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初めての場所は強い風が吹いていたよ〜鹿児島ユナイテッドFC 2019シーズン総括 Part2 MF&FW編〜

 前回の続きです。

7.赤尾公  19(17)試合 1G

 鹿児島のバンディエラ的存在だったが今季限りでの引退を発表。現役最終年となった今季は本職のボランチではなく足元の技術やフィード力を買われて主にCBとしての出場となった。その結果カウンター対応に手を焼き、慣れないCBとしての守備でPKを与えることが多かったり、不遇なシーズンになってしまった。しかしこれまでの多大なるクラブへの貢献に敬意を表し、第2の人生の幸せを心から祈っています。今まで本当にお疲れ様でした。


11.五領淳樹  35(25)試合 4G7A

 開幕こそ昨季に負った重傷で出遅れたものの、終わってみれば崩しの核として4ゴール7アシストの活躍。個人残留に1番近い存在ではないだろうか。攻撃面での貢献はもちろんだがサイドハーフとして水準以上の運動量を兼ね備えており、どんなクラブでも適応することができるはずだ。我々サポーターは大好きな選手なのでぜひ残って欲しいが、もしそれが本人が望むものであれば快く送り出したいと思っている。


16.枝本雄一郎  31(25)試合 2G2A

 金監督と共に琉球から禁断(?)の移籍をしてきたトップ下の選手。シーズン序盤は怪我もあってかイマイチフィットせず期待を裏切られた感があったが、4-2-3-1のトップ下に固定されたあたりから持ち味を発揮。テクニックとキープ力に長けておりカウンターの起点として機能、ライン間で受けるのも上手い。ファウルを貰うことも多く、数字以上の貢献もあった。来季はもっと数字に残る活躍も期待したい。


20.酒本憲幸  40(38)試合 2G2A

 インサイドハーフ、ボランチ、トップ下、CF(ゼロトップ気味)、右SH、右SBと多くのポジションをこのシーズンでこなした。どのポジションで起用されても高いテクニックと精度の高い右足で一定の貢献は果たした。なによりベテランでありながらシーズンを通して怪我なく戦い抜きチームの戦い方に幅を持たせてくれたことが素晴らしかった。経験豊富なベテランでありピッチ外での貢献も大きかっただろう。


21.八反田康平  27(23)試合 1G

 序盤の大型連敗を脱したの4-2-3-1にフォーメーションを変更し、ニウドと八反田がダブルボランチでコンビを組んでのがきっかけとなったように前半戦の中盤を引っ張ってくれた。高いテクニックでボールを運ぶことも、パスを出すこともできるビルドアップにおいて非常に有用な存在になっていた。また加入1年目ながら豊富な経験を活かして副主将の役割も担った。


32.牛之濱拓  37(36)試合 7G3A

 五領と並ぶ攻撃の核だった。昨季のJ3ではドリブルの巧みさが光ったが僅か1得点だったにもかかわらず、J2の今季はドリブルでの突破力は少し鳴りを潜めた。その分オフ・ザ・ボールのうまさや味方との連携での崩しのセンスが光りゴールとアシストの両方を記録できる実利的なアタッカーに変貌した。五領よりも若く引き抜きが心配される選手の1人だが、鹿児島県出身者としてぜひ残留して欲しい。



38.中原秀人  28(21)試合 2G1A

 今季のチームキャプテン。開幕当初は4-1-4-1のアンカーとして起用され守備面で苦労したが、ダブルボランチになってからは先にニウドの相方の座をゲットした八反田から徐々にポジションを奪い、最終的にはチームに欠かせない心臓になった。高いテクニックとインテリジェンスでボール保持においていないとビルドアップ出来ないと思わせるような活躍。まじでめちゃくちゃ上手い。正直J3レベルじゃない。契約更新してくれて本当に嬉しい。来季も鹿児島のためにプレーしてくれる幸せを噛み締めながら応援したい。



39.ニウド  29(26)試合 3G

 シーズンが始まってから加入した中盤の救世主。中盤の守備力が不足し、開幕から大型連敗を喫した鹿児島を救った。好調時には3人ぐらいピッチにいる。ゴール前に飛び込んできたかと思ったらその後のカウンター止めたりする圧倒的な運動量。ロングレンジのキックもなかなかのもの。たまにアホみたいなロストするのはご愛嬌。去就は不明だがアツい選手でもありサポーターからの人気も絶大なので是非とも残って欲しい。



28.韓勇太  35(23)試合 11G2A

 大学からプロ一年目で松本山雅からレンタルで加入したストライカー。強靭なフィジカルでのボールキープや、泥臭くゴール前でボールを押し込む得点感覚が持ち味でチームの得点王となった。ただ雑なボールタッチでロストしたり、カウンター時にドリブルを開始すると視野が狭く攻撃の芽を潰してしまうこともあり課題も多い。それでもまだ若いので今後の改善に期待だ。鹿児島も松本山雅も共に降格してしまったことでレンタルバックが既定路線だろうが、今後の成長を見守りたいと思う。いずれ敵として対峙するのが楽しみだ。

 余談だが彼はnoteのアカウントを持っていて、そこで不定期に選手としてのリアルな心情を綴っておりとても興味深い内容になっていて、読み応えがある。



30.萱沼優聖  25(12)試合 1A

 強面アタッカー。見た目通りアツいプレーが持ち味で守備もサボらない選手だ。その割にテクニックが高く、両足を使いこなすクレバーな一面もある。だがその分このままだと器用貧乏に陥りそうでもある。今季は序盤はワントップ、後半は主に右SHとしてプレーしたが、どこで起用されても数字に繋がるようなプレーをもっと増やして欲しい。



49.ルカオ  16(9)試合 3G

 夏にギリシャの2部から獲得したブラジル人FW。大柄な体格に違わぬ強さがありながらもドリブルもシュートもなかなかに上手い。守備もサボらないという結構な当たり補強だったとは思うが、サイドに流れすぎるクセが少しばかり目に付いた。それは個人の判断なのか、チームとしての指示なのかが分からないので評価しずらいが。なんといっても残留争い天王山の岐阜戦(結局どっちも降格したじゃんとか言わせねぇよ)でのアディショナルタイム劇的決勝ゴールが最大のハイライトだ。あれだけで元とれた(とあの時は思ってた)。J3なら理不尽チートFWと化しそうなのでぜひ残留して欲しい。



 J2のシーズンが終わってからだいぶ経ってからの投稿でしたかが楽しんでいただけたでしょうか。これを読んでくれたJ2クラブのサポーターももしかしたらいるかもしれません。その方たちとまた2021シーズンに戦えるように1年での昇格を目指して応援を頑張ります。J2さん、1年間ありがとうございました!



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