デザインは残る。ストーリーとともに。

d&department の d newsクラウドファンディングのリターンのキックオフパーティーに。

d&dは何してるのか数年よくわかってないまま、好きな場所として私の中で定着し、今や生活圏内(家、職場、実家)の全てにdのショップがある環境にあります。

あまり知らない方のために説明しておくと、ナガオカケンメイさんという方が、ロングライフデザイン、というコンセプトで地域に根付く長くつかわれる物たちを集め、紹介し、普及させ、残していくプロジェクト全体を指します(あくまで私の理解。)

店舗であったり、トラベル誌という形の雑誌だったり。いろんな形態を持っています。
https://www.d-department.com/

今日は、d newsという新プロジェクトを立ち上げるためのクラウドファンディングのパーティでした。
場所はヒカリエ8。ここには、dのショップ、食堂、ミュージアムが並んでいます。

受付までの間、ミュージアムでしばし、47都道府県のデザインを堪能。

実家富山。

立体に和紙漉くらしい、鳥取。

(何だこのフォルムかわいすぎやん…)

香川の木桶職人復活プロジェクト

(全国の醤油の木桶をつくるってすてき。)

パーティ

パーティーは今回のd newsのクラファンにした理由など、ナガオカさんがおちゃめにぶっちゃけるおはなしからはじまりました。。

話の中で、

ロングライフデザインと流行と消費の市場経済ってなかなかうまく行かせることができない、という悲しさと、それでも良いもの、日本らしいものを守っていきたい、という使命感によりこれらのプロジェクトを歯を食いしばってやってるナガオカさんの気持ちが伝わってくる。

すべてはギリギリでやってる。
それでも、健やかな消費、をめざしてd&dは活動し続けたい。

結論、市場経済の中だけでやっていくのは、やはり大変、ということもあり「支援者のみなさんとつくる」ことを志向して今回のクラウドファンディングを始めたとのことでした。

(世の流れがコミュニティを作ったり小さな経済圏を作ることに向かってるということをひしひしと感じる。)

再認識

結論、そうだな、私、デザインのそういうところ好きなんだなって、前回に引き続いて再認識したという話なわけですが(そういう時期らしい…)

デザインは、想いやストーリが乗っかっているから、残っていくもの。

受け継がれるってすごいことだなぁ、と改めて思う。
私が心惹かれ続ける、茶道がここまでのこってきたのは、千利休が明確に、あの茶室や茶道の点前の中に自分の想い、哲学、コンセプトをギュッと凝縮し、かつ全て無駄がない状態で成立しているから。
デザインを見ることで、千利休の想い、当時のストーリーが伝わるから、ということなんじゃないかと思うのです。

世界には思いの詰まったデザインがたくさんある。
残念ながら、流行と消費には簡単に飲み込まれてしまうものも多い。

でも、dみたいな活動には、細くとも、関わり続けて行きたいなぁと感じた夜なのでした。

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