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言葉の代わりに

女性の集まりが苦手だ。皆と同じことが出来ず悪目立ちする→ハブられる、という経験があまりにありすぎて、いまだに委縮するからだと思う。つかず離れず近くをふわふわ漂うくらいの距離感が気楽で、それが許される現在を改めてありがたく思う。

タヒチアンダンスの先生と同じクラスの人たちとで、新年会を開いた。妙齢女子勢に男(私)がひとり紛れ込んだような異物感は相変わらずだったけど、じんわりと楽しかった。べたっとしてない、出入り自由で風通しのいい空気感。

好きなことが同じ者同士は、フルネームや年齢や肩書きの関係ない空間で楽しく過ごせるのだ、とわかったとき、ものすごい解放感があった。なにもかもがばらばらでも、好きなものだけを共有しているから仲良くなれる。私にとってのそれはタヒチアンダンスだ。女性だらけでも居心地が良い。

文章では饒舌につらつら綴るけれど、人を目の前にして思いを伝えることがうまく出来ない。だから、しゃべるように微笑みかけるように踊れるようになりたい。言葉のかわりに踊りで表現できたら、私がどれだけみんなを好きか、ダンスが好きか、重くならずに伝えられるかもしれない。

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