手の疣(いぼ)

以前から気にはなっていた親指側面の出来物。皮膚が硬くなるだけで痛みも痒みもないので自然放置していたら薬指爪の横に同じものが出来ていた。しばらくすると中指の左側にしこりのようなものを感じていると少し大きくなってきた。

茹でガエルのようにじわじわと大きくなる。それが疣というらしい。「病院に行くまでもないよね」という素人判断の結果上記の左手指に3本、さらに右手の平に1つ(大きめ)が出来てしまった。同じ症状の友人がいたので久しぶりにどうなったか話を聞きに行ったら「それはすぐに病院に行った方が良い」とのこと。

以前状態が悪い時に見せてもらったが、治療中だったこともあるが私よりも少し多いくらいだった。それが今はすっかり治っているそうだ。通院を続けているという話を聞いていたが、なかなか効果が出ずに悩んでいたのが病院を変えたらすっかり治ったらしい。それは診てもらいたいと思いその日に診察してもらった。人気の病院らしく1時間ほど待ったが小説や雑誌を読んでいると時間は感じなかった。

診察の時間になりまずは看護師さんが軽く診察。「疣ですね」と治療法について説明がありそのまま先生が診察。かんたんに説明を済ませて袋から取り出した新品のメスで患部を切除。よく切れるメスでサクサクと削れる。血が出るところもあったが治療が進んでいるのが可視化されているようだ。その後に冷凍凝固させるために液体窒素で焼くのだが、小学生の頃足裏の魚の目をこの治療法でとってもらい歩けないほど痛かったのを覚えている。今回はより触覚の多い手のひらなのでしっかり身構えたが思いのほか痛くなかった。先生に「痛くないですか?」と聞かれたが大人になったのか医学が進歩したのか、先生の腕がいいのかと思案しながら「大丈夫です」と返答。そこでまさかの反応が「あらー結構根が深いかもね。」

そう痛みが感じないくらい根が深いので治療に時間がかかるということらしい。だったらもっと強くやってください。と言いそうになったが、ここは身を任せてされるがまま。粛々と焼き込みが終わった。

しばらく通院が続きそうだが手を使うたびに気になっていた疣がようやく取れると思うと来てよかったと思うだけだ。

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