きのこちゃん2

file002 菌類として生きる女

「胞子が入る隙間があれば、参加したいですーーー♡」

胞子???・・・・・この人は、自分のことを、本気で菌類だと思っているのかもしれない。


『file001 感情を「嗅ぐ」極寒美女』で出てきた「魔女会」の、もう一人のメンバーを紹介しようと思ったのだけど。最初からおかしくなってしまった。


ちっちゃくて、体型が紙人形みたいで、元格闘家。ニコニコしながら人の急所を最小限の力で突く術は心得ていて、でも傷害罪になるからやらない。気の向くままに仕事を変え、異様にメカに強く、取扱説明書は一読したらほぼ覚えてしまう。

ロングスカート&スニーカーの上に、正絹の羽織を着て銀座に現れる。中学生に間違えられることもあれば、50歳くらいに見られることもある。全荷物合わせても、トランク1つ。


自己紹介は

「はじめまして!きのこです。」



こう書き出してみると、友人ながら「・・・きのこちゃんて変人?」って思う(笑)

まず、よく考えると名前がおかしい。


きのこです」ってwww 誰だよw お陰で本名を忘れる人続出。よく「ねえ、きのこちゃんって、名前なんだっけ?」と聞かれる。

実は、本人いわく本当は「茸」ではなく「木の子」なのだそう。「木の子」でも胞子でいいのか?種子じゃないの?

・・・あ、シダなの??


「木の子」だと言われれば、思い当たる節がある。一緒にハワイに行ったとき、大自然が残る公園で、何やら突然歩き方がおかしくなって「ねえ。足、置いてきちゃった(泣)」と彼女は言った。

うん。大丈夫。わかってる。おかしいよね、文章。

「公園の中に、すごく気持ちいい木がいてね、そこにしばらく立ってたら足がずぶずぶ埋まっちゃって、その状態から無理やり歩き出したから、右足の足首から下を置いてきちゃった(泣)」のだそうだ。

きのこちゃんと居ると、こういうことは日常茶飯事。「そっかーーー」と言って、二人で右足を拾いに行った。慣れるってすごい。



食べ方もぶっ飛んでる。

全く何も食べない日を何日も続けるかと思えば、どこまで胃袋?と思う程食べる日もある。日高屋に行ったら、タンタンメンと、味噌ラーメンと、大盛白飯を食べて「お家に夕ご飯があるから、このくらいにしておきます♡」とか言う。

いろんなアレルギーを持ってて、ダメな食べ物はたくさんあるクセに、ポテチ&コーラをアメリカ人のように一気食いする。食べたらアレルギーで頭の皮剥けるって知りながら、山盛ポテトを完食したりする。



多くの人が持っていて、彼女の人生に存在していないもの。それは、

「合理性」

どんなに非合理的だろうが、損だろうが、意味がなかろうが、変だと思われようが、関係ない。


唯一の基準は、今、自分にとって「快」かどうか。

今、山盛ポテトが食べたい。今、食べたい。あとで、頭が痒くなるって知ってるけども。「これ、食べれる~~~♪♪♪ あ、でも頭の皮剥けそうですーーー(笑)」とか言いながら、食べる。

頭ガチガチで生きてる人は、一日きのこちゃんと行動を共にしてみたらいい。え?そんな風に生きてもいいの!?って、パラダイムシフトが起きるかもよ。


「ワクワクすることをしよう♪」「楽しいことをしよう♪」と言う人は、たくさんいる。けど、こんなにも自分の感覚だけに正直に生きてる人も少ないんじゃないのかな。

人からのアドバイスは、聞いているようで何も聞いていない(笑)あ、でもこれは、わたしもそうだし、ほとんどの人がそうかもしれないけどw


彼女の話を聞いていると、「脳みそって、飾り?」と本気で思う。それくらい、彼女にとっての判断基準『感覚』は、『身体』だ。

ピンポイントで「眉間」と「喉」。OKなら「眉間が開く」し、NGなら「喉が締め付けられる」。てゆーか。。。NGばっかだったら、そのうち死んじゃうんじゃないの???(笑)

もし死んじゃうなら、先に教えてね。お葬式行くから。



ちなみに、彼女のモットー(?)は「死ぬこと以外、かすり傷」

確かに。人生いろいろあったみたいだけど、まだ死んでないし、みんなのお陰で昨日も今日も本当に楽しいよね。死ぬこと以外、やりたいこと何でもやっちゃうから、人生ネタだらけになっちゃうんだけどw

この人がわたしの人生に現れたのは、間違いなく一緒に遊ぶためだな。他に全く目的が思い浮かばない(笑)

これからも遊ぼうね♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?