久しぶりに見ましたね。非常にオープンなお下品描写がこれでもかと差し込まれますので、逆によくNetflixはこの作品にお金をかけたなさすがお金持ち!と、もはや感心するレベル(笑)ほぼ主演のアダム・デヴァインは本当にナルシストでイラッとする役が上手い。キモイっていうのが最上の誉め言葉というか。


『ホワイト・クロウ』(東京国際映画祭)

圧巻のバレエシーンは現役プリンシパルだからこそ
ヴォルデモート役で広く知られるレイフ・ファインズ監督作品。ソ連から亡命した伝説的バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの若いころにフォーカスした伝記映画。才能と野心に溢れ若さゆえの暴走もしながら、自らの未来に確固たる自信を持ち疑わず傷つき犠牲を払いながら突き進むヌレエフを演じるのはタタール劇場の現役プリンシパル、オレグ・イヴェンコさん。美しさと情熱を兼ね備えたバレエシーンは、素人の私でもくぎ付けになりました。バレエシーン以外の演技も、初めてとは思えず、思わず「この俳優だれ?バレエはスタントにしては凄すぎる・・・」と思ったほどでした。何かを目指す人、バレエが好きな人に特におすすめです。日本正式公開になること祈ります・・・!


『ゲティ家の身代金』(劇場鑑賞)

ケヴィン・スペイシー版とは何だったのか
大富豪ジョン・ポール・ゲティ氏の孫がイタリアで誘拐。身代金を要求されるも絶対身代金払わないマンなゲティ氏VS絶対孫(息子)を救出したい母親の交渉劇。ちなみにゲティ家は石油で財を成していますが、一番身近だとあのGetty Imagesはこの時誘拐された孫の弟さんがやっている会社です。びっくり。大富豪ゲティ氏演じるクリストファー・プラマーはケヴィン・スペイシーから急遽交代しましたが、そんなこと微塵も感じない出来栄え。なんなら実際のゲティさんの再現度はプラマーのほうが断然うえで、特殊メイクまで施して演じたケヴィン・スペイシー版とは・・・となるほどです。あと、緊迫した交渉劇を手伝うゲティ氏の警備係でもある元CIAのチェイス氏演じるマーク・ウォルバーグは今回持ち前の筋肉を全然発揮しませんけど、とあるシーンで「これだよ・・!マークはこうじゃなきゃ・・・!」という癒しシーンがあるので筋肉好きは必見です。


『アントマン&ワスプ』(劇場鑑賞)

普通以下のオッサンが活躍するなんて最高じゃない
マーベル・シネマティック・ユニバース20作品目であり『アントマン』の続編。前作でサーティーワンアイスクリームをクビになるほど落ちぶれていた前科ありのオッサンが、ヘッポコだけど愛すべき仲間と美しく強く自立した最高のパートナーとともにあるミッションに挑む。ポール・ラッド演じるスコット・ラングさんが、本当に普通のオッサンで。悩むし、失敗するし、不安になるし、従来のヒーローとは一線を画す「今は弱くても、失敗してもよい」っていう成長にフォーカスするところがとても今っぽくて◎。男だから、父だから強くなければいけないという価値観ではなく、「自分ができることで身近な人を助けることはできないか」っていう価値観がなんとも等身大で素敵でした。


『ファースト・マッチ』(Netflix)

誰のための人生か、誰のための選択か
アメリカのインディペンデント映画祭の一つSXSW映画祭観客賞受賞作品。父親は刑務所、母は死別し里親を転々とする高校生の主人公。夢中になれることもなくただただ毎日をやり過ごしてたところに父が出所していたことを知り、父と親密になろうと父が好きだったレスリングを始める彼女の成長と葛藤の物語。子どもと呼ぶには成長していて、大人と呼ぶにはまだまだ心もとない10代は、多かれ少なかれ境遇は違えどこれからの自分の人生の歩み方に迷い悩む時期はあると思います。その複雑でピュアで折れそうな心と、そこから生まれる強さを痛々しくも率直に描いている映画でした。レスリングシーンは手に汗握る演出で、男子の中で一人女子メンバーとして戦う彼女を思わず声を出して応援してしまいました。これは本当に隠れたおすすめ映画です。


『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(劇場鑑賞)

怖くない切なく優しい新しいホラー映画
ある日若い夫婦の夫が交通事故で他界。悲痛の日々を暮らすワイフを幽霊になって見届ける夫。静かに淡々と進むストーリーの中で、観客の創造を掻き立てるあからさまに典型的なシーツを被った姿の無言の幽霊の存在は、怖くなくむしろ可愛くて愛おしくなるほどです。なんとも言葉にし難い、人を愛するっていうことを映像で淡々と魅せつつ、後半のストーリー展開が予想外でびっくりしつつ、終わった後はホラーと呼んでいいのか悩むほど優しい映画でした。新しいストーリーテリングの在り方を見た感じ。


『死の谷間』(レンタル)

ほんと、人間ってやつは
核汚染の世界で生き残った1人の女性と2人男性をめぐる人間関係を描いたSF。どこか舞台劇を見ているような感覚になるほど、SFっていうのは世界観だけで、メインは3人の登場人物の人間関係を繊細に描いた人間ドラマでした。片田舎で奇跡的に生き残り、愛犬とサバイバル生活をしていた女性のもとに、一人の生存者が現れ、そのあともう一人現れるんですけど「人間が複数集まるとほんとこういうこと絶対あるよな・・・」と思いましたね。世紀末だろうが日々の日常だろうが人間ってやつは・・・っていうあきらめと絶望を感じさせる映画でした。監督はこの作品の後人気ドラマ「ウエストワールド」の監督にも抜擢されています。こういう気分が悪くなる人間ドラマ好きですね~ほんと。今の海外ドラマにも求められる作家性だと思うので注目したい監督さんです。


『グレイテスト・ショーマン』(劇場鑑賞)

ミュージカルシーンの中毒性が半端ない
『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を総なめにし、『Dear Evan Hansen』でトニー賞を席巻したベンジ・パセクとジャスティン・ポールが音楽を担当したミュージカル。見世物小屋を始めたP・Tバーナムを取り上げるのも凄いなと思うし、個人的にはコンセプトやストーリーに「・・・?」となってちょいちょいハマりきらなかった気がするんですが、そんなのゆっくり考える間を与えないくらい「・・・?」となる前に絶妙に挟まれる高クオリティミュージカルシーンの中毒性がやばいですね。「なんかよくわからんけどなんかいい・・・!!!」ってなりました私は(笑)あと、ミシェル・ウィリアムズは高確率でダメ夫のワイフ役が多いのは何でですかね。いつか役の中で順風満帆に生きてほしい。


『さよなら、コダクローム』(Netflix)

写真は過去を振り返る道具であり今とこれからを導く
末期のすい臓ガンを患った世界的写真家の父の人生最後の願いは、不仲な息子と、コダック社製のコダクローム(フィルムの名前です)をカンザスにある現像所に持っていき現像し、個展を開くこと。廃版となったフィルム、コダクロームを現像できる唯一の現像所がカンザスにあり、病気で飛行機に乗れない父はロードトリップを息子に、自分の看護師を通して提案。不仲だった息子は嫌々ながら、ある条件をもとに、一緒に旅に出ることに。旅の中で父との関係、自分の人生を見つめ直す。父親演じるエド・ハリスは当然のように素晴らしかったんですが、息子役のジェイソン・サダイキスが本当に素晴らしくて・・・。コメディ俳優のイメージが強かった彼の繊細で中年男性の迷いと葛藤を本当に真摯に向き合って演じていて。彼のキャリア最高の演技ではないかと思います。ニューヨークタイムズの記事をもとに映画化された本作、必見です。


『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(レンタル)

もとになったギリシャ神話は知らなくても行けます
アカデミー賞脚本賞ノミネート作であり異色の命がけ婚活映画『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督の新作。ある少年をきっかけに医者夫婦とその子どもたちにおこる悲劇とその顛末をギリシャ神話「アウリスとイピネゲイア」をもとに描かれているそうで。これ、怖かった・・・。ある罪を償うために究極の選択を迫られる心臓外科医のコリン・ファレル。困った顔すると両眉が45度くらい下がるコリン・ファレル。困ったどころではないエグイ展開に終始眉毛下がりっぱなしです。ランティモス監督は、窮地に陥った時の人間の描き方が本当に生々しく秀逸で。滑稽なシーンを入れるからこそ、地獄へ突き落された時の落差の感じ方が痛いってもんじゃなくて・・・。なのに何でか「またランティモス監督新作出たら観ちゃうかも・・・」ってなっちゃう不思議な監督です。


『ディザスター・アーティスト』(レンタル)

なんだよ、こんなナリして泣かすなよ・・・もう・・・ちくしょう
カルト的人気を誇る世紀の駄作映画と名高い「The Room」がどのようにして作られたのか、実話をもとに映画化。謎の男トミーと役者志望の青年がひょんなことから出会い、一緒にトミーが書いた脚本をもとに映画を作り始めるんですけど、トミーの破天荒ぶりは正直引くレベルで凄い・・・。周りから変な奴と言われようが、自分の映画を作ることを諦めないトミー。残念ながら日本で「The Room」を見ることはできませんけれども、彼の情熱は自分が少しでもトミーのことを変な奴だなと思ったことを恥じるほどに実直なものでした。コメディな演出ながら、何かを目指す人に絶大なエールを送る応援映画でもあります。オススメ。


『15時17分、パリ行き』(劇場鑑賞)

普段見ている実話物の映画とは何なのか
2015年8月21日に高速鉄道タリス内で起きた銃乱射事件を描いた作品。事件の当事者を起用する前例のない試みをした巨匠クリント・イーストウッド監督信者な私は、当然この作品も好きでして。ただ、実話物の映画が大好きな私にとって、ドキュメンタリーのようでドラマ映画でもあり、でも実話でもあるこの作品を、自分の心でどう受け止めていいものか複雑な心境になりました。いまだに言語化できないでいるこのモヤモヤはなんだろうな・・・。観た後にいろんな人と語りたくなる映画です。


『シエラ・バージェスはルーザー』(Netflix)

注目若手俳優が織りなす王道ティーンラブコメ
成績優秀だけどスタンフォード大学に進学を希望するも自己PRが無く悩んでいたシエラ。ひょんなきっかけでイケメンから間違いメールを受け取り、美人な同級生に成り代わりイケメンとの関係を深めていくラブコメ。成績が優秀だろうが、見た目が美人だろうが、「自分を認めて愛する」チャンスは与えられているのになかなかできない・・・。イケメンとのアレコレは典型的なラブコメ展開でありながら、自分なんて・・・と悩む人へ背中を押してくれる、応援映画でもあり好感!シエラ役のシャノン・パーサーをはじめ、主要キャストはすべて注目若手俳優で構成され、Netflixの次世代への貢献度は素晴らしいものがありますね。


『ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(劇場鑑賞)

ゲイリー・オールドマンの「目」
チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いに至るまでの4週間を映画化。日本人メイクアップアーティスト辻一弘さんがアカデミー賞を受賞したことでも話題になりましたよね。ゲイリーは辻さんがメイク担当しないとこの役を演じないと言い切ったほどだったそうで。ゲイリー・オールドマン初のアカデミー賞受賞作となった本作のウィストン・チャーチル役は、ゲイリーではなくウィストン・チャーチルが確かに目の前にいるという感覚に陥るほどリアルで。辻さんのインタビューによると、メイクでどうしても表現できないのは「目」だそうですが、ゲイリー・オールドマンの「目」の演技確かに凄くて・・・。時に刺すようで、時に苦悩し、時にやさしく微笑みかけるような「目」の演技は必見です。


『パパと娘のハネムーン』(Netflix)

働きすぎはよくないね
仕事し過ぎで結婚式に結婚が破断したワーカホリックな広告代理店重役の女性が、疎遠だった父と豪華客船ハネムーンに行く羽目に。今更父親と親睦を深めようなんて毛ほども思わないし、なんならハネムーンなんかどうでもよくて仕事したいわ!!っていう主人公が、自分を見つめなおすまでを描いた本作はなんとなく私自身にも通じるところがあって、見ていて共感。私も仕事が好きなんでついつい頑張りすぎちゃうし、働きまくっちゃうんですけども、一度しかない人生、誰と時間を過ごすか、もっと考えなきゃな~って思いましたね。あと、豪華客船の旅マジで一つの街が船の中にある感じで凄い。


『ザ・プレデター』(劇場鑑賞)

初めてプレデターみました(遅)
私、プレデター観たことなくて。なんか怖そうだから観てなくて。今回見ようかなと思ったのは私が大好きな海外ドラマ俳優たちが出ているからでして。意を決して見に行ったら、全然怖くなくてむしろおじさんたちが可愛い映画でした。ストーリーは正直穴があるな~と思いつつも、戦う軍人おじさんたちのワチャワチャな会話が可愛い・・・!!ずっとしゃべっててほしい…。くだらないオッサントークずっとしててほしい・・・(もはやプレデター関係ない)


『アリー/スター誕生』(劇場鑑賞)

ストーリーは賛否あるでしょうけどライブシーンで泡吹きました私は
歌手になることを夢見るアリーが有名カントリー歌手に出会い、スターへの道を歩む、それだけではない「目指す」そして「到達したその先」のストーリーに私は胸をかき乱され、終盤は涙しました。ガガ様も最高に良かったんですけれど、なんといっても監督もこなしたブラッドリー・クーパーに脱帽。正直この映画全然期待してなかったんですけど、冒頭数分間からもう「え、クーパー先生こういう感性をお持ちなんですか・・・え・・・イケメンな上に、演技もできて、監督でこんな手腕発揮しちゃう・・・の・・?」ってなってそのまま泡吹いて思考停止しました。映画館で見るチャンスのある方はなるべく音の良い、できればドルビーアトモスで見ることをお勧めします。


『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(劇場鑑賞)

舐めてた冴えない木こりのオッサンは鬼畜な殺人マシーンでした。
突然現れたカルト集団に意味不明な流れでワイフを奪われたニコラス・ケイジが単独でカルト集団にカチ込むどっぷり血塗られたドラッギーなサスペンス映画。ほぼ全編どうかしているシーンしかなく、どうかしているシーンを上回る完全に怒りのゲージが振り切れて別の次元へトリップしてるニコラス・ケイジは本作で新たなゾーンへ覚醒したのではないですかね。特に、観た人ならわかる「お風呂だかトイレだかで生活感あふれる格好でワイフを奪われた怒りと悲しみを全力で表現するニコラス・ケイジ」は一生忘れないでしょうね。今年他界した作曲家ヨハン・ヨハンソンの音楽もそこに怪しさと中毒性を演出し、類を見ない新しい作品に仕上がってます。好き。


『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(劇場鑑賞)

最後はわかってるんだけどそれでも泣いて笑ってハッピーになれる
パキスタン系移民の息子クメイルと白人女性エミリーとその家族の恋と成長の物語。実話で、クメイルとエミリーのその後も知っているし、なんなら2人が共同執筆した脚本を映画化しているので、エンディングはわかってみたんですけども、タッチは軽くも扱うそれぞれの悩みは複雑で凄く共感できるというか。異文化同士の恋であり、そもそも違う人間が一緒に過ごすからこその衝突や誤解、理解不足は絶対に避けれられません。その中で、何かのトラブルを一緒に乗り越えることで生まれる、相手を知るっていう行動と思いは本当に突き動かされますね。あと、ゾーイ・カザンがくっそ可愛い・・・。キュートすぎて辛い。


『バース・オブ・ネイション』(レンタル)

主演&監督の事件は辛いけど一つの作品としては必見
1831年バージニア州で奴隷反乱を起こしたナット・ターナーを描いた本作。黒人として生まれ、奴隷としてしか生きる道がなかった中、聖書を読むことができ、神父としても生きたナット。人として扱われることのない黒人奴隷の生活をリアルに描き、自由を勝ち取るべく立ち上がった彼らの生きざまは勇気づけられるとともに痛々しく辛い・・・。主演、監督、脚本を務めたネイト・パーカーの事件やその対応は何とも個人的には受け入れがたい部分も多いですけど、一つの映画としてとても完成度が高く、サンダンス映画祭観客賞も納得の1作です。


『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(劇場鑑賞)

ローリング先生に胸ぐら掴まれた感じでした(褒めてます)
ハリー・ポッターのスピンオフシリーズ『ファンタスティック・ビースト』第二弾。恩師ダンブルドア先生に無茶ぶりされて、クリーデンスを探す(というかティナに会いたい)スキャマンダー先生とゆかいな魔法動物が織りなす物語。前作が基本的に魔法動物がひたすら可愛いし、観ていてワクワクドキドキするエンタメ感満載だったので、今回もそれを期待してたら近年の海外ドラマばりにシリアスな展開で。ローリング先生にガシッと胸ぐら掴まれて「しかと見なさいよ!」と言われんばかりのダークなストーリーに改めてハリポタシリーズだったことを認識させられましたね。しかし、ジュード・ロウは何やっても様になりますね。出てくるたびに「御馳走さまです・・・!」と心の中で何度も手を合わせました(誰)


『マーキュリー13:宇宙開発を支えた女性たち』(Netflix)

「女性宇宙飛行士なんてバカげている」と言われた時代
今でこそ女性宇宙飛行士がたくさん活躍されていらっしゃいますが、このドキュメンタリーはその時代が来るように想いを決して絶やさず突き進んだ女性たちの姿を追っています。男性宇宙飛行士と同じテストや訓練を女性にも行った秘密の計画。でもNASAは嫌がったっていう事実がびっくり。女性だから劣っているという偏見を情熱だけでなく実績で覆した女性たちの歴史、少しでも多くの方に見てほしいドキュメンタリーです。


『Mute/ミュート』(Netflix)

俳優は好きだっただけにちょっと色々もったいなかった
ダンカン・ジョーンズ監督『月に囚われた男』が大好きなので、同監督のこちらの新作も超絶楽しみにしていましたが、ちょっと期待外れだったかも。2052年のブレードランナー的近未来SFの中で、話せない主人公が消えた恋人を探す旅に出かける。映像美と設定、俳優陣の鬼気迫る演技はとてもよかったんですけど、ちょっとストーリーがわかりにくいというか展開が突飛というか・・・。私の理解力の成果もですけど、久しぶり率直に「これは・・・」となった作品でした。とはいえ、アレキサンダー・スカルツガルドはしゃべらなくてもセクシーですね(そこ)


『華氏119』(東京国際映画祭)

マイケル・ムーア節炸裂+ちょっとエモかったのは切なる想い故?
『華氏911』のマイケル・ムーア監督の新作ドキュメンタリー。反トランプだけじゃなく、ヒラリー・クリントン&バラク・オバマ含む民主党も含めて安定のマイケル・ムーア節でメッタ切り。トランプ大統領の発言だけでなく、白人至上主義、銃乱射事件、教員の搾取、フリント市における水の民営化+汚染水問題・・・アメリカの抱える病気と呼べる闇を徹底的に洗い出し、それでも芽生える新たな希望をムーア節で未来に託したドキュメンタリー作品でした。ただ批判するだけでなく、このドキュメンタリーを見た人がどう動くべきか、それを必死に訴えるような構成になっていたのは、ムーア監督自身の強い危機感からかもしれません。爆笑しつつも襟を正して、日本はどうなのかと考えてみる必要があるなと思いました。必見です。


『ブラックパンサー』(劇場鑑賞)

私的には撮影監督レイチェル・モリソンがヒーローだった
マーベル・シネマティック・ユニバース作品第18作目。アフリカの隠れた未来都市国家ワカンダを舞台に繰り広げられるヒーロアクション。アメリカで大ヒットとなり、多くの俳優さんたちがより多くの子供たちに見てほしいとフリーチケットを私費で用意したりするムーブメントも話題になりました。個人的には、黒人俳優さんたちの活躍もさることながら、初の女性撮影監督としてアカデミー賞にもノミネートしたレイチェル・モリソンが担当していることが嬉しくて。彼女のインタビューを読みまくりましたね~。新しい次世代の才能が終結した作品としてもぜひ見ていただきたいです。


『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(劇場鑑賞)

ただスケートで上を目指したかった女性の数奇な人生
労働クラスの家に生まれながら、フィギュアスケートでアメリカ国内トップクラスの実力つけたトーニャ・ハーディングの栄光と転落。フィギュアスケートはお金持ちがするスポーツという慣習の中、文字通り血反吐を吐くような努力で実績を確固たるものにしたにも関わらず、ライバル選手襲撃事件を起こしたとされるトーニャ。その半生を笑いと涙で描く本作は、決して辛気臭くなることなく、そして「人生は意外なほど軽やかにあっという間に転落する」ということしっかり伝えていて、最後はこぶしを握ってしまいましたね。悔しいやらなんやらで。


『ゲーム・ナイト』(レンタル)

ビリー・マグヌッセン・・・お前ってやつは・・・(好き)
いつものように仲間で集まって推理ゲームを開催したら、何やら本当の事件に巻き込まれたっぽいという流れから始まるコメディ。ちょいちょい挟まれる映画好きに刺さる小ネタも楽しい!特に注目なのは筋肉バカなお金持ち白人青年専門俳優といってもよい注目俳優ビリー・マグヌッセン氏(33)が安定のクソ野郎っぷりで最高です(そこ)。私は彼について1記事書きたいくらい存在が好きなんです。イケメンの無駄遣いっぷりが清々しい。彼の次回作はアラジン実写版ですが、大いにクソ野郎であってほしいと願うばかりですね。


『女は二度決断する』(劇場鑑賞)

ダイアン・クルーガーが熱演どころではない
トルコ系の夫と幼い息子をテロ事件で失った母親の葛藤を描く。テロを起こしたとされるネオナチとの裁判シーンが一番印象的。映画を見ながら吐き気がするほど胸糞悪いというか。実話ベースの映画であることに衝撃と「世の中にはいろんな人間がいるな」では済まされない現状。ただただ悲しい現実に打ちひしがれる可哀想な母親だけではない、ダイアン・クルーガーの熱演を超えた演技は必見です。演じた彼女の精神安定を案じるほどの痛々しく刺さる演技でした。


『おとぎ話を忘れたくて』(Netflix)

こうあるべきっていう見えない鎧を脱いだ時
幼いころから女の子の髪の毛はストレートでつやつやであるべき的な考えを母親から刷り込まれた主人公は、大人になっても徹底していて。でもある時、髪型だけじゃなくそのほかにも「女としてこうあるべき」っていう価値観にがんじがらめになっていることに気づくんですよね。これは、性別関係なくどんな人にも多少なりとも当てはまるストーリーじゃないかなと思いました。あるべき姿を追い求める時、それはもちろん良い方向に働くことも多いけれど、時には歩む道を止めちゃうこともあるなと。ちょっと行き詰った時に見ていただきたい作品です。


『セントラル・インテリジェンス』(レンタル)

悩めるボーイズ&ガールズよ、スクールカーストがすべてじゃない
高校時代デブでバカにされていた青年が、筋トレしまくって激変、CIAエージェントとして事件を追うんですけど、その行きずりの相棒が高校時代スクールカーストの頂点に立った(今は)冴えないサラリーマンっていう設定が痛快!ケヴィン・ハートの小物感もロック様の強さを引き立たせる感じでよかったです。しかもだいぶ舐めてたんですけど、結構シナリオが凝ってて(笑)サスペンスとしても楽しめる気軽なエンタメでした。


『ビューティフル・デイ』(劇場鑑賞)

ジョニー・グリーンウッドの音楽が極上
老い先短い母親との2人暮らしで、殺し屋として生計を立ててる退役軍人の主人公。ある日依頼が来たのは少女救出。説明的なセリフもほとんどなく、短い会話と過去のフラッシュバック静かな映像で進み、ある意味淡々とした物語の中で印象に残るのは耳から心の奥底を刺すように刺激する音楽。Radioheadのジョニー・グリーンウッドが手掛けたそうですが、映画館で観たのもあってかホラー映画のように時に震え上がるような演出も、彼の音楽があったからこそかなと。


『ワンダー 君は太陽』(劇場鑑賞)

お姉ちゃんが、良い(泣)
生まれ持った病気のため顔を何回も手術をしている主人公のオギー。母親は困難とわかりつつも、ホームスクールをやめ、彼を一般の小学校へと通わせ始めます。『ルーム』で一躍話題となったオギー役ジェイコブ・トレンブレイ君の素晴らしい演技はもちろんのこと、なんといってもオギーのお姉ちゃんの描き方が好きでした。私自身も姉として生きる部分もあるから共感したのかもしれませんが、難しい10代を生きる中で自分と家族の関係をどう見出だせばよいか、葛藤するお姉ちゃんに私は涙しました。相手の強さも弱さも良いところも悪いところも、家族だから友達だからこそ理解することが難しい場合もよくありますよね。それを真摯に描いた映画でした。


『デトロイト』(劇場鑑賞)

演じることが辛すぎる中でも演じきったウィル・ポールター君に拍手
1967年デトロイトで実際に起きた事件を映画化。人種差別主義者の警官を演じたウィル・ポールター君は、社会的インパクトを与えるような役を演じることに期待もある一方、本当につらかったそうで。本当の彼はナイスガイなので、暴力的なシーンの後は必ず「大丈夫?」と周囲のキャストを常に気にかけていたそうです。自分のメンタルを保つことも大変中、周囲にも気配りするウィル・ポールター君をはじめキャスト全員でチームとなって描いた終盤のあるシーンをぜひ見ていただきたいです。


『パティ・ケイク$』(劇場鑑賞)

気づいたらこぶしを突き上げたくなった。うおおおお!!
サンダンス映画祭で観客賞を獲得、配給会社各社がぜひうちで!と競いまくった話題の作品。アメリカの片田舎でプロのラップシンガーになることを夢見る主人公のパティ。貧しい家でアル中の母親と病気の祖母の面倒見る彼女の唯一の心の支えがラップミュージック。聞くだけじゃなく、自ら紡ぐ彼女のラップは粗削りながら勢いと渇望と葛藤がにじみ出ていて・・・。夢はいつか叶うとかもう聞き飽きた、どうやったら叶うか教えてくれよっていう悲痛な心の叫びと現状を脱したいからこそ、上の世界に飢えてもがくパティを死ぬほど応援しちゃう映画でした。ブルース・スプリングスティーンの曲「The Time That Never Was」 もいい味。


『ファントム・スレッド』(劇場鑑賞)

なんかよく・・・わからんかったけど、それはきっと私のせい?
1950年代ロンドンが舞台。天才デザイナーとあるウェイトレスとの関係を、恋とか愛とかなんかそういう言葉を出すのは野暮だよねっていう感じで描かれ・・・てると思うんですけど、私には正直よくわからなくて(笑)これ決して作品が悪いわけじゃないんです。単に私が「・・・お、おう・・・なんかよくわからんな」となってしまっただけなんですよ。恋とか愛とか結婚とかなんかそういうのは人間の関係性と時間の積み重ねであり、その積み重ね方に正解なんてものもなくて。その中でデザイナーとして求める美ってなんだろね、と考えてたら映画が終わりました(笑)深い。


『キングスマン:ゴールデン・サークル』(劇場鑑賞)

チャニング・テイタムとは(とは)
『キングスマン』の第二作目。もういっそのことキングスマン・ユニバースでも作ってくれよと言わんばかりに、マシュー・ヴォーン監督好き放題にやったなというか(笑)私はチャニング・テイタムを味わい尽くすために劇場に足を運んだのですが、見事に裏切られまして。マシュー・ヴォーンめ・・・色々「え、これR18じゃなくてOK?」的にハラハラするシーンもあったりして焦らせるし、マシュー・ヴォーンめ・・・っていう感想しかなかったです。とはいえ、アクションシーンは大好きです。小物萌えするシーンも多いですし。


『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(劇場鑑賞)

1970年代のテニスコスチューム可愛すぎ。
全米女子テニスチャンピョンのビリー・ジーン・キングは、男性選手との賞金格差に憤り、1973年男女平等を訴える運動が盛んになったことも一助し女子テニス協会を立ち上げます。フェミニストの代表格としてのビリー・ジーンに、テニスマッチを仕掛けてきたかつての人気選手ボビー・リッグズ。今でも盛んに議論される男女平等は彼女たちの動き無くしてあり得ないのだなと思いました。女性にできること、男性にできることは厳密には違うことも多いですが、優劣ではないんですよね。説教臭くならず、あくまでコミカルに、でも真剣に伝える作風に好感でした。あと、サラ・シルバーマンはマネージャー役がほんと似合う。好き。


『ヴェノム』(劇場鑑賞)

マーベル版ぴょん吉って言ったの誰だ(正解すぎるだろ)
そもそも映画好き&アメコミ作品好きになる前までは、「ソニーが作るマーベル映画」という分類があることもしらなくて。個人的にヴァイオレンス描写はOKな人なので、ソニーさんには引き続きヴァイオレンスよりの作品をね生み出してほしいわけです。ひょんなことから宇宙人?に体を乗っ取られた主人公の記者エディが本人の意思に反して、悪と立ち向かうことになっちゃうストーリー。予告を見たときめっちゃ怖い映画なんだろうなと思ったら、ハッピーで笑って楽しいバディものでしたね。アクションもかなり見ごたえあるし。ほんと、ぴょん吉っていった人天才だわ。


『犬ヶ島』(劇場鑑賞)

わたしは、ウェス・アンダーソン信者です(つまりそういうことです)
ウェス・アンダーソン監督作品最新作。昔なのか近未来なのか、はたまた今なのか、よくわからないけどディストピア感漂う日本を舞台に、犬を探しに旅に出た少年と、犬たちの交流を描いているんですが、不思議なテンポの作品でした。というか、これぞウェス・アンダーソンというか。ちょっとシュールな感じ。笑っていいのか何なのかよくわからないけどなぜか心に沁みるというか。アレクサンドル・デスプラの音楽も非常に良いです。全然関係ないですけど冒頭に流れる音楽の歌詞が「オノ~ヨ~コ~」に聞こえてしかたないのは私だけですかね(笑)


『コネチカットにさよならを』(Netflix)

中年の危機、それでも生きてるなら続く
50代半ばで仕事を辞め、妻と離婚し新しい人生を自分で選んでスタートしたのに、思うようにいかないし、自分がそもそも目指すものって何なんだろうと考えてしまう主人公に共感。ベン・メンデルスゾーンの不器用なおじさんっぷりがめちゃくちゃ良いですよこれは。仕事も頑張って、家庭に尽くしたはずなのに、人生を振り返った時に自分にはいったい何が残ったんだろうかと・・・セリフにはなくとも漂う哀愁が素晴らしいです。新しいことを始めてもどこか身に入らない感じとか。Netflixもあまり宣伝してませんでしたけど、これはおすすめです。


『否定と肯定』(劇場鑑賞)

いやいやありえん…と思っても一瞬信じてしまいそうになる
ホロコーストは本当にあったのかという裁判が実際に行われた事実も衝撃だし、日本と英国の司法の違いもびっくりしました。ホロコーストがなかったとどうしていえるのか、しかも声を大にして堂々と・・・全然理解できず映画を見に行った私は、「ホロコーストがなかった」と主張する側を笑いに行ったわけです。でも、ふたを開けてみると「・・・いや、待てよ・・・」と一瞬でもなりそうになる自分がいて、相手に伝えることの上手さってものすごい威力だなと怖くなりました。


『ロクサーヌ、ロクサーヌ』(Netflix)

マハーシャラ・アリはダメ男でもよい男
80年代のNY貧困地区でラッパーとして成り上がろうとするロクサーヌの奮闘。実在する女性の物語ですが、黒人さんの貧困地区からの成り上がり映画は数ある中で、女性ラッパーの話ってなかなかないんじゃないかなと。ダメ男だけど精神的支柱にもなった男性をアカデミー賞俳優マハーシャラ・アリが演じてるんですけど、良い男すぎてですね(内面はクソ野郎でしたけど笑)。映画としては少し中盤ダレてたかなとも思いました。とはいえ何かを目指す方にお勧めです。


『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(劇場鑑賞)

女子高生インフルエンサーを憑依したジャック・ブラックは国宝級
「ジュマンジ」のリブート版。私は本家「ジュマンジ」を見ずに見たんですけど、全く問題なく楽しめますしめちゃくちゃ爆笑しましたね!ジュマンジていうゲームの中に入り込んでしまった高校生が、それぞれゲームの中のキャラクターに変身。中でもジャック・ブラック演じSNS有毒な女子高生インフルエンサーは最高でしたね。あれだけで一時間やってほしいくらい、ジャック・ブラックは演じてたというよりもはや憑依してましたね。


『アンダー・ザ・シルバーレイク』(劇場鑑賞)

結局、私が見たものは何だったんだろう
恋した美女が突然失踪!残された手掛かりをもとに捜索を開始するオタク青年。たどり着いたのは魅惑の都市ロサンゼルスの「シルバーレイク」、そこで彼が目にしたものとは・・・・・・・・・・・・・・・何だったのだろ?っていう考察好きには溜まらない内容ではないでしょうか。私はあまり考察が得意じゃないので、この作品を見たときに考察ほどの考えは至りませんでした。ただ「オタク青年と一緒に旅をした数日間の記憶」のように脳に焼き付いていて、たまに「あれは・・・何だったんだろうな」と考えて思いにふけることもしばしばです。いろんな解釈のできる不思議な映画でした。


『アポストル復讐の掟』(Netflix)

完全に逝ってるダン・スティーヴンス
カルト教団に誘拐された妹を救うべく、青年が単独で彼らが住まう島へ潜入殴り込み!ニコラス・ケイジの『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』と構成は似ていますが、時代がちょっと昔のイギリスが舞台。映像のサイケデリックさで言えば『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』のほうが圧倒的に強いですけど、ストーリー展開のびっくり具合でいえばこちら。サスペンスと思ってみたらかなり怖いし痛い映画でした。ホラーですこれは。ホラー苦手なのでかなり厳しかったです・・・何にしても主人公の青年を演じたダン・スティーヴンスが一番怖かったですね・・・目が完全に悪魔に召されている(そういう役ではないのに)。彼は、サイコな役が似合いますね。イケメン役はやめてこういう不憫な役に徹してほしいです。


『ローマンという名の男 ー信念の行方ー』(レンタル)

実話かと錯覚するサスペンス(フィクションですよこれは)
『ナイトクローラー』のダン・ギルロイ監督最新作。批評家からの評価は微妙ながら、主演デンゼル・ワシントンはこの作品でアカデミー賞ノミネートしています。「正義の26年、破滅の3週間」のキャッチコピーそのままに、敏腕弁護士の裏方として仕事をしてきたローマン・J・イズラエルがある出来事をきっかけに、大きく人生を狂わせていくんですが、それが何とも現実にありそうで。こういう弁護士さんがいたんだろうな~と途中から錯覚するほどでした(本作はフィクションです)。それもこれも、デンゼル・ワシントンの演技会ってからこそな作品でもあるかも。


『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(劇場鑑賞)

おトム様、次はもう宇宙に行くしかないのでは(無理しないで)
人気シリーズ第6弾!ミッション:インポッシブルシリーズは大好きでして。個人的にはサイモン・ペッグ演じるベンジーの現場デビュー戦である第4弾「ゴースト・プロトコル」が依然大好きですが、本作もアクション凄すぎて2時間口開けてポカーンとしちゃうレベルでめちゃ楽しみました。何回も「おトム様・・・もう休もう・・・」って心配したし、凄すぎて笑いましたね。その割に見てる途中、何分かに1回は「あれ?そもそもミッションなんだっけ?」ってなりながら見ています(笑)それも含めて楽しいシリーズ。おトム様、次回はもう宇宙に行くしかないレベルのアクション完成度の高さでした。


『最悪の選択』(Netflix)

イギリスらしい地味で辛気臭くて嫌な映画(褒めています)
独身最後の休暇に親友と一緒に狩りに出かけた青年が起こしてしまったある事件。彼らは隠ぺいに奔走するんですけど・・・その間の人間ドラマと結末までよく練られた地味ながら見ごたえある映画でした。イギリスの片田舎らしく、閉鎖的で曇ってて昼間からビールばかり飲んでるオッサンたちを敵に回した都会っ子男子2人の行く末にハラハラドキドキ。イギリス国内の映画賞で受賞歴もある作品です。クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』で一躍有名となったジャック・ロウデンくんの演技は必見です。


『シェイプ・オブ・ウォーター』(劇場鑑賞)

カイジュウと人間がどうやって…という疑問も解決する親切さ
カイジュウが出てくる作品で初めてアカデミー賞作品賞を受賞したことでも話題になりましたね。1962年のボルティモアにある研究所で働く耳が聞こえない清掃員の女性と、そこに研究対象として運ばれてきた彼とのおとぎ話のようなラブストーリー。60年代の服装やインテリアの再現もかなりこだわっていて、それがまたファンタジー感を増していてとても良かったです。何より、子ども向けではない大人のラブストーリーとしてしっかり作られていて、恋するったって大事なことはあるでしょうよ、という大人の事情にもしっかり踏み込んでくれてわたしは一喜一憂しながら滝のように泣きました。


『TAG タグ』(レンタル)

30年間欠かさず鬼ごっこし続けているオッサン達が愛らしい
ウォールストリートジャーナルの記事から生まれたウソのようなホントの話。コメディなのもあり、実話をもとに脚色されているので内容の事実確認はさておき、エンタメとしてとっても楽しい映画でした!毎年5月に絶対鬼ごっこするマンなアラフォー男子達のワイワイっぷりが見ていてニヤニヤしちゃう。ジェレミー・レナー演じる無敗の男ジェリーと、彼を何とか鬼にしてやろうと画策するいい年こいたオッサンたちの攻防は爆笑!いくつになっても少年心を忘れず、恋も仕事も遊びも徹底する彼らは見ていて勇気が出ますね。エンドクレジットがちょっとシュールなのも見どころです。


『好きだった君へのラブレター』(Netflix)

主演2人が本作で人気炸裂し次回作も決定!(2人ほんと良いです)
ラブレターをこっそり書いては本人に渡さずに秘密の箱に入れていた主人公ララジーン。あることがきっかけでそのラブレターが全部本人のもとに届いてしまってさあ大変!今は好きでもないあの人やこの人への火消しに奔走する中で、その中の一人ピーターと利害が一致しあえて恋人通しのふりをすることに。キュンキュンする展開と、ララジーンのファッションやインテリアのおしゃれさ、ピーター役ノア・センティネオ君の夢見る女子たちのための圧倒的恋人感、学園ロマコメものの決定版です。劇中に2人が飲んでるヤクルトが話題になって、ヤクルトの売り上げめちゃめちゃ上がったという話もネット配信作品ならではの社会インパクト(笑)主演のラナ・コンドルちゃんとノア・センティネオ君は今後数々の作品出演が決まっており見逃せない次世代の俳優さんです。必見!


『ボヘミアン・ラプソディ』(劇場鑑賞)

ライブ感ある映画が「劇場公開映画」として今後もヒットするのでは
2019年に入ってもその勢いは留まるとこを知らない感じで、本国アメリカを除けば一番興行収入を稼いでいるのは日本だそうです。もともとのクイーンが人気な土地柄ってのもあるでしょうし、何よりも『グレイテスト・ショーマン』しかりこういう「映画の中の人と一緒にアガる」、ライブ感ある映画が「劇場公開映画」として今後もヒットしていくんじゃないかな~と個人的には思ったりします。NetflixやAmazonプライムビデオ、Huluなどで自宅で気軽に映画が見れるようになり、劇場公開からレンタル開始までの期間もかなり短くなってきている今「あえて映画館で見る」価値は、映画のライブ性にある気がしています。「わざわざ映画館で楽しむ価値がある」映画=空間の価値提供っていうんでしょうか。そういう意味でも注目の映画だと思います。なんせライブシーンが鼻血でそうなくらい良いんで。クイーンをあまり知らない方でも大丈夫ですのでぜひ!できればドルビーアトモスなど音がより良い環境での視聴をお勧めします。


『おとなの恋は、まわり道』(劇場鑑賞)

拗らせ中年男女の不器用な恋愛二人劇
別れた元カレの結婚式に呼ばれた女性と、元カレの不仲な兄が結婚式で隣の席にお互いに結婚式やその他のことをディスりまくりながら交流を深めてく恋愛劇。2人劇の舞台を見ているみたいに、会話中心で進んでくストーリーはまったり観れるし「あ、そういう気持ちわかるわ(笑)」と不思議な共感もしてしまいました。完全に今にも人を殺しそうなジョン・ウィックの見た目のままなキアヌ・リーブスと、眉間にしわ寄せながらマシンガントークをさせるならこの人ウィノナ・ライダーの不器用すぎる掛け合いが何とも愛おしいです。美男美女なんだけど、内面がアレな役なんで全然美男美女に見えなくて身近に感じれるのも良かったです。気楽に見れる一本として◎。


『ビリグズビー・ベア』(劇場鑑賞)

本当にやりたいことってなんだっけ
主人公ジェームスは両親と共に25年間シェルターで暮らし、その中での心の支えは教育番組「ブリグズビー・ベア」。自分の人生を全く疑わずに生きてきた彼の生活は実は偽物で、両親は自分を誘拐した誘拐犯だった・・・っていう設定が新しいですよね。ジェームスは本当の両親のもとに帰るものの、すべてのものが初めて。その中で、彼が見つけたのは大好きな「ブリグズビー・ベア」の続編を自分で作ること・・・っていう流れなんですけど、そのあとの展開も含め人が本当に好きなものを、しかも応援者がいるならどうして止めることができるのか。って思うと胸が熱くなります。『ディザスター・アーティスト』と路線は少し似ていますが、こちらはちょっとほろ苦さがあります。自分の本当にやりたいことを、もう一度見つめなおすきっかけをくれる素敵な映画でした。


『ザ・ライダー』(レンタル)

数々の映画祭で賞を獲得、2018年一番注目のインディペンデント映画
落馬し頭に大けがを負ったカウボーイの少年が、ケガを通して自らの人生、目指すもの、そして家族について考え悩む様子を繊細に描いた作品。主演のブレイディ・ジャンドロー本人の実話でもあるこの物語は、大人になるこれから、けがを負った彼がそれでも追い求めてきたカウボーイを目指すのかどうか、様々な人との交流の中で切実に模索していく彼の人生の一ページでもあります。まるでドキュメンタリー作品を見ているかのようでした。広大なアメリカの草原に比べたら小さいものかもしれないけれど、それでも彼にとっては重たすぎる大きな人生の決断。まだ脆さも大いにある一人の少年が歩む今を静かに見つめるようなカメラワークと構成が美しく深みがあって・・・素晴らしかったです。



はい!というわけで21位以下、ランク外の作品たちでした!

ランク外といっても、どれもこれもよい映画ばかりなのでぜひ見ていただきたいです。さて、ここからはやっと20位~11位の発表です。ランキングにはいる間に1つ特別賞の紹介をしてからランキングに入ります。引き続き長いですがぜひ~


◆特別賞◆

『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(Netflix)

Netflix初!現実と仮想との境目がなくなるようなインタラクティブ映画
特別賞は何といってもこの作品。ほかの映画と比べることもできないので、特別枠として入れてみました。2018年年末にNetflixが世界一斉配信した話題のインタラクティブ映画です。元来『ブラック・ミラー』シリーズは、世にも奇妙な物語っぽい1話完結アンソロジーSFとして人気でしたが、ついに視聴者がストーリーを選べる方式の作品をぶっこんできました。Netflix側からクリエイターのチャーリー・ブルッカーに「インタラクティブ映画つくらないか」と打診があったそうで。最初は断ったそうですが、構想するストーリーがインタラクティブ映画としてぴったりだったので制作に踏み切ったそうです。ここでストーリーを語ることもできないくらい新しいタイプの映画なので未体験の方はぜひ。映画ではなくこれはもはや体験です。すでにストーリーの図解や攻略法まで出てきているほどファンを増やしているまったく新しいエンタメ!


とういうことでやっと第20位~第11位の発表です!

第20位:『タリーと私の秘密の時間』(劇場鑑賞)

なりたかった自分との折り合い
仕事に家庭に育児と日々「母親として」奔走するマーロ。3人目の出産を機に、いよいよ手が回らなくなり兄の勧めもあってナイトシッターのタリーを雇うことに。母親としてすべてをこなすべきと思っていたマーロが、ナイトシッターを雇うことで変化していく姿を、説明臭くならず描くのはさすがジェイソン・ライトマン監督というか。わたしは母親としての経験がありませんが、それでも共感することはとても多くて。性別関係なく見てほしい作品です。「母親として」という役割だけでなく、何かしらの世間が決めたであろうあるべき姿と、今の自分との乖離に悩んでいる皆様に見て欲しいです。誰のせいでもないけれど、それでも何か変わる道はきっとあるはずと信じたいです。


第19位:『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(レンタル)

割とガチなジャングルシーンは劇場で見たかった(怖)
ブラピ率いるPlan B製作、インディ・ジョーンズのモデルとなった伝説のイギリス人探検家パーシー・フォーセットの冒険を描くアドベンチャー映画。未開の地へ黄金都市を探しに、命がけで向かうパーシーとその仲間たちの冒険は、インディ・ジョーンズのようなエンタメ的展開はなく、飢えに耐え、厳しい自然の試練に負けないように、精神をひたすら酷使される痛々しいものでした。これ役者さんたち&スタッフさんたちも相当危険だったのではと思うくらい割とガチなジャングルシーンは必見です。劇場で見たかったほどに迫力ありましたし・・・怖い・・・。上司として、一人の探検家として魅力あふれるパーシー・フォーセットを演じたチャーリー・ハナムの演技はキャリア最高じゃないですかね。素晴らしかった。


第18位:『モリーズ・ゲーム』(劇場鑑賞)

ジェシカ・チャスティン映画という新しいジャンル(好き)
モーオリンピック代表候補だったモリーは選考会で大けがを負い、選手としての道を断たれる。ハーバード大学進学までの1年間ひょんなきっかけで裏カジノの運営を任され、そこからメキメキと才能を覚醒し26歳で自分のカジノを持つまでに頭角を現す。ただ10年後彼女はFBIから逮捕されてしまう・・・いったい彼女に何があったのか。実話をもとに、アーロン・ソーキン節炸裂のセリフ劇は必見。セリフ多すぎてついていけない!って意見もあると思いますが、そんなのお構いなしに進めちゃうアーロンも、そしてセリフ多めな「デキル女性」を演じさせたらこの人、ジャシカ・チャスティンも大好き!彼女には今後もこういう役をやってほしいですね。


第17位:『アナイアレーションー全滅領域ー』(Netflix)

恐ろしく美しいディズトピアSF来ましたねこれは
もう死んだかと思ってた夫が秘密任務から帰還したものの突如危篤状態に。彼に何が来たのか、彼を救うべく生物学者の主人公が政府が封鎖したある地域へと仲間とともに足を踏み入れてく・・・。ちょっとこれは劇場公開しても良かったんじゃないかと思うくらい素晴らしい映画だったんですよ。Netflix加入者はラッキーですこんな作品を見れちゃうなんて!封鎖された地区の中で描かれる世界観は、不思議で、幻想的で、でもめちゃくちゃ怖い・・・。オチで「・・・え?まさか・・・?え・・・・!!!!!!」ってなってしばし呆然としました。こういうダークなSF良いですよね~音楽も◎


第16位:『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(劇場鑑賞)

明るくポップで魔法みたいな街に浮かぶ切実な現実
すぐそばにディズニーリゾートがあるフロリダのある街のモーテルを舞台に、そこに住む母と娘、モーテルの管理人の日々を描く。ドキュメンタリー作品を見ているかのようなキャストの自然体な演技は素晴らしくて。ショーン・ベイカー監督の手腕に感嘆。有名な観光地でもそこに住む人たちの生活は貧しく、その中でも生きる姿をある種淡々と伝える中で、最後親子の行く末を突き付けられる展開にボロ泣き・・・。ポップで可愛いデザインのものに溢れている中での人間の営みはある種生々しく、現実的で辛い。小ネタですけど、子どもたちが劇中食べているアイスはシュガーレスだそうです。砂糖を与えちゃうと子たちは元気いっぱいになっちゃって制御が利かなくなるからだそうで(笑)


第15位:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(劇場鑑賞)

観た後数日間体調崩しました(マジで)
マーベル・シネマティック・ユニバース第19作目、アベンジャーズシリーズ第3作目。アベンジャーズが最強で最恐のヴィラン、サノスに立ち向かう・・・という以外のストーリーは何も触れないようにしたいくらい何を言ってもネタバレになりそうな内容です。いえるのは、観た後色々とショックすぎて数日間体調を崩したということですかね。今まで出てきたヒーロー総出演なので、本当にちゃんと映画として成り立つのか・・・という心配は全く無用でした。さすが、Netflixドラマ『ブル~ス一家は大暴走』(日本では昨年末以来もう観れなくなりました・・・)で10人以上の登場人物が出てきても30分できちんと話をまとめてきたルッソ兄弟。いきなりこれから見るのもありですが、余裕があればぜひ18作品見たうえで臨むことをお勧めします。精神的ダメージ半端ないですが、ぜひ。


第14位:『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(劇場鑑賞)

自分はまあまあ良い人だと思っている人ほど見るべし
第70回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作品。2018年嫌な映画ナンバーワンですね。美術館のキュレーター、クリスチャンの身の回りで起きる出来事を通して、観客の感情をかき乱し試す、良い意味で凄く嫌な映画です。ムカつきます。マジで。本当にイラッとします。でも、その「嫌悪感」持つことと、「思いやり」や「いい人であること」ことを試されちゃうんですよ。何気なく流れるシーンで感じたその瞬間の自分の感情をメモに留めて後で振り返りたいほどに、瞬間瞬間で試されます。少し尺は長いですけど「自分は人になるべく良くしようと思って生きている」って人ほどぜひ見てほしいですね。わたしはこういう嫌な映画大好きです。皆さんもぜひ嫌な気持ちになってください(笑)


第13位:『スターリンの葬送狂騒曲』(劇場鑑賞)

オバマ前大統領もベスト映画に入れるブラック政治コメディ
旧ソ連を舞台に、実話をもとにスターリン死後の椅子取りゲームをコミカルかつブラックに描く問題作。製作はエミー賞常連作品であり最も現実の政治に近いとされている政治コメディドラマ「VEEP」(Amazonプライムで見れます。超おすすめ!)のクリエーター、アーマンド・イヌアッチ監督。ロシアでは公開中止になった本作ですが、そりゃ公開中止になるだろうねと納得のブラックコメディ炸裂。実際の椅子取りゲームは、難しい政治的駆け引きよりも、案外人間的な全力でバカバカしい小競り合いなのかも。散々笑わせといて、ラストの落ちは結構背筋凍ります。オバマ前大統領も2018年ベスト映画の1つに本作を入れていましたが、大統領だった人は一体どういう気持ちでこの映画観たんだろう?


第12位:『セットアップ ウソつきは恋のはじまり』(Netflix)

好きすぎてたぶん10回くらい観ました(観すぎ)
鬼上司に悩まされるアシスタントの二人がお互いの上司をくっつけて、自分の時間を確保しようと奮闘!そこから生まれる恋を描くロマコメ!こういうベタベタなラブコメは数あれど、とっても良かったのは主演2人が男らしくとか女らしくみたいな描き方をされていないところ。だいたい、仕事でドジする女の子と、仕事ができる男子のラブコメが多い中で、この作品は仕事もそれなりに頑張っていてる2人が主人公。お互い目指すものがあり、決してそれは誰かに言われた夢でもなくて。それに加えて、主演2人(ゾーイ・ドゥイッチとグレン・パウエル)が最高にチャーミング!!この2人、今後もロマコメ撮ってほしいくらい完璧な掛け合いは見ていてウキウキしちゃいます。あーまた見たくなってきた!


第11位:『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

アレハンドロという新たなヒーローが確立されましたねこりゃ
『ボーダーライン』の続編。麻薬カルテルとの戦いを今作でも描くんですが、トランプ大統領時代を反映するあるビジネスについて焦点を当てたストーリーはさすがテイラー・シェリダン。前作と監督は代わりどうなるかなと思ったら、よりエンタメ性が強くなったことが逆に良いです。ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロというキャラクター映画になったというか。彼が出てくる全ショットが「ああ、監督・・・なんてわかってらっしゃるんだ・・・」と思わずにはいられないくらい、アレハンドロの映画でした。しっかり社会派サスペンスとしての軸を失わず、エンタメとして進化している感じがとっても好き。


ふうーーーーーーーー!これで11位以下は終わりです。ではでは続けて一気に第10位から第1位まで行きます!


第10位:『search/サーチ』

100%PC画面で進むから淡々としてるかと思いきや・・・!(驚)
失踪した娘を探す様子を100%PC画面で伝える新しい映画として話題になった本作。警察を頼らなくても今はここまで自分で何とか情報を引き出せる時代なんだな~と感心。SNSが生活の中心になっている今の時代、ある意味その網をかいくぐって生きていくこと自体逆に難しいのかも・・・?なんて思ったり。あくまでPC画面越しにストーリーは進むもの、サスペンスとしてもかなり謎解き要素が多くあり、1回見た後もう一回見直したくなる作りになってます。SNSの闇とかそういう一言で片づけられない、今の時代を生活を反映した社会派な作品でもありました。


第9位:『オンリー・ザ・ブレイブ』(劇場鑑賞)

決してググらずに見てほしいです(号泣)
アメリカの山火事と戦う民間消防士たちの雄姿を描いた実話に基づく映画。予告編でEXILEの曲を使っていたので、「海猿的な作品なのか~」とやや見下していた過去の私を闇に葬り去りたいくらい良い映画でした。消防士たちそれぞれの人間ドラマが結実するラストにもう私は涙が止まりませんでした。アイメイクぼろぼろで・・・。今でも、エンディグ曲が流れるだけで涙が出るほどです。いつもの日常、消防士としての自分、支えてくれる人たち・・・すべての想いを考えるともう・・・・(涙)お涙頂戴ものでもない、現実をシビアに伝える内容も素晴らしかったです。


第8位:『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』(レンタル)

ワンダー・ウーマンの誕生に隠された衝撃の実話
昨年大ヒットしたDC映画『ワンダー・ウーマン』、その作者であり大学教授マーストン氏とその家族をめぐる隠された衝撃の実話を映画化。日本では劇場公開されず、ひっそりとレンタル開始してた本作。ワンダー・ウーマン大好きなので見てみるか~と気軽な気持ちで観たらこれがめちゃ良くて。「衝撃の実話」とかまた宣伝文句で煽ってるな~なんて思ったんですけど、これ全然煽ってないです。マジで衝撃。そんな裏側があったなんて・・・。逆に、だからこそ世界的ヒーローは誕生できたのかもしれません。寛容とは何か、ということをとても考えさせられる映画でもありました。ぜひ多くの人に見ていただきたい隠れた名作です。


第7位:『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

スピルバーグ先生さてはめっちゃドラマ観てるな
ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防省の最高機密文書の存在を暴露したワシントン・ポスト紙のジャーナリストたちを描いた実話映画。会社の存続か自由を求めるか、二択を迫られるワシントン・ポスト紙のトップを演じるメリル・ストリープの葛藤、自由と正義を求めて立ち上がる記者たちなどを重たいながらもエンタメ性を失わずに描くスピルバーグ先生さすが。海外ドラマ好きにはたまらない、ドラマで活躍する俳優のオールスター戦のようなキャストにもスピルバーグ先生の先取り感がうかがえます(私見)個人的に最後の終わり方が大好きで。ここでその展開かーーー!!!とワクワクというよりゾクゾクさせるところまで、さすがな映画でした。今の時代に必要とされる「私たちが日々受け取る情報をうのみにしていないか」という考えを思い出させてくれます。定期的に見直したい作品。


第6位:『ウィンド・リバー』(劇場鑑賞)

ある少女の死からアメリカの闇に迫る
アメリカ中西部ワイオミング州のネイティブアメリカンの保留地で、18歳のネイティブアメリカンの少女の遺体が発見される。なぜ彼女は雪深い自然の中で裸足で亡くなっていたのか・・・そしてなぜこの土地では少女が何度も無残な死を遂げているのか・・・。『ボーダーライン』シリーズの脚本家テイラー・シェリダンがみずからメガホンを取り製作した本作は、シェリダン曰く「C.S.I・イン・ワイオミング。僕がC.S.Iを撮るならこんな感じかな」とインタビューの中で冗談交じりに話していました。ちょっと納得(笑)。1人の少女に死から見つめる、アメリカの闇はあまりにも深く途方もなくて、観終わった後打ちひしがれ呆然としました。アベンジャーズでお馴染みエリザベス・オルセンはこういう作品にもしっかりと出続けているのも好感。辛い内容ですが、日本にも他人事ではなない内容なのでぜひ。


第5位:『ROMA/ローマ』(東京国際映画祭)

観た後、いろいろと反省しました
1970年代のメキシコを舞台に、クレオという家政婦と彼女の勤め先の家族を白黒映像なのに、香りまでしてきそうなほどに描いた作品。アルフォンソ・キュアロン監督自身の私的な作品ともいえる本作は、全編白黒、挿入曲も(確か)なく、淡々としていながら、とても豊かに感じる作品でした。時の流れは誰しも平等で、一定のテンポで過ぎていく。なんでもなさそうな日々が、どうして美しいとか儚いとか辛いとか感じてしまうんだろう・・・と色々想いを巡らせてしまう不思議な映画でもありました。それと最近の、特に海外ドラマを見ていると衝撃展開(ツイスト)が多く、それ自体はとても面白いんですが、あまりにそういう作品を観すぎているせいか「このあとどんな衝撃展開が来るんだろう?」とついつい期待してしまう自分もいることに反省した作品でしたね。「時間を静かに噛みしめる」そんな感じ。お家で観る方はぜひヘッドホンでご覧ください。音の奥行きも細部にこだわった繊細な作品なので。


第4位:『女王陛下のお気に入り』(東京国際映画祭)

人間は関係性でいくらでも変化する、良くも悪くも
ヨルゴス・ランティモス監督最新作を東京国際映画祭で観てきましてね。今までで一番多くの人にお勧めしやすいランティモス作品ですこれは。18世紀初頭のイングランドを舞台にした宮廷ドラマ映画。ブラックで皮肉たっぷりで時にシュールな笑いが絶妙。女同士の小競り合いを描いただけの作品といえばそれまでかもしれませんが、それでも私がかなり気に入ったのは、その小競り合いの移り変わりでして。人間は立場や関係性が変われば、いとも簡単に人間自身も変化する様が鮮やかで大好きなんですよ。結局どんなに取り繕っても好きか嫌いかで生きるのが人間ってものだなと私は常々思っているので、それを生々しくヨルゴス・ランティモス監督節で描き切った本作は最高に笑ったし、終わった後拍手ものでした。2019年2月公開です。皆様ぜひ見てください。


第3位:『まったく同じ3人の他人』(東京国際映画祭)

3つ子が別々の里親に育てられた衝撃の事実
今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門で大本命とされるドキュメンタリー作品です。なんか英語圏のニュースで話題になってたよね~一応見るか~くらいのテンションであまり期待せずみたら、もうびっくり。衝撃の事実とすべてが現実という内容に、終わった後震えるほど号泣しました。ドキュメンタリー作品としての構成もうまく、進むたびにどんどん前のめりになる引き込まれ方・・・。なぜ彼らが離れ離れに暮らさなければならなかったのか、その事実を突き止める中でぶち当たる、びっくり事実に顎外れそうというか。辛すぎるだろ・・・という言葉しか出なくて。映画化の話も出ている本作。事実は小説よりも奇なりとはほんと、このことですよ。日本公開になったらぜひ見てほしい作品です。


第2位:『君の名前で僕を呼んで』(劇場鑑賞)

ちょっと・・・北イタリアに行ってきていいですか
1983年夏、北イタリアのある場所で出会ったエリオとオリヴァーの恋物語。正直言って、二人が恋に落ちる前段階のオープニングクレジットからすでにこの映画好きで失神しかけました私は。「ちょっと待って心が追い付かない・・・」っていうのを数分に1回繰り返すくらい、エリオとオリヴァーのいじらしくもどかしく、それでいて可愛くもあり、切なくもある関係と、北イタリアの風を感じれそうなほど美しい映像、水のようにきれいにさりげなく美しく流れるピアノベースの挿入曲・・・ちょっと北イタリアに逃避したくなりますね。好きすぎて困る作品ってめったに出会わないので、2018年はこの映画に出会えただけでも幸せだなと改めて思います。続編は正直いらないかもと思いますが、同じ監督なら期待しちゃおうかと。


第1位:『スリー・ビルボード』(劇場鑑賞)

辛い話の中で見出だす人間として生きる深さ
凄惨な殺され方をした娘の母親が、早急な事件の解決を求めて町はずれに大きな3枚の看板を掲げる。警察に喧嘩を売った彼女と、警察、そして町の人との事件をめぐる人間ドラマ。クライム・サスペンスというよりも、ある出来事を通じて、人間として生きることへの希望と優しさを切実に見出だそうとする作品だったように個人的には思います。長年好きな俳優、サム・ロックウェル氏がアカデミー賞獲得したっていうのもありますし、マーティン・マクドナー監督の前作『セブン・サイコパス』が大好きっていうバイアスもありますけど、もしそれがなかったとしてもきっと相当好きになるであろう映画です。笑えるコミカルなセリフを交えて人間という生き物の浅はかさや面倒臭さ、その中での優しさ、そして「それでも人は生きていくこと」を描いたこの作品は、私の物事の見方をまた一つ豊かにしてくれました。こういう映画に出会っちゃうから、やっぱり映画を見ることはやめられませんね。うんうん。たくさんの人と語りたいというより、ひっそりと宝箱にしまって、たまに見直したい、そんな大切な映画です。



ということで、以上86の新作映画を2018年は観ました。2019年はどれだけ見れるかわかりませんが、きっとまた宝箱にしまいたくなるような大好きな映画に出会えるんだろうな~と思ってます。とても私的な感想なので、誰かの役に立つのかは知りませんけれどここまで約3万字!読んで頂きありがとうございました!今年は色々とちょこちょこnote更新しますので今後ともお時間あれば覗きに来てください~!

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