秋のお散歩

地質標本館という場所へ行ってきました。

テレビ番組で紹介されていた場所なので息子さん、行く気満々。
リュックに荷物を何やら詰め込んでいます。

定規。軍手。懐中電灯。

どれも使わないであろうものなのですが、本人はいたって真面目。

楽しみなのようでいささか興奮気味。
車内ではよくおしゃべりをしていました。ひたすらしりとりと連想ゲームに付き合わされることに。
彼の連想ワードはわたしの連想ワードとはまるで違うので「なるほど」が多く楽しいです。

けれど少し家からは遠い場所だったので到着前に疲れた様子ですが
館内入り口では「テレビで見たやつだ!」とテンション復活でした。

地質標本館ですので鉱物や岩石の標本なども見られます。
息子の持っている図鑑に載っているものもあり、わたしもテンションが上がる。

見学した後は銀杏並木でお散歩。寝転んで楽しむ息子さん。近所に住んでいたらお散歩で来たい場所でした。
「今度。来たときのために」とせっせと銀杏の葉を集めていました。

さてさて、例のリュックに積めた道具たち。
館内には持っていくのをすっかり忘れていて使わなかったのですが
どうして持っていったのか訊いたところ
定規は標本の大きさを測りたかった。
軍手は標本を触るとき用
懐中電灯はテレビで見たときに館内が暗かったから、危なくないように。
とのことでした。
どうやらテレビをよく見て覚えていたようで、同じ様に標本を調べてみたかったようです。

実際はさわることはできないのですが、手にとって観てみたいものばかりでした。

普段なら荷物になるから持っていかないようにしてしまうところでしたが、今回は張り切って自分で支度をしていたので、持っていかせました。
いつもつれていくフィギュアやぬいぐるみではなくわたしにとっては謎のアイテムたち。
彼は自分の持っている行き先の情報から、彼なりに必要なものを準備していたのだと思うと、なんとなく頼もしさを感じました。

帰ってきてからぼそっと
「今日は人が少なかったね。もう少し多い方がよかったなぁ。なんか寂しかった」との感想を話してくれました。

たくさん人が多いところは苦手なのですが、余り人が少ないのも心細いそうです。

人混みが苦手なわたしからすれば、今日ぐらいでも結構、いるなと思ったのですが、少なく感じて、それが寂しさに繋がるとは新たな発見でした。

赤ちゃんの頃はこうやってお話ができなかったので、何で泣いているか、何で動き回っているか、推測するしかなくて、うまくわかってあげれることもあれば、全然なことも…という繰り返しでしたが
最近は答えてくれるので随分と気づかされることがあります。

あっ、そこは平気なのね。
なるほど、そっちが嫌なのね。
という具合にお互いに困ることがなくなってきたようにも思います。

とはいえ、これからもいろんなことで
悩んで考えていかなければいけないけれど
とりあえず楽しいことは楽しんで、笑って、話して、見守っていく。

そこをぶれずにやっていこうと確認できた1日でした。

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