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波乱の散歩道

天気の良い日が続いている。
ここ数年、散歩に誘ってもまったくやる気のなかった次男が久しぶりに「おさんぽ」と言うので、いつものお散歩コースを歩くことにした。

小学部の5年6年ぐらいの頃は、散歩が好きすぎてアンコールをねだるほどだったのに、いつの間にか散歩に誘っても嫌がるようになってしまっていた。

高等部1年のとき(雪が降る前まで)は、学校で校舎周辺をぐるりと1周する日課ができていた。

そして退院後の今。

家の外で作業をしていた私を追いかけてきた次男に、「お天気いいからお散歩しようか?」と聞いたら、次男は嬉しそうに「おさんぽ」と言ったのだ。

家の西に延びる田んぼ道を2人でてくてく歩く。
時々、フキノトウをみつけてはむしる。
今まで通りの、次男の散歩スタイル。
体が慣れていないからなのか、歩く速さがちょっとゆっくり。

ゆっくりながらもいつものお散歩コースを最後まで歩き切り満足げな次男。
天気のいい日はこれを日課にすれば、夜ぐっすり眠ってくれるかしら?

翌日、昼食後に次男が「おさんぽ」と言うので、早速お散歩開始。
歌ったり、謎の言葉でごちょごちょ独り言をいったり、次男の機嫌は良かった。
…良かったはずなのに…
田んぼの確認をしに来たと思しき人と、すれ違いざま挨拶した。
すると、次男が突然うわーん!と叫びながら道路に仰向けにゴロン!

何が地雷だった?私が次男の知らない人と挨拶したから?

急降下した次男のご機嫌はなかなか治らず、残りの散歩コースを歩きながら次男に頭突きされたり腕を力いっぱい掴まれたりひっぱられたり。
後で見たら、次男に掴まれた二の腕に内出血のあざができていた。

また次の日。
今度は誰ともすれ違わず、次男の予想外のことも起きず、最初から最後まで次男のご機嫌は良かった。
ただ、気温がぐんぐん上がったせいか暑くて、次男は途中でジャージの上を脱いでノースリーブシャツ姿になった。
ノースリーブシャツと言えば聞こえはいいが、要するに肌着。
近所のおばあ様に見つかったらなんと言われるか… なんて思ったが、その時間誰も外にはいなくて、肌着姿の次男を見られることもなかった。
ちょっと安心。

週間天気予報によると、しばらくの間晴れの日が続くようだ。
次男の散歩も、3日坊主にならずにずっと続けられるといいな。

散歩の後に食べるアイスの味は格別。
このごほうびのためなら、多少次男に頭突きされても耐えられるかも。

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