ものの考え方はプログラミングで学んだ。

「概念」っていったいどういう概念なの・・・?
っていうくらい、社会人になるまでものの考え方を知りませんでした。笑
抽象的?具体的?って具体的にどういうこと?
と辞書を引いたことがあります。笑

抽象<ー>具象が「ああ」と腑に落ちたのは、エンジニアをしていたからでした。

エンジニアは、システム設計を論理設計から物理設計へと段階的に落としていきます。プログラミングでは、オブジェクト指向の言語において、クラス(抽象)とインスタンス(具象)を適切に区別することで適切な設計が可能になります。

システムが目に見えないものだからからなのか、取り扱う問題に対して、抽象と具体の間を自由に行き来し、さらに、自分の現在地も理解しながら進んでいかなければならない仕事でした。

正直、10年近くなんだか腑に落ちませんでした。

ですが、腑に落ちてしまったら、抽象と具体の間を自由に行き来する感覚を得ることで、物事の本質的な部分を捉えることは容易になりました。新しいテクノロジーも概要が抑えられるようになりました。使いこなせるかは別として、何を目的としたものなのかは理解しやすくなりました。

エンジニアをやっていて本当に良かった、と思うことの1つです。
だから、皆エンジニアになっちゃえばいいのになぁ、とたまに思います。笑私が感じている、そんな話がたくさん詰まっているなぁと思った本がこちらです:)

エンジニア同士で、コミュニケーションの齟齬が起こっているのは、論理・物理/抽象・具象のレベルがあっていないことが、相当の要因です。
そして、それは世の中のコミュニケーションの齟齬の大きな原因になっているようにも思います。

いま、私はどこからセカイを見ているんだろう?
ということを常に意識しながら生きています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?