「読みたいことを、書けばいい」という本を読んで
ネットでしばらくを書くことから離れていた。
なんだか義務感というか、どういう書き方をしたら良いのかよく分からなくなって、なんとなく遠のいていた。
その間、読書をする時間をたくさんとっていたのだけど、その中で「読みたいことを、書けばいい」という本に出会った。
本屋さんで見つけたときは「文章技術の本かな」と思って手に取ってみたら、中身を読んでみると、いわゆるノウハウ本とは違うタイプの本だった。
全体の内容としては、文章に対する向き合い方、思考的な部分が大半を占めていて、章の間に挟まっている広告や履歴書の書き方コラムは実用的なことが書かれている。
この本の中で「感動が中心になければ書く意味がない」という言葉がある。
ここの部分が、すごく好きだ。
おいしくないものやつまらないことについて仕事や依頼で書かないといけない時、どれだけ愛せる部分を見つけることができるかが大事だと伝えている。
自分の中で伝えるべきことがある時、「良いな」と思えるところがまるで無いのに、アウトプットをしても、無味無臭のものしかできないだろう。
根っこには「面白がれるか」「愛せるか」が必要なんだと思う。
愛すべき点探しをサボってはいけないということを教えられてハッとした。
人生でもそうなんじゃないかと思う。
毎日、そんなにそうそう面白いことが起こるわけでもなくて。
でも、その「面白くない日常」の中でいいなを自分で見つけて愛でていくことが大事なんじゃないだろうか。
この本を読んで、そんなことを考えて、久しぶりに文章を書いた。
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