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お盆休みマジで何もすることがない方。こんなNetflix、Amazonプライム作品いかがでしょうか。

どうも。映画と海外テレビシリーズばかり観ているただの会社員キャサリンです。お盆ですね。私はキャリアチェンジした影響で、会社の風土的に今年社会人生で初めてお盆時期に9連休を取得することになり、ありがたい反面戸惑っています。

マジでたいした予定がない。

割と社会人やってますが、お盆時期に休暇を取得したことがなく、みんなが休みの時に一緒に休んだことがなかったので、どこに行っても人が多いし、旅費は高いしで、もじもじしてたらお盆が来てしまいました。結果たいした予定もなく9日間過ごすという、ワーカホリックな私としてはちょっと拷問です。3連休を3回取るとかそういう自由な休みの使い方がしたい・・・。

ということで、経緯はどうあれお盆休みマジで何もすることがなくて、突然の自由に戸惑い、自由を謳歌する前に自由な時間が終わりそうという方もちょっといるのでは・・・?と思いまして。そんな方々に、良ければ私ができることとすれば、海外テレビシリーズをオススメすることくらいなので今回noteを書いてます。お盆期間中で観終わるように、シーズン2までの作品でちょこちょこっと見繕いましたので、マジですることなくてお困りの方、良ければご活用ください。

①流行りの最新人気作品を観たい時

◆Amazon Prime オリジナル「ザ・ボーイズ」◆

Amazon Primeオリジナル作品のなかで、配信2週間で最も視聴された作品と公式発表された人気作品。人々が信じてきたスーパーヒーローが実はマジでクズ&資本主義の中に組み込まれた商業的要素のヒーローと、彼らにいろんな理由で遺恨がある一般ピーポー(決して善人ではない)が立ち向かうバリッバリのR指定テレビシリーズです。ヒーローたちのコスチュームや能力はどこかで観たようなパロディ要素もあり皮肉満載。


◆Amazon Prime オリジナル「グッド・オーメンズ」◆

天使と悪魔が迫りくる(といっても世界創造した彼らからすると予定通りではある)世紀末を何とか阻止しようと頑張る全6話。とにかく天使が悪魔に振り回されているようで実は悪魔が天使に尽くしている関係性が可愛い。世紀末を止めたいというのも地球が好きになっちゃったからなのも楽しい。冷静に考えるとかなりやばい状況でもコミカルにストーリーが進み気楽に観れる作品です。


◆Netflix オリジナル「アンブレラ・アカデミー」◆

原作者はMy Chemical Romanceのボーカル、ジェラルド。コミックを基に実写化した2019年上半期最も人気を博したNetflixドラマの一つ。特殊能力を持って同じ日に生まれた子供を世界的大富豪が養子に迎え英才教育を施し、ヒーロー「アンブレラ・アカデミー」を作り上げる。単純にヒーローがどかどか敵を倒すストーリーではなく、迫りくる世紀末(グッドオーメンズも世紀末でしたね)に立ち向かう過程で、父親との関係や自身の能力、アイデンティティに葛藤するメンバーたちの苦悩が見どころ。


◆Netflixオリジナル「Titans/タイタンズ」◆

はい、またしてもヒーローものですみません(笑)ここ最近配信開始したDC系の新作の中でも特に人気の作品。バットマンの相棒ロビンとその仲間たちが、敵に立ち向かうんですが、なんといってもロビンことディック・グレイソン役の彼が良い!暴力でしか物事を解決できないことへの苦悩…。暴力に溺れそうになるギリギリな感じがとても良くて。誰のためのヒーローなのか、そもそもヒーローは必要なのか、ただの自己満ではないのか…これまで多くの作品で描かれてきたヒーロー像へ、アメコミ作品自ら疑問を呈す最新ドラマ、必見です。


②シーズン2以内で完結する短い作品が見たい時


◆Netflixオリジナル「マスター・オブ・ゼロ」◆

エミー賞受賞したNetflixコメディドラマ。今では珍しくなくなったミレニアル世代である移民2世抱える悩みなどを扱った作品の先駆けとなったドラマでもあります。主演、監督、脚本を務めるアジズ・アンサリとその家族の体験談からインスパイアされた1話30分のコメディタッチのストーリーは、当事者じゃなくてもどこか「そういう微妙な瞬間ある」と、ふっと共感してしまいます。撮影も映画を意識て作ったというのも納得の美しさ。シーズン2までで自分のすべてを出し切ったとアジズも語っている本作は、特にアジズと同世代のアサラーの皆様にオススメです。ちなみにアジズ・アンサリといえば最新のスタンドアップコメディも素晴らしいのでぜひ(こちら


◆Amazonプライム「シャープ・オブジェクツ」◆

個人的に昨年40シーズン以上海外テレビシリーズを観た中で、ベスト3にいれた作品です。この後紹介する「ビッグ・リトル・ライズ」のジャン=マルク・ヴァレがクリエーターを務めたサスペンスドラマ。音楽のセンス、編集の鋭さ、すべてが美しく怪しく不穏で最後の数秒まで見逃してはいけない文句なしのサスペンスです。主人公エイミー・アダムスとその毒親を演じたパトリシア・クラークソンはエミー賞ノミネートも納得のさすがの演技力。

◆Amazonプライム「エンジェルス・イン・アメリカ」◆

1980年代レーガン大統領時代のアメリカはニューヨークを舞台に2部構成で描かれる戯曲をドラマ化。メリル・ストリープ、アル・パチーノ、ジェフリー・ライト、エマ・トンプソン、パトリック・ウィルソン等錚々たる役者人で実写化した本作は、宗教、セクシャリティ、人種差別など当時だけでなく今も通じるアメリカ社会の闇をぎゅっと凝縮したストーリーです。個人的にはパトリック・ウィルソンが演じるゲイでありモルモン教徒の青年がめちゃくちゃ良かったなと。この年代のドラマが最近増えているので、知識としても観ておくのお勧めします。

◆Amazonプライム「ザ・ナイト・オブ」◆

リズ・アーメッドの俳優としてのキャリアを不動のものにしたHBOリミテッドシリーズ。パキスタン系アメリカ人の青年が若い白人女性の殺人事件で起訴されるその過程を、事件の夜から裁判まで群像劇のように各キャラクターの思惑が交差しながら進むストーリーは一気に見てしまうこと必至。ジェフ・ルッソが手掛けるオープニング曲もめちゃくちゃかっこいいです。エピソードが進むごとに変化する主人公演じるリズが素晴らしいですし、脇を固める渋いおじさん俳優たちもいい味。


◆Netflixオリジナル「クイックサンド:罪の感触」◆

なんかチープな昼ドラみたいな邦題ですが、これが侮れないスウェーデン発の本格社会派サスペンスドラマです。優等生で将来も有望だった女子高生が自身が通う高校で銃乱射事件を起こすところから始まる衝撃の展開。なぜ彼女が事件を起こすに至ったのか、彼女の記憶を基に辿る中で見えてくるスウェーデンのティーンたちの苦悩と社会問題はかなりつらいものがあります。あまり話題にはなっていないですが、アメリカ以外のドラマも見逃せないと改めて思った重厚な作品です。


◆Amazonオリジナル「フォーエバー/人生の意味」◆

先ほど紹介した「マスター・オブ・ゼロ」の共同クリエーターであるアラン・ヤンが、アメリカを代表するコメディアン、フレッド・アーミセンとマーヤ・ルドルフと組んで作ったタイトル通り人生の機微を描いたドラマ。ある夫婦の夫婦関係と、夫婦でありつつも個人の人生もある中で、自分の人生を見つめる深い作品です。1話目のマーヴィン・ゲイの音楽に乗せたおかしくもあり、切ない二人の関係性と、2話目以降のびっくり展開にさすがアランと唸りました。

◆Netflixドラマ「アメリカを荒らす者たち」◆

ドキュメンタリーのようなフィクション、いわゆるモキュメンタリー作品です。アメリカのある高校で起きたチ○コ落書き事件を追うシーズン1と、別のカトリック系私立高校で起きた食中毒事件(というかウ○コ事件)を追うシーズン2はコメディなのでちょいちょい笑ってしまう瞬間がありつつも目をつぶってはいけない社会問題も扱っていていて、気づけばどんどん見進めてしまいます。クリエーターはドキュメンタリー作品の大御所にインスパイアされ大真面目にこの作品を作っているからか、現実とフィクションの境目がなくなりそうになるくらいリアルです。

◆Netflix「アメリカン・クライム・ストーリー/O・Jシンプソン事件」◆

エミー賞を総なめ!実話を基にしたサスペンスドラマ。アメフトの国民的ヒーローだったO・Jシンプソンが殺人事件の容疑者として逮捕、起訴された裁判の全貌を実力派俳優で完全ドラマ化した本作は、裁判物の域を超え、裁判に勝つための世論操作、女性としてキャリアを積み矢面に立つことの辛さなどなど…重厚な作品に仕上がっています。個人的には女性検事を演じたサラ・ポールソンが最高に素晴らしかったなと。サラと一緒に歯を食いしばりながら見てしまいました。

◆Netflix「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」◆

前シーズンとは異なる事件を扱ったシーズン2です。世界的ファッションブランドでお馴染みヴェルサーチの生みの親であるジャンニ・ヴェルサーチ含む4人を殺害したとされるアンドリュー・クナナン。彼の生い立ちと嘘で塗り固められた生活、天才が故の生きにくさなどをダレン・クリスが熱演。一見好青年に見えるアンドリューが抱える闇がぞっとします。事件のことを知らない方はぜひググらずにそのまま見てほしいです。ほんと、アンドリューが殺すシーンは強烈です…。

◆Netflixオリジナル「マニアック」◆

めったにテレビシリーズに出ないオスカー女優エマ・ストーンが10年来の友人ジョナ・ヒルとの共演ならと出演のみならず製作にもかかわったNetflixドラマ。クリエーター、007の新作で監督を務めるキャリー・フクナガ。近未来のニューヨークを舞台に、新薬の治験を通して出会った2人のちょっと変わった関係を描いた異色の作品です。現実と夢の中を行き来しながら、自分の心と向き合う2人の喪失と再生の物語は、クスっとしつつホロリともくる不思議な感覚になります。一風変わったドラマを見たい方に特におすすめ。

◆Netflixオリジナル「私立探偵ダーク・ジェントリー」◆

正直シーズン2で完結!という感じではない作品なんですが、シーズン2で終わっちゃったので入れていいかなと(笑)イライジャ・ウッド演じる冴えないバンドマン、トッドの元にある日突然、自称全体論的探偵と名乗るイギリス人ダークが現れ、怒涛の勢いで事件に巻き込まれてしまうちょっとコメディっぽさもあるSF探偵ドラマ。とりあえず最初全然意味わからないんですが、見進めていくと全体論的考え=すべては繋がっているという意味が分かってきて、最後は見事に全部伏線を回収しきる構成にびっくりします。シーズン2で終わっちゃうの寂しいくらいそれぞれのキャラが愛らしい作品。

◆Netflixオリジナル「メリー・アン・シングルトンの物語」◆

今年のプライドマンスに合わせて配信開始したNetflixリミテッドシリーズ。90年代にアーミステッド・モーピンの原作をドラマ化したPBSドラマ「テイルズ・オブ・ザ・シティ」の続編。前作もNetflixで観れますが、観ていなくても十分楽しめる内容です。若いころ過ごしたサンフランシスコにあるバーバーリーレーンに20年ぶりに戻ってきたメリー・アン。当時家族以上に親しかった人たちとの嬉しい再会と同時に広がる家族との溝。様々なセクシュアリティや人種、年代の人がそれぞれの人生に向き合うストーリーは涙あり笑いあり、幸せに満ちたドラマです。日々の生活にちょっと悩んでいて、そっと背中を押してほしい方はぜひ。

◆Amazonプライム「オリーヴ・キタリッジ」◆

ピューリツァー賞を受賞したエリザベス・ストラウト原作の連作短編集を実写化。ニューイングランド地方の片田舎を舞台に、主人公の数学教師オリーヴ・キタリッジとその家族、そして町の人々の人生の瞬間を描きながら、生きることの温かさ、ほろ苦さ、生きにくさを描いた作品です。全4話と短く、それぞれ役者さんの演技とストーリーが絶妙な塩梅。特に主演のフランシス・マクドーマンドと夫を演じたリチャード・ジェンキンスが特に素晴らしいんです。一筋縄ではいかない人生の時間をどう過ごすか、ゆっくり考えるきっかけになった作品でした。

③エミー賞作品賞ノミーネート作品たち

◆Netflixオリジナル「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」◆

今年のエミー賞コメディ部門作品賞ノミネート。タイムループものって、さんざん作られてきてますが、普通のタイムループとは一味も二味も違う作品です。何を言ってもネタバレになるのでストーリーには触れませんが、1話30分弱と見やすく、かつ主演のナターシャ・リオンがはまり役!36歳のフリーランスエンジニアとして自立し生計を立て、友人もいて、自由奔放に生きている感じが好感でした。ハスキーボイスで酒をクッと飲み干したばこをふかす感じとかたまらなくかっこよかったです。好き。

◆Amazonプライム「ビッグ・リトル・ライズ」◆

先ほど紹介した「シャープ・オブジェクツ」より一つ前にジャン=マルク・ヴァレが手掛けたテレビシリーズ。現在スターチャンネルでシーズン2放送中です。見た人が口々に完璧なシーズンで、シーズン2は必要ないのではと言わしめた素晴らしいドラマです。音楽、役者の演技、撮影、編集、ストーリー、それをとっても非の打ち所がなく進み、最終話の結末を迎えたとき、私は思わず拍手してしまいました。こんなに何もいうことのない作品珍しいなと。正直ジャン=マルク・ヴァレの映画ってあまりハマったことないんですがテレビシリーズは大好きです。

◆Netflixオリジナル「オザークへようこそ」◆

本年エミー賞作品賞にノミネートしている家族残酷物語。近年の映画と海外テレビシリーズで「やばい事件が起こるといえばミズーリ州」とも言える、ミズーリ州オザーク湖を舞台に、ある背景から麻薬カルテルと取引をしていた一見普通の会計士マーティがカルテルから資金洗浄のしろと言われ、家族を巻き込み資金洗浄に手をごりっごりに染めていく中で、家族だからこそ悩む様子や衝撃のストーリー展開に行きつく暇もないです。何より辛い。とりあえずミズーリ州には絶対行きたくないなってないますね。。。

◆Amazonプライム「サクセッション」◆

本年エミー賞作品賞ノミネート。私の周りでは全然流行ってないんですが、去年からずっと推している作品でもあります。実在する巨大メディアの創業家一族をモデルにしてる・・・よね?と思われる構成で、資本主義で巨万の財を成したロイ家の後継者争いを描いたダークなドラマ。作品賞はドラマ部門でのノミネートですが、正直コメディ部門でも良いのではと思う皮肉っぷりが最高に痛快です。アメリカで放送時も「全員嫌な奴しか出てこないのになぜか観てしまうドラマ」として人気だったのも納得のクズオールスターっぷりは笑えて来ます。特にマコーレ・カルキンの弟ことキーラン・カルキン演じるローマン・ロイのクズっぷりがものすごいのでみんな見てほしい。

◆Amazonプライム「THIS IS US/36歳これから」◆

全米が泣いた!ってよく映画とかの宣伝文句で使われますが、この作品ほどマジで全米が泣いてそうな作品はないのではないかと思います。それくらい、泣きます。特に最後の3話とかいろんな意味で泣きすぎて体中の水分が全部出たかと思うほどでした(大げさ)。アメリカのある家族が描かれ、出てくるキャラクターのどこかに視聴者自身の人生経験を重ねちゃいそうなくらい、楽しいだけが人生ではないし、辛いだけが人生でもない・・・一人で生きてはいけないからこそ、もがくことも多いよねとしみじみ。

◆Netflixオリジナル「ボディガードー守るべきものー」◆

「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スタークことリチャード・マッデン主演のドラマであり本年エミー賞作品賞ノミネート。イギリスを舞台に、アフガニスタンで従軍し帰国後、政府要人のSPとして活躍するデヴィッドがある事件解決の功績を認められ、自分と政治信条が異なる法務大臣のボディガードに任命される。6話と短いながら緊迫したストーリー展開とリチャード・マッデンの演技力が見事。第一話の事件シーンからとにかく呼吸するのを忘れそうなくらいすごい緊迫感で、そりゃここ10年来で一番観られたイギリスドラマなのも納得。あと、観終わった後「yes ma'am」っていわれたくなります(そこ)。

◆Amazonプライム「バリー」◆

2年連続エミー賞作品賞ノミネートしているコメディドラマ。近年、面白可笑しいだけではなく、ビターな味わいもあるコメディが増えていますが、こちらもその一つ。退役軍人であり、軍隊をやめたあとは暗殺者として生計を立てているバリーが、ひょんなことから演劇に目覚め、どうにかこうにかして暗殺者から足を洗おうとする物語。なかなか足を洗えない状況と、演技のクラスの対比が笑っちゃうけど一方でいやいや全然笑えないよねと思う描写が素晴らしい。去年観たドラマの中で断トツ1位でした。1話30分で短いのも良いし、コンパクトに凝縮されているのもすごい。

◆Netflix「アトランタ」◆

2年連続エミー賞作品賞ノミネート。クリエーターはドナルド・グローヴァーで、監督はヒロ・ムライ。タイトル通りジョージア州アトランタが舞台。主人公アーンは、名門プリンストン大学を休学してからうだつの上がらない生活を送っていて、家賃さえ払えない状況。そんなあるとき従兄弟のアルフレッドがラッパー”ペーパーボーイ”として人気になりはじめ、アーンは彼のマネージャーとして成功すること夢見て再起を図るストーリー。ブラックカルチャーとか知ってないとちょっと「?」ってなるかもしれませんが、とにかく第7話目が強烈なので見てほしいです。

◆Amazonオリジナル「マーベラス・ミセス・メイゼル」◆

2年連続エミー賞作品賞ノミネートの人気コメディドラマ。主婦だったミッジが夫の浮気をきっかけにやさぐれて、飲んだくれながら行きついた、しみったれた場末のちっさいライブハウスでスタンドアップコメディをやったらこれが大うけ。最初は乗り気じゃなかったものの、スタンドアップコメディアンとしての成功を夢見て駆け出すミッジを通して描かれる女性のキャリアと家族の関係は60年代を舞台にしたドラマでありながら、今にもしっかり通じる内容です。ファッションがめちゃくちゃ可愛くて、そして何よりミッジ演じるレイチェル・ブロズナハンが美しい。

◆Amazonオリジナル「フリーバック」◆

今年のエミー賞作品賞ノミネート作品。個人的に今年の暫定ナンバーワンドラマです。いいから黙ってみんな見てくれ、という感じです。好きすぎてシネマカフェさんにも寄稿させていただきました(こちら)。いいから観てくれ。

④社会派作品を観たい時

◆Netflixオリジナル「ザ・ステアケース~階段で何が起きたのか~」◆

製作期間に10年以上費やしたドキュメンタリー。作家マイケル・ピーターソンの妻が自宅階段で転落死。事故のように見えたが、転落死にしては不可解な打撲跡があり、マイケルは逮捕される。逮捕後の裁判の様子を10年以上追ったこの作品が映し出すアメリカ司法制度の闇がなかなかにつらいです。彼が本当に殺人を犯したのか、そしてそれは「正しく」裁かれたのか…途中の裁判シーンでめちゃくちゃ胸糞悪い糾弾をされるマイケルをみて、仮に罪を犯していたとしてもそのような扱いは受けるべきではないよな…とめっちゃ重たい気持ちになりました。時の流れの残酷さも含めて一見の価値ありなドキュメンタリーです。

◆Amazonプライム「DEUCE/ポルノストリート in NY」◆ 

1970年代ニューヨークの42番街、通称デュースと呼ばれる歓楽街で性風産業やビジネスとしてのポルノ映画の誕生を通して、当時の人々の人生をリアルな時代考証とともに描いたHBOドラマ。VFXも使って表現された70年代の香りがしそうなくらいリアルな街並み、観ていて楽しいファッション、選曲、どれもセンスがよい!一人二役のジェームズ・フランコもハマり役だし、体当たりの演技が光るマギー・ジレンホールも◎単なるエロではなく、芸術として、ビジネスとしての性とは、女性として生計を成すこととかの描き方も深くて一気見しちゃいます。

◆Netflixオリジナル「ワイルド・ワイルド・カントリー」◆

1980年代、オレゴン州の片田舎に突如現れコミュニティを作り始めたラジニーシ教団の栄枯盛衰を追ったドキュメンタリー。全6話、6時間の中で、単にカルト=悪ではなく、何をもって社会悪とするのか、という点でいろんな立場の人の声を拾いながら語られる内容はほとんど衝撃的でした。ラジニーシ教団について何も知らなかったので余計に。一番びっくりなので、インタビューされていた当事者の中で唯一、ラジニーシ教団の広報だったシーラだけが事前に質問を確認せず、一発撮りで質問に答えていたという後日談。さすがというか…。

◆Netflixオリジナル「殺人鬼との対談:テッド・バンティの場合」◆

毎話観るごとに「やばい…」しか言葉が出ないドキュメンタリーシリーズでした。タイトル通り、シリアルキラー、テッド・バンティのインタビューテープを基に彼の足跡を追うんですが、途中の裁判シーンとかもうほんとヤバイ・・・ちなみに同じトピックで同じ監督が製作したザック・エフロン主演の映画はたしか年内日本公開です。シリアルキラーなのに魅せられてしまう人たちがいるその魅力…それをエンタメにして観てしまうことの何とも言えない感情が湧いてきちゃいます。

◆Amazonプライム「倒壊する巨塔/アルカイダと「9.11」への道」◆

同名のノンフィクション作品を基に実写化。9.11多発テロに至るまでのCIAとFBIの攻防を描いています。実話というのが何とも…。みんな分かっている最後の結末に向けて、どこかで何かが変わっていればあの犠牲は防げたのかも…と思わざるを得ない作りが辛い。。。ここから何を学ぶのか、ということを伝えたい作品でもあるんだろうなとおもいます。重たい。

◆アグリー・デリシャス:極上の”食”物語◆

重たい作品ばかりになってますが、打って変わってハッピーな作品です。料理人でありレストランチェーンのオーナーであるデヴィッド・チャンが、アメリカのソウルフードを巡りながら移民の歴史やカルチャーを紐解いていく食のドキュメンタリーシリーズ。出てくるご飯がとにかくおいしそうで、日本もたびたび登場します。おいしそう!だけではなく、社会問題にも目を向けながら、食を通して社会に何か良い影響を愚直に考える姿勢を貫くデヴィッドを観るのも楽しい作品です。個人的にはフライドチキンの回がお勧めです。

◆Amazonプライム「ショウ・ミー・ア・ヒーロー」◆

オスカー・アイザック主演。アカデミー賞作品賞を受賞した「クラッシュ」のポール・ハギス監督製作。ニューヨーク州ヨンカーズ市でアメリカの大都市では最年少として市長に当選した、ニックが直面する白人居住区付近に公営住宅を建設する責務。長年白人居住区と黒人居住区に分かれてしまっているが、それを改善しようとした試みである一方住民たちの同意が一向に得られない状況が痛々しい。若く野心に溢れながらもどこか脆さもある市長演じるオスカー・アイザックが素晴らしい。


⑤気軽なコメディが観たい時

◆Netflixオリジナル「スペシャル 理想の人生」◆

今年のエミー賞ノミネート作品。軽度の脳性まひであるライアン・オコンネルが自ら主演・製作を手掛けた新しいタイプのコメディドラマ。脳性まひの青年がインターンを開始し、一人暮らしを始めて自立を試みるストーリー。1話15分と今までにない短かさながら、ポイントを押さえて、且つこういう設定ではありがちな「お涙頂戴」要素がなく、コミカルに描いているところも好感。友人との関係、母親との関係に切実な部分もありながら、問題に目を背けず、でも重たくなりすぎない演出がとっても良いんです。

◆Netflixオリジナル「コミンスキー・メソッド」◆

人生でやってないことはやり尽くしたいとインタビューで言っていたマイケル・ダグラスが製作&主演を務めたコメディドラマ。配信系の作品に携わったことがなかったからやってみよう!と思ったというマイケルのフットワークの軽さ!共演したアラン・アーキンとの罵り合いながらもBFF(Best Friend Forever)な感じがめちゃ可愛い。個人的にはマイケル・ダグラスは枯れてからがとっても良いなと。老いていく寂しさと、愛しい人との別れという切なさの中でそれでも前を向いていく姿勢に勇気をもらう作品です。

◆Netflixオリジナル
「ウェット・ホット・アメリカン・サマー:キャンプ1日目」◆

カルト的人気を誇る映画「ウェット・ホット・アメリカン・サマー」の前日単となるコメディドラマ。映画版でアラサー俳優がティーンを演じてますが(ほんとです)、今回のドラマ版では40代~50代になった映画版キャストが全員再集合してまたティーンを演じているという狂った設定です。しかも今となっては超人気俳優であるポール・ラッド、ブラッドリー・クーパー、エリザベス・バンクスがちゃんとまた出てくれているのも嬉しいし、新キャラとしてクリス・パイン、クリスティン・ウィグ、ジョン・ハムなんかもでてて、ちょっと異常なくらいの豪華キャストです。そんな豪華キャストが全力でひと夏のサマーキャンプを舞台にバカをやるのがシュールで強烈。

◆Netflixオリジナル「セックス・エデュケーション」◆

今年の上半期話題になったNetflixオリジナルドラマの一つ。性に悩むティーンたちの悩み方が愛らしい!主人公のお母さんがセックスのセラピストなのも最高に面白い設定だし、演じるジリアン・アンダーソンもめっちゃいい。使われる曲もセンス良くて、気楽なドラマを観たい時にお勧めです。

◆Netflixオリジナル「トゥカ&バーティ」◆

こちらもめちゃくちゃ大好きなアニメシリーズ。かなり貴重なトピックを扱いながら、シーズン1で終わりっていうのが何とも悔しいです。めちゃくちゃいいですよこれ。好きすぎてシネマカフェさんでこちらも寄稿しましたのでよければ(記事はこちら

⑥ストーリーがめちゃくちゃ凝ってる作品を観たい時

凝っている選手権代表といえばこちらではないでしょうか。シーズン3が来年公開を控えてるSFドラマです。アンドロイドがホストとして、客=ゲストを迎えるテーマパーク「ウエストワールド」。リアルな西部劇を再現したテーマパークであり、そのリアルさに現実を忘れ数か月滞在する金持ちなゲストたち。精巧に作られたアンドロイドと人間の違いとは、テーマパークに隠された秘密とは・・・ストーリーが進むにつれてしり上がりに面白くなっていきますので、最初の数話でやめないことを強くお勧めします!!あと、オープニングめっちゃかっこいい。

◆Netflix「レギオン」◆

X-MEN初のドラマシリーズ。現在FOXチャンネルにて最終シーズン放送中です。ドラマ版「ファーゴ」のノア・ホーリーが手掛ける異色のマーベルドラマです。プロフェッサーXの息子であり、史上最強のミュータントとして力を持っているデヴィッド・ハラー。彼の力にまだ気づいていない周囲の人々は家族も含め、統合失調症だとして彼を精神病棟へ入院させる…。精神世界と現実を行き来しながら描かれるストーリー展開に混乱しつつも、自分が今見ているものが真実なのか、そもそも真実とは何か、善とは悪とは…みたいな単にヒーローがさっそうと敵を倒すストーリーではない設定が全く新しいです。特にシーズン2の展開はアメコミでそれやるのか…!という内容なのでぜひぜひ見てほしいです。

◆Amazonプライム「トゥルー・ディテクティブ」シーズン1◆

2010年代のドラマの中でも傑作と名高い、キャリー・フクナガ監督が手掛けたサスペンスドラマ。1995年ルイジアナ州の片田舎で若い女性の全裸の変死体が発見される事件が。事件当時と現在を行き来し、過去何が起き、今何が起ころうとしているのかが繋がっていく構成とマシュー・マコノヒー&ウディ・ハレルソンの演技がめちゃくちゃ良いんです。あと伝説と名高い第4話のワンカットシーンも痺れるし、オープニングめちゃくちゃ渋い。

◆Netflixオリジナル「マインドハンター」◆

ちょうど8月16日からシーズン2が配信されるので見るなら今です!!1970年代後半、FBIのプロファイリング捜査の黎明期を描いた作品。実在するシリアルキラーも登場し、それを演じる役者さんのリアルさといったらもう…。長いエピソードもあれば短いエピソードもある配信作品ならではの製作方法にもこだわりが垣間見えます。シリアルキラーの内面に迫る、主人公の若きFBI捜査官演じるジョナサン・グロフはとてもミュージカル俳優とは思えないくらい今まで観たことない演技で素晴らしいです。

◆Netflixオリジナル「ダーク」◆

ドイツ発のSFドラマ。原発の町、ヴィンデンを舞台に3世代にわたるタイムトラベル系SFなんですが、緻密に練られた設定とストーリー展開に震えます。正直最初は登場人物も多いし、何が何やらって感じもするんですが、ストーリーが進むにつれ点と点が線でつながってくるにつれて前のめりでどんどん観ちゃいます。シーズン3(サイクル3と公式では呼んでいる)で終わりだそうですが、これだけ練っているなら着地もさぞ凄いんだろうなと今から思っちゃうくらいよくできているドラマです。あと、ドイツの人はみんな傘ささないです(そこ)

◆Netflixオリジナル「ブラックミラー」◆

シーズン2以内の作品を紹介といいましたが、これはどのエピソードから見始めても問題ない1話完結のアンソロジーなので最後にご紹介。Netflixに入っている人はすでに見ている方も多いかと思います。大人気のブラックSFアンソロジーシリーズです。個人的には「1500万メリット」「ホワイト・クリスマス」「ランク社会」「拡張現実ゲーム」「サン・ジュニペロ」「宇宙船カリスター号」「HANG THE DJ」が好きです。特にエミー賞受賞した「サン・ジュニペロ」はマジでお勧めなのでぜひ。



以上!あれがない!これがない!何で紹介してないんだ!とかあると思いますが、単純に私がまだ観てない作品もたくさんありますので何卒ご了承くださいませ。それでは良きお盆休暇をお過ごしください~!!


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ドゥドゥーーーーン!(Netflix起動音)
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博多に住んでる映画と海外テレビシリーズ好きなただの会社員。Twitterのほうが出現率高いです。ホラー以外はだいたい見ます。新着記事は毎週水曜または日曜日夜更新。最近noteがきっかけでシネマカフェさんやリアルサウンド映画部さんに寄稿しています。わお。
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