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両頬が痛くなるほど笑いました🌈

5月4日に大阪・フェスティバルホールで行われたビッケブランカさん主催、「RAINBOW ROAD -伝-」へ行ってきました!
ビッケさん主催の対バンライブ。muque(オープニングアクト)、綾香、緑黄色社会も出演、豪華な時間でした。
もう本当に最高で、笑い過ぎてかなり両頬が痛くなりましたので、軽く感想など記したいと思います。

※以下、ライブの内容に触れております。ネタバレを避けたい方はご注意ください。


前置き(当日の座席)

チケットを発券したとき、意味不明な席番号に一瞬呆けてしまいました。
「RBB……なんだこれ?」
会場は3階まで客席のあるフェスティバルホール。てっきり「〇階の〇-〇列」的表記だと思っていたので、即座にコンビニで座席表をチェックしたのですが……バルコニーBOX!! うわわ。わー……。

バルコニーBOX席とは、通常席とは別で壁からせり出すように設けられた半個室です(貴族が座るような席。上から見下ろしポジション)
フェスティバルホールでは通常席と同じ値段で、カップル席として販売されています。32席しかなく、なかなか入れないと噂の席でもあります。すごい引きではありますが、じゃっかんの不安も。というのも、私はオールウェイズぼっち参戦。当然、隣には人がくるわけで……半個室空間で見知らぬ他人と3時間近く過ごすのは、私のような人間には一種の拷問ではないか……!? 
不安でいっぱいでしたが、そんな心配は杞憂に終わりました。
隣の方、すんごく優しくて! お話上手!!
ビッケさんのライブにいらっしゃる方って、総じて優しい方が多いですよね。私は新参でまだ3回しかビッケさんのライブに向かえておりませんが、どの会場もみなさま暖かく、わからないことは気さくに教えあい、マナーよくいらっしゃる印象です。「みんなで楽しもう!」という空気をすごく感じます。ライブの日もお隣さんのおかげでハッピーに過ごすことができました。本当にありがとう、見ず知らずの気さくな御方……!
ということで、バルコニーBOX席はかなり良かったです。オペラ公演なんかには特に合いそうな席です。上からすべてを見通せるので、オケ全体を見たい人にはおすすめかもしれません(その場合、双眼鏡はあったほうがいいです)

音圧が凄かった

残念ながらオープニングアクトのmuqueさんに間に合いませんでした。知らなかったんだ……開演時間前に始まっているなんて。
なので、聞けたのは緑黄色社会さんからになります。
緑黄色社会さんは……音圧が凄かった。
たとえば「花になって」の入りのドラム。車のエンジンをふかすように「ダダダダッ」と勢いよく入り、空気が一瞬にして加速しました。この曲は何回も聞いたことがあったので、「あれ?」とちょっと思いました。曲の入り、こんなにかっこ良かったっけ……? 帰宅後、Youtubeで確認しましたが、やはりあの曲初めの「ダダダダッ」というドラム音は見つけられませんでした。なんだろう。ライブだから入れてくださったのかな? それとも私が見つけられないだけで、実は入りにもドラム入ってる……?

緑黄色社会さんの演奏を聴いて、音楽を生身で体感することの意味を再認識することができました。
音は振動です。当たり前ですけど……ライブでの大音量は臓腑を揺らす衝撃となり、一音一音に身を殴られる心地がします。
「花になって」という曲では、各所で「ダダダダッ」と鋭いドラムが入ります。その「ダ」の一音一音を、実際に衝撃としてライブでは何度もこの身に浴びます。大音量だと、音楽のなかに身をひたす行為に近く、Youtubeやポッドキャストのように、一音をさらっと聴き流すことができません。鋭いドラム圧を全身で浴びるのと、イヤホン越しに耳から聞くのとではまったく異なる体験です。そのことを今回、ものすごく思い知らされました。帰宅後に改めて聴いた「花になって」と、生で浴びた「花になって」はまったくの別曲であるような気さえしました(もちろん、曲自体が素晴らしいのですが)
便利な世の中、手の届く範囲のもので留まってしまうと、音楽のもつ本領のようなものをつかめないままになってしまうのかもしれません。本来120%の曲なのに、100%で受け止めていたのかもなぁと、少し反省も。私も億万長者ではありませんし、すべてのコンサートに行けるわけではありませんが、これからも機会があれば、生演奏をできるだけ聴くようにして音楽と向き合っていきたいです。

全然印象が違った綾香さん

緑黄色社会さんの次に現れたのは、綾香さん。
不勉強で代表曲のイメージがかなり強かったのですが、実際に数曲披露されたのを聴き、印象ががらりと変わりました。
綾香さん……すごく良い!!
1曲終わるごとに「ありがとー!」と柔らかに笑顔を下さり、最初の数曲の後には「わかるよ。今の数曲、立っていいかわからなかったよね~。今から立って大丈夫だから!(意訳)」と気遣ってくださるなど、とても親しみやすいお人柄でした。代表曲のイメージから勝手に、もっとつんと澄ました怜悧な御方かと思っておりましたが……。
ご本人いわく、「『ビッケさんとは全然タイプ違うよ。本当に違う』とスタッフさんから何回も言われた」そう。なんかそれちょっとわかる気がします。いや良い意味で、なんとなく個性の方向が違う……。
今回のライブで披露された「ツヨク想う」という曲が、個人的にはとても好きになりました。こういう雰囲気の曲も歌われるんだなぁと。照明も暗みを帯びた赤で美しく、凄絶な空間になっていました。

綾香さんのライブには「10代から90代までの人がくる」のだとか。ビッケさんのファンも年齢層広いですけど、綾香さんのライブと通じる雰囲気があるのかもしれませんね。なんだろう。がつがつしてない、というか、ふんわり楽しもうよ、みたいな……?
また機会があればぜひ、綾香さんのライブにもお邪魔したいです。

灼熱のような眩さだった

いよいよご登場のビッケさん。
シースルーのふんわりした水色の上着を軽やかにまとい、歌うときはエネルギッシュに、跳ねる、跳ねる……!
歌の合間に今回、ちらっと真面目な話もされていました。
「曲を聴いて、心のわだかまりをほぐしてもらいたいし、なんなら今聞いている人の家に行って、聞いてる隣で『どう? ほぐれてる?』って聞きたい(意訳・うろ覚えです)」というようなことを仰られていました。それを聞いて、なんだかすごく感動してしまいました。拙いながら私が物語を書きたいと考えるのは、根本的にはビッケさんと同じ理由です。私なんぞその足元にも及びませんし、比べるのもおこがましいことですが、目指すところが同じと考えると、もうそれだけでなんだか嬉しくなってしまいます。ビッケさんの音楽にはいつも、もやもやをほぐされています。本当にありがとうございます……!!

どの曲か忘れてしまいましたが……(Ca Va? だったかな?)、一番盛り上がるサビで背後の照明がギラギラと白く輝き、そこへビッケさんの爆発するような美声が重なって、まるで舞台から灼熱のエネルギーが降りそそいでいるような瞬間がありました。ものすごい熱量で「うわ、わわわ~ッ!?」と圧倒され、そのあふれんばかりのパワーを浴びる……というか、熱に灼かれる、みたいな。これがまたフェスティバルホールの最高にすんばらしい音響のおかげで、ドラムやその他の音がうるさすぎないんですよ。ライブハウスやフェスでは音が強すぎて「うっ」とくることもあるんですけど、フェスティバルホールではまったくそんなことありませんでした。どれほど大きな音でも快適に、心地よく響かせてくれます。音に対してストレスを感じないライブというのも、考えてみれば初めてのことだったかもしれません。演劇の舞台でも大音量のストレスは結構ありますので、ライブであれほど快適だったのはすごいです。

それから面白かったのが、「Want You Back」のコールアンドレスポンス。

ビッケさんの第一声にすばやく「Aha!」と反応する訓練された人々。
「1回目からできるのはおかしい」とじゃっかん疑われつつ、やはり最後はリテイクを求められましたが……笑
しかし謎なのが「booyakasha」の意味。調べてみると、英語の「boo-yah」には下記のような意味があるそうです。

〈話〉よっしゃー、どんなもんだい、え(っ)へん◆勝利の瞬間などに発せられる声。大喜び・得意絶頂・勝ち誇る気持ちなどを表す。

英次郎on the WEB https://eow.alc.co.jp/search?q=boo-yah&ref=wl

そこから派生したスラング、なのでしょうか? なるほど、「やりきったぞ!」って感じなのかもしれませんね。詳しくはわかりませんが、語感も面白いです。

それから、ライブ初披露の新曲「NEVER RUN」。

「お、おおおお、新曲……!?」とぽかんとしているうちに始まり、ただ茫然としている間に終わってしまいました。途中、どうやって反応しようか悩み、バルコニーポジションを活かして上からみなさんの様子を窺ってみたんですけど、新曲だからか結構みなさん驚かれていて、私と同じ状態だったのではと思います。手をあげる部分とか、手拍子とか悩みますよね……まだ訓練できていないので……ライブが終わってからめちゃくちゃ聴きましたから、もうばっちりのれます。歌詞、めちゃくちゃ切なくて素敵な曲でしたね。PVのクリオネっぽいダンスが可愛かったので、一瞬家で真似しかけましたが、足首を痛めそうになり、すぐにやめました。あれを踊れる足首がすごい。

あの、まだまだ語りつくせないほどビッケさんの感想あるんですけど、1記事にいったいどれだけ書くんだって感じなので、割愛させて頂きます。今後、6月にスペースシャワーTVでライブ模様が一部放映されたり、秋以降に全国ツアーもあるそうなので、ご興味もたれた方はぜひ、そちらも覗いてみてください……!


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