見出し画像

香りの沼 3

トップに借りてきたこのお化けのイラスト、かわいすぎません!? 
可愛いな……ってなって、選んでみました。相変わらずどういう仕組みで画像を使えるのか謎ですが、イラストを出してくださった方、ありがとうございます。

ところで、沼民の祭典「サロンドパルファン」が新宿伊勢丹で開催されたようですね。

https://meeco.mistore.jp/meeco/salondeparfum/

サロンドパルファンは錚々たるブランドが集まる香水のお祭りです。聞くところによると、1本5万円以上の香水を爆買いする猛者ばかりが集う修羅の地なのだとか。知らんけど。
もはや一般庶民が居づらいのでは(でも同じ空気をひと嗅ぎさせてくれ!)という恐ろしいイベントでもあります。限定品や新作、ディスカバリーセットがたくさんあるらしく、私も一度行ってみたい!……と思っていたら、京都伊勢丹でも11月に行われると発表されました。い、行けてしまう。

私は香水についての知識がほぼゼロです。今年香水沼に入ったばかりでなんにもわかりませんが、サロンドパルファンに行かれた方が本当に楽しそうで、感想を見ているだけでも幸せな気持ちになりました。ラグジュアリーな会場が至福の香りに満ちていることは伝わってきます。憧れのサロンドパルファン。私も今年は、会場の空気をひと嗅ぎできるかもしれません……。

それはさておき、最近出会った香りについて記していきます。


アバン ロラージュ| Maison Matine(メゾン マティン)

NOSE SHOPさんの香水ガチャで出会えました。
今さらですが、香水ガチャとは1回900円でNOSE SHOPにある香水(1.5m~2.0m)をランダムにもらえるという商品です。一部店頭にも置かれていますが、ネットでも購入できます。

アバンロラージュの第一印象はむわんと甘く、ほのかに上品な香りが残されている感じ。店頭のフラスコで匂ってみて「ちょっと無理かも」と最初は思いましたが、帰宅後、肌につけてみると印象が一変しました。
あれ? これめっちゃいい香りじゃない!? 
ムエットで「これは無理!」ってなっても、後から肌につけると大好きになるとか、普通にあるんですよね。みんなムエットで判断できてるんですか。本当に? 肌につけたときと香りまったく違いません……!?

アバンロラージュの香りについて、もうちょっと詳しく。
寝香水にぴったりな匂いです。バニラみたいに甘く、でも甘いだけではなくてほんのりスパイシー、そわそわする感じです。冬の夜、毛布にくるまって「外は嵐だなー」って思ってるときの香りです。かすかに不穏さがあるけど、毛布の中はぬくぬくだよ、みたいな。なに言ってんだこいつと思われてそうなので、公式説明も引っ張ってきました。

エレクトリックでミルキーでスピリチュアル。矛盾を抱えた不思議な浮遊体験。嵐の前の静けさ。気持ちを強くする秘密のレバー。一吹きからはじまるあなただけの新しいストーリー。まだ見ぬ旅路の幸運を祈る。

https://noseshop.jp/products/160823042

ますます何言ってんだって感じですかね。気になる方はぜひ、お店で試してみてください!

LAVANDE 31 ルラボ 

初めてのルラボは「ラヴァンド31」でした。ラベンダーの香りと聞いていましたが、ネロリを感じるという感想が多くみられ、不安をおぼえつつサンプルを取り寄せて試香。こ、これは……ラベンダーですね!!!
まずシュッと吹きつけたミストがラベンダーの香りです。
肌にのせると上のほうに柑橘のつんとした香りがいて、下に重くラベンダーの甘さがある、という印象でした。全体で石鹸っぽい。ラベンダー石鹸で手を洗ったあとの香りがずっと続く感じです。良い!
公式には下記のような説明があります。

ル ラボの真骨頂を堪能できるこの新しい香り、ラヴァンド 31は、ラベンダーのあらゆる固定観念を覆します。ベルガモットとネロリのエッセンシャルオイルがラベンダーのフレッシュな香りを高め、アンバー調でダーティー、ムスク調の香りにトンカの香りをブレンド。クリーンでダーティー、わかりやすくもユニーク、回帰的なクラシックスタイルです。いや、これはあなたが思っていたようなラベンダーではありません。新しいラベンダーの世界へようこそ。

https://www.lelabofragrances.jp/products/lavande-31_310?variant=43751284015242

「新しいラベンダーの世界」ってなに。今まで突っ込むことを避けてきたけど、香水各社の説明にはムレスナティーと同じポエミーさを感じる。

ルラボには驚きの15mlサイズがあるんですよ。なんて良心的……! ラヴァンド31と合わせて他にもいくつかサンプルを取り寄せましたが、いずれも「最高に良い!」となったので、ルラボさんとはこれからも長いお付き合いになりそうです。

TONKA25 ルラボ

肌にのせる前に顔に近づけた瞬間、気配を感じました。
いるな……寺系香水に含まれる、私が苦手ななんらかの香りが含まれているな!? フエギアのアランブラに入っていた、喉奥からむせてしまう謎の香り。あれがほのかにするぞ。覚悟をきめ「せいや!」と肌にのせてみたところ……めっちゃ良い匂いだった。あれ、なんで……?
スモーキーなムスクとバニラ。冬のログハウスを連想したけど、公式説明には「蒸し暑い夏の森」とありました。全然違うね。

トンカ25は、深みのあるウッディ調の微妙な甘さのあるくせになる香りです。 温かい肌と樹脂のような木の香りを連想させます。香りのノートはダークで、 蒸し暑い夏の森、その種と樹脂にムスクの層が散らばり、バニラの滴で甘くされたかのような暖かい暗闇を思わせます。オレンジの花のアブソリュート、ユニークなアトラスシダー、樹脂、バニラのように甘く香るトンカ、ムスクが香ります。

https://www.lelabofragrances.jp/products/tonka-25_183?variant=42901160591498

とにかく暗いイメージ。それもかなりの暗さです。濃ゆい影。秋冬にぴったりだと思ったけど、公式によれば違うみたいです。「トンカ」という名称はトンカビーンズからきています。トンカビーンズは文字通り豆で、バニラに似た甘い香りを放つ香料なのだとか。ちなみにこの甘い香りは「クマリン」という成分で、桜餅の匂いに含まれるものと同じです。
こちらの香水、かっこいいレザーの服と合わせたり、冬の夜につけたい香りだと個人的には感じます。ボトル買いしたいほど気に入った香りになりました。

マラケシュインテンス イソップ

百貨店やショッピングモールを歩いていると「イソップあるなぁ」という香りが遠くから漂ってきて、サバンナの猛獣のごとき気配をことあるごとに感じていました。数年前に入ってみたところ、LUSHなみのぐいぐい笑顔のお姉さんに手を洗われ、そのハンドウォッシュが5千円ぐらいする代物だと自然の摂理のように伝えられたとき、なにかの詐欺かもしれないと本気で疑い、イソップの気配を感じると逃げ出す体になっていました。しかしひとたび香水沼に入ってみると5千円などスナック感覚だったので、過去のトラウマを引きずりつつもリトライしてみることに。
お店の匂いが好きなんです。すんごい良い匂いするから……!
すこし前まで「近づいてはいけない、そこはイソップぞ!」と思っていた私も、もはや数万円の香水では驚かない体質です(買えるかどうかは別として)
お店の匂いの香水がほしいと思ったのですが、事前にネットで調べてみたところ、お店で漂っている匂いはないのだとか。イソップの中の色々な香りが混ざり合い、あの蠱惑的な香りになっているんだそうです。
それでも「似た匂いはあるやろ!?」と無理くり調べ「マラケシュインテンスが似ているのでは」という意見があったので、セレスさんでムエットを取り寄せてみました。

ムエットを香ったときの感想は下記。

これだ~!イソップの店の匂い! この香水ほしかったんだ!……と袋を嗅いだときは思ったのだけど、ムエットを直接匂うとむわりとした例のやつがいる……フエギアのアランブラに似た何かがいる。私が喉からむせちゃう例の香りが。……距離があると理想の香りなのに、近づけると途端に刺激臭になるってぇのは、なんだろう。私たち友達になれるのかしら。

やはりムエットだけでは分からないので、お店で肌のせしてもらいました。
合うかどうかわからないので、ちょっとだけ吹きかけてもらうつもりが、小顔で可愛い店員さんが「いいですよー!」と虫よけスプレーのごとく、ぶしゅーっ、ぶしゅーっと景気よくミストをこれでもかと吹きつけてくれ「あ、ちょっと……」と止める暇もなく香りを浴びることに。
結論として、肌にのせても大丈夫でした。お香っぽいけど素敵な香り。自分がまとうには気配が強すぎる気もしましたが、香り自体は好きです。こちらも購入候補にリストアップ。
お店に行った日はムエットだけもらって脱兎のごとく逃げ出しました。店員さんごめん。イソップの接客の押せ押せ感がどうにも苦手なんだよなぁ……。

香水の話はつきませんが、いったんこの辺でまたの機会にしますね。
最後に、最近の創作についてもすこし。
10月は下記のようになりました。

◆10月やること
・ノベル大賞長編:7割作成1本 → 着手中、完成推敲1本
・日本ファンタジーノベル大賞:完成推敲1本 → 5割終了
・飽きたらコバルト短編:2月分
・エブリスタ妄想コン:1本掲載済

終わらないね。予想よりも推敲(改稿?)に手間取っています。ノベル大賞のほうが先なのに、ファンノベさんに力を入れすぎな気もします。11月は締め切りの早い順でかかりたい。
ノベル大賞用の2本目の長編は、元々「ほのぼの店もの」だったものが、途中から大きく舵を切る形になりました。話としては普通の店ものより好きなので、まあいいかと。ノベル大賞用の完成推敲のほうはといえば──何回直してもこれはこれ感。「いっぺん出してみよ? せっかく作ったから、投げ出さないでさ」という感じ。直してもこれはこれ。駄目さたっぷりで諦めの境地。
というわけで、11月やることは下記になりました。

◆11月やること
・ノベル大賞長編:7割作成1本 → 着手中、
         完成推敲1本(再推敲、紙へ)
・日本ファンタジーノベル大賞:完成推敲1本 → 5割終了
・飽きたらコバルト短編:2月分、12月分の推敲
・余力があればエッセイの賞

以上です。今年もあと残り2か月だけど、頑張りましょう!
それでは~。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?