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【薬剤師監修】ヘアマッサージは発毛促進の可能性あり!おすすめの方法も紹介

ヘアマッサージは近年の研究で、「発毛促進につながる可能性が高い」と報告されています。

かつては「効果がない」「逆にハゲる」などと言われていましたが、そういった根拠のない俗説が覆されつつあるのです。

「効果がない」と思って怠っていた方も、AGA治療に合わせてヘアマッサージをはじめてみましょう。

この記事では、ヘアマッサージの効果とおすすめのやり方・注意点などを解説します。

ヘアマッサージの効果

アンファー株式会社と日本医科大学形成外科の研究によると、「振動圧刺激は発毛促進につながる可能性が高い」と報告されています
(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000013377.html)。

具体的にいうと、振動圧刺激をすることで、ミノキシジルを投与したときと同じ現象が起こったわけです。

つまり、マッサージによって頭皮に刺激を与えられれば発毛の促進が期待できるわけです。

ミノキシジルとは国内において唯一発毛効果を認められた成分ですが、使うと毛乳頭細胞のカリウムイオンチャネル開口を引き起こします。

研究により振動圧刺激をしたときも、同様にカリウムイオンチャネル開口が発生したのです。

ミノキシジルとヘアマッサージを組み合わせることで、相乗的に効果UPが見込めるわけです。

間違ったヘアマッサージのやり方

ただ、単に「ヘアマッサージすればいい」というものではありません。

むしろ、間違ったヘアマッサージをしてしまうと逆効果になってしまいます。

力を入れすぎる

力を入れすぎると頭皮を傷つけてしまう恐れがあるのでおすすめできません。

感覚としては、「痛い」ではなく「痛気持ちいい」程度の強さを意識してください。

また、力を入れるポイントは指の先端部分ではなく指の腹です。

爪を立てる

爪を立てると頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。

ミノキシジルを使った場合、頭皮に傷があると逆に悪化したり副作用の原因になったりしてしまう可能性もあるので注意してください。

同様に、ヘアブラシなどでゴリゴリとマッサージするのもおすすめできません。
できる限り自分の指でマッサージしましょう。

正しいヘアマッサージのコツ

正しいヘアマッサージをすることで、効果が発揮されやすくなります。

ここでは「振動圧が発毛を促進させる可能性が高い」という研究から生まれた、川島式ヘアメディカルマッサージを参考に「ヘアマッサージのコツ」を紹介します。

川島式ヘアメディカルマッサージがどんなものなのか気になる場合は、こちらの動画をご覧ください。


ミノキシジルを塗布

研究では、「ヘアマッサージはミノキシジルの効果UPが期待できる」と報告されています。
そのため、マッサージの前にミノキシジルを塗布するのがおすすめです。
塗布するミノキシジルはアンファー株式会社のものでなくても構いません。
ヒックスミノキシジル5なら1本あたり4,500円台で購入できるので、気になる方はチェックしてみてください。

肩の周り、こめかみをほぐす


まずは首の付け根周辺をほぐしましょう。
3本の指を添えて、3秒数えながらゆっくりと3回円を描くようにマッサージします。

上でも解説しましたが、力を入れるのは指の腹あたりで「痛気持ちいい程度」に加減してください。

同じくこめかみの生え際周辺をほぐしましょう。
上と同じ要領で、3秒をゆっくり3回繰り返してください。

百会のツボをプッシュする

百会(ひゃくえ)とは頭頂部のツボです。
両耳と鼻を起点として線を描き、それぞれがクロスするポイントが百会です。

両方の手を頭の上に置き、両手の中指を重ね合わせるようにしてゆっくりと押してください。

角孫をプッシュする

耳の一番高いところに「角孫」というツボがあるのですが、こちらをゆっくり押しましょう。

耳を内側に折り曲げるとポイントがわかりやすいです。

角孫に親指を置いたまま、残りの指で頭皮を抑え込んでください。
下から上に引き上げるようにしてほぐしていきましょう。

頭皮全体をほぐす

次に、頭皮全体をマッサージします。
5本の指を大きく使って、ひらがなの「の」をイメージしてほぐしましょう。

最後に、側頭部に圧をかけてパッと離すマッサージをしてください。同じやり方で生え際や頭頂部をほぐしてもいいでしょう。

ヘアマッサージの注意点

ヘアマッサージするとミノキシジル外用と同じような反応が起こるのは事実ですが、どこまで効果があるのかはまだまだ研究段階です。

そのため、本格的にAGA治療する際は、ヘアマッサージだけでなくミノキシジルの外用やフィナステリド・デュタステリドの内服などを組み合わせるのがおすすめです。

特に、ヘアマッサージはミノキシジルの効果を高めるものなので、途中で諦めることなくしっかりと続けましょう。

なお、ミノキシジルには「ミノタブ」などと呼ばれる内服薬も存在しますが、こちらは国内において承認されていません。

深刻な副作用を引き起こすリスクもあるため、まずはミノキシジル外用からはじめるようにしてください。

ミノタブについてはこちらの記事でまとめています。
参考
【薬剤師監修】ミノタブは副作用に注意!飲み方やおすすめな人の特徴も解説


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