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「何でもやります!」と言う人が選ばれない3つの理由

憧れの人の下で働いたり、活動してみたりしたい。
でも何をしたら採用してもらえるのか分からないーー。
そんなとき、つい「何でもやります!」って言っていませんか?

この言葉、一見良さそうに思えますが、実は相手を遠ざけてしまいます
(私も言われたら正直あまり良い気はしません)。

今日は、こうなってしまう3つの理由と、どうすれば良いかについて考えます。

採用されない理由①あなたが何者か不明

あなたは近づきたいその相手のことを、いっぱい見てきていることでしょう。
きっとその人を一言で表すのも簡単なはず。
相手が有名な方なら、ネットにもいっぱい載っているなんてこともあるでしょう。

あなたはそれだけ相手をよく知っていますが、相手は「あなたは誰?」となっています。
何ができて、何を具体的にしてくれるのかがあなたとは違って相手には見えていません。

顔は見えているかもしれませんが本当にこんな感じです

まずはあなたの方から、どんなことが得意でどんな経験があるのかを伝えましょう。

採用されない理由②プロ意識が感じられない

「何でもやる」のなら、あなたは得意でないことも引き受けるわけです。
もちろん、自分が何が得意か分かっていればそれを既に伝えている、ということもあるでしょう。

でも、その相手はプロの方ではありませんか?
プロであれば提供するもののクオリティにこだわって当然です。
そこに能力不明なあなたが入ったところで、クオリティが落ちてしまう可能性が高いですよね。
これではお願いしたい気持ちがなくなってしまいます。

採用されない理由③コミュニケーションコストが高そう

話が少し飛びますが、あなたの趣味について、詳しくない誰かに説明する場面を想像してみてください。
その人は前提知識があまりないので説明が一から必要になるうえ、説明の順番も工夫しなければなりませんよね。
これと同じで、プロではないあなたには説明に労力を費やすことになります。

こちらが戸惑っていると余計にコミュニケーションに緊迫感が

加えて、自己説明が不十分な状態で相手のところに来られているので、
相手がいろいろ質問をして引き出していかなければいけない印象を与えます。
これは正直面倒にしか思われません。

多くの人はこういう人に近づきたがらないので、さらに相手を遠ざけます。

そして、モチベーションが失せて何もやらなくなる

最初のうちはその人の役に立ちたくて近づいたわけですが、
コミュニケーションする中でフラストレーションが溜まっていくのに加えて、
ほとんど役に立てない焦燥感や、あるいは苛立ちを感じるようになります。

一方、モチベーションは続かないので次第に続ける気持ちも失せていきます。
ついにはそこを離れたい気持ちが勝り、辞めることを決意するでしょう。

あなたは既にすり減っているうえ、相手からは「結局やらないじゃん」と思われることに。
これではあなたも相手の方も、お互い不幸ですよね。

では、どうすれば良かったのでしょうか?

近づきたいなら相手の役に立つ分野で経験を積んでから

対策としては、これまで挙げたのと逆をやれば良いことになります。
つまり、自分の得意なことを相手にアピールをする。

でも「そんなアピールできるほど得意なことなんてないよ」という方もきっといますよね。
そんなあなたにオススメなのが、相手の役に立ちそうな分野で一旦経験を積んでみることです。

例えば相手の方がアーティストなら、舞台側でアシスタントをしたり、あるいは自分で企画をしたりしてみることです。
そうすると、経験して初めて気づける知見や課題に触れることができます。
こうした経験は、非常に重要なものになります。

また、有名な人が傍目でめちゃくちゃ上手くいっているように見えても、実は困っていることがめちゃくちゃあります。

この状態で、その相手の方に「〇〇をした経験があります」「××を課題と感じていますが、人手があれば対処可能です」と伝えてみたらどうなるでしょうか?
初めの「何でもやります!」よりもはるかに説得力がありませんか!?


せっかくの人生なら、憧れの人の役に立ってみたいですよね。
このnoteがそのきっかけの第一歩になれば嬉しいです。

文:Likuto

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