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一緒にいる時間

なぜひとは出会い、別れるのだろうか。言葉にするといかにも陳腐で、まるで青春野郎のようだけれど、ここのところずっとそれを考えている。恋愛関係に限ったことではない。

毎日を過ごす中で、いろいろなひとと出会う。仕事を続ける中で、出掛けた先で、誰かのつながりで。すれ違うだけのことも多い。けれど、様々なきっかけでぐっと仲良くなるひともいる。期間はまちまちだけれど、一緒に過ごし、ことあるごとに出会えてよかったなと思うのだけれど、あるときを境にぱたりと会わなくなり、連絡すらとらなくなる。もしくは徐々に遠ざかっていく。

一緒にいる時間が終わったのだな、と思う。その期間、私にとってそのひとが、そのひとにとって私が、片方もしくは両方が必要だったのだと。そういうときは、ただ感謝して離れよう。出会ったことはなくならないし、ご縁があればまたつながるだろう。

歳を重ねると、古い仲間との付き合いも長くなり、会う機会は少なくても、いつでもこのあいだの続きみたいに会えるひとたちが増えてくる。あっさりすぎるようなその距離感に救われることもあり、本当にありがたい。

SNSも便利だ。
ひととは向かい合って、表情のわかる距離で話したいと思うことにかわりはないけれど、noteのように、好きなときに好きなだけ、誰かの考えに触れられる距離感も居心地がいいと思う。私には書けないようなことを書いているひとがたくさんいて、焚き付けられたり、和んだり、あきない。反対に、慰められ、勇気づけられることもある。文字や写真の向こう側に会いに行きたいと思うこともあるけれど、この出入り自由な風通しのよさ、いつ出ていってもいいし、戻ってきてもいいよという場所だからこそ良いことも、きっとあるのだ。


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