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あれってなんだったんだろうな、という話

今考えても、あれってなんだったんだろうな、と思うことがいくつかある。ピンチのときにぐっと腹括ったら、なんだかするする流れていって結果うまくまとまった、みたいな。

寝坊をしてしまい、派遣会社からの電話で目が覚めた朝。その日の販売員は私ひとりで代わりがおらず、時計は入店時間をとうに過ぎてる絶望的な状況。
マネージャーはかんかんで、もうおたくの人間は今後一切来なくていいとか言ってるらしい。

派遣会社の人から「とりあえず今から出勤してマネージャーに謝り、遅れた分残業すると言って勤務してほしい」といわれ、私は「いやです定時で帰ります」と答えた。
派遣会社の人は「は!?」って。
そりゃそうだよね。

いま考えたらとんでもないけど、たぶん今でもそう言う…

時間が短くても売ればいいんだろう、じゃあやる!って、私がキレる筋合いはまるでないんだけど、そこまでの流れがすべて悔しくてひっくりかえしたくなった。

結果その日は、1週間ぶんの数字を半日で出した。みんながびっくりしたけど、なにより私が1番驚いた。出禁にもならずに済んだ。

あれなんだったんだろうな、と思う。あの時の集中力、極限まで開きなおった後の鷹揚さと楽しさ、私の背後から何か熱みたいなものが絶えず噴出していた感覚。

いつもあの感じで物事に取り組めたらいいのにと思うけど、やろうと意識するととたんに遠ざかっていく感覚。

寝坊はだめだけども。

#雑記 #エッセイ #仕事 #集中力 #感覚

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