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#イベントレポ 「すり減らない働き方を考える」

朝日新聞のイベントで「朝日地球会議」というのが10/16まで行われています。

そこで初日に行われた「すり減らない働き方を考える」という対談をレポートにまとめてみました。


登壇者は?

パネリストには、株式会社ウツワ代表取締役のハヤカワ五味さん、フリーライターのヨッピーさんがいらっしゃいました。

また、コーディネーターは朝日新聞社の原田朱美さんでした。

お三方ともすごく気さくに話されていた印象です。

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どんな話がされていたの?

「すり減らない働き方を考える」というテーマでしたが、その中でもパネリストお二方の仕事に対するマインドセット・信条の話がメインでした。

話す内容を今回の対談のために作り込まれていたこと、お二方とも言葉を選びながらも話したいことを話しているのがこちらまで伝わってきたのが良かったです。

お二方が話されていたことを、発言をポイントにして箇条書きでまとめていきます。


(1)自分を守る

この内容が今回の対談の大半だったと思います。
その中でも大きく以下のテーマに分けられると思います。

(1)-1 普段からどんなことをすれば良い?

・マウンティングする人には近づかない(ハヤカワさん)
 自分より年収の低い人に年収マウンティングをされた挙句、告白をされたという謎の体験をされたと仰っていました。

 いずれにせよ、どんなマウンティングでもその人には近づかないことが吉と話されていました。

・避けるべき仕事(ヨッピーさん)

・避けるべき仕事(ハヤカワさん)

・人に見られても困らない行動を日頃からすること
 やましいことをしている人は何かあった時に疑わしい目で見られることになるので、オープンになっても困らないことしか普段からしないことが大事、という話でした。

・ハラスメント対策には証拠(ハヤカワさん)

 ハラスメント対策をしておくと、不思議と強気にもなってハラスメントを受けづらいという側面もあるのでオススメだそうです。

・伝えないことには相手も分かりようがない(ハヤカワさん)

 察する能力の高い人に囲まれていれば別ですが、基本的に人は察することができないので、本人が言わないことには相手もどうしようもないと仰っていました。

・ハヤカワさんのスタンス

 これはそのままですのでコメントは加えません。

・ヨッピーさんのスタンス

 今はネットがあるので、何かあってもオープンに多くの人に伝えられるし、失職しても拾ってくれる人はいるので大丈夫、という趣旨で仰っていました。

・気が強くになるには成功体験が大事(ヨッピーさん)
 ヨッピーさんの奥さんが色々メール相手にやり込まれていた時に、代わりに文面をヨッピーさんが作って返信をしていたそうです。
 すると相手も折れていき、奥さんも強気になることができたそうです。
 気の強さの裏には、成功体験があるとのことです。

・自分の意見を表明すること、何が大事か自分で考えることが重要(ハヤカワさん)

 自分のせいにしたり、他の人の意見を絶対視するのは心や頭を楽にしてしまっている状態なので、自分の考えを大事にした方が良いと仰っていました。
 特に、狭いコミュニティーに取り込まれてしまっていると自分がその考えにハマってしまっていることに気づけないこともあるので、そこから救い出してくれるような友だちを持つこと、外の世界と繋がる手段を持っておくことが重要とも仰っていました。

・すり減らないコツ(ヨッピーさん)

・すり減らないコツ(ハヤカワさん)

 この時、ハヤカワさんが「HP」「ダメージ力」という言葉を使って説明されていたのが印象的です。

・他で活かせないスキルの仕事は危険(ハヤカワさん)

 転職の話をしていたと記憶していますが、「Excelの数式だけの仕事をしていたとしたら、転職後にExcelを全く使わない職場だったらそれが全く活きない。活かせる幅が狭いスキルは気をつけた方が良い」というようなことを仰っていました。

・ブラック企業に行かないためには社員に話を聞くこと(ハヤカワさん)

 妹さんへの就活のアドバイス時に感じたことだそうです。
 確かに就活始めたばかりだと企業のことを全く知らない経験をされた方も多くいると思います。ブラックになりやすい業界もあるらしく、本当のことを知るためにまずは社員に話を聞いた方が良いとのことです。

・周りを癒すには普段からgiveをすること(ハヤカワさん)

 「周りで辛そうな人がいた時に何をしたら良いか?」という質問に対する回答だったと記憶しています。
 特別に何かしようとすると相手も負担に感じてしまうので(返報性の原理ですかね)、いろんな人に与えていくのが良いと仰っていました。

・自分の取説を作るのも手(ヨッピーさん)

 自分の得意なこと、苦手なこと、やめてほしいことなどを書いた「取扱説明書」を作っている知人の方がいらっしゃるそうです。
 その方は会社の人にそれを見せた上で一緒に仕事をしているそうです。
 確かに、自分の仕事のやり方を分かってもらった上で仕事を進めていった方がお互いすり減りませんよね!?


(1)-2 弱ってしまったときは…?

心や体力が弱ってしまったらどうしたらいいのか?についても、お二方は語ってくれました。
ここはツイートの貼り付けだけで失礼します。


(2) 行動するには?

・行動がまず大事(ヨッピーさん)

 他でも言われているけれどもまずは行動に移すことが大事、とのことでした。

・会社員なら数千万・数億という仕事に携われる(ヨッピーさん)

 現在フリーランスのヨッピーさんですが、大きい仕事に携わるために週一で会社員の仕事を再びされるそうです。いろんな選択肢を持つためにフリーの仕事と並行してやられるとのことです。

・主体性のない人が多いのでやれるだけでも偉い(ハヤカワさん)

 経営者であるハヤカワさん自身がインターンを経験されたり、またインターンを募集されたりした時に実感されたことだそうです。
 経営者だと事業に責任を持っていたり、思い入れがあったりするのが当たり前ですが、社員だとそもそも主体性がないこともままあるとのことでした(思い当たる方も多いかと思います…)。
 自社で募集されたインターンで、応募してきた30名のうち連絡があったのがたったの2名だったということも話されていました。
 確かに社員やインターンとなるとお客さん気分の人は多い気はします。。。

・消耗と頑張ることは別(ヨッピーさん)

 「通勤ラッシュの電車に乗りたくない」「オフィスで働きたくない」という意見に対してヨッピーさんが上のように仰っていました。
 消耗せずに済むことと、頑張らないことは別、ということです。

・自由には責任が伴う(ハヤカワさん)

 自由だからといって楽なわけではない。
 責任をよけるのは楽を取ること。
 自由には責任が伴うことも踏まえて、本当に自由が良いのか?と自問することが大事と仰っていました。

・自分の未熟な判断基準で決断しない(ハヤカワさん)

 まずはやってみて、すぐに向き・不向きを判断しないことが重要と仰っていました。
 (筆者加筆:例えば行動しなかった時に、行動しなかったことを正当化することがそうですよね。脳科学、行動経済学、心理学を辿ると認知のクセに気づくことができます。
  最近だとふろむださんの「錯覚資産」のお話が有名かと思います)

・会社員時代は全くダメだった(ヨッピーさん)

 ヨッピーさんは会社員時代から特別優れていたわけではないと仰っていました。
 会社員時代の話はこちらの記事に詳しいです。

・他者評価も自己評価も同じことなのでまずやってみること(ハヤカワさん)

 既に有名なハヤカワさんのnote「愛するということ」を基に、自分を認めることと他人を認めることは同じということを仰っていました。
 また、自分を理解するにはいろいろなことをやってみないと分からないとも仰っていました。1つのことでは1つの評価軸でしか判断できないので、複数挑戦してみることで自分のことを理解できるというお話でした。


以上、箇条書きでイベント #すり減らない考え方を考える をまとめてみました。
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文:よしだ

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