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アーノルド・ローベル展へ行ってきました🐸

「アーノルド・ローベル・・・?・・・誰?」

名前を聞いただけでは全くピンときませんでした。
だけど絵を見てすぐにわかりました。

「教科書に載ってたやつだ・・・!!!」

そうです!あの小学校低学年の頃に大好きだったお話、
『がまくんとかえるくん』を書いた作者さんのお名前でした。

そんな方の展示会があるということで、これは見ねば!!となり、
ゴールデンウィーク明け、私はひと気の少ない平日を狙って伊丹へ飛びました。(飛ぶといっても電車)


JR伊丹駅から歩いて10分ほど、今回の目的地「市立伊丹ミュージアム」に到着です。
古風な日本家屋を感じさせる建物。
入口が2つあり、最初間違えて出口から入ってしまいましたが、受付の女性の方が優しく入口の場所を教えてくださいました笑

さて、いよいよ展示会場です。
入場料を払い、チケット代わりのシールを胸につけて、アーノルド・ローベルの世界へと足を踏み入れていきます。


前半は私の全く知らなかった、ローベルの絵本作家、挿絵作家としての作品が飾られており、その画風もその作品ごとに違ったものになっていました。

私が個人的に目を奪われたのは、「よるのきらいなヒルディリド」というローベルが挿絵を担当している作品でした。
横長の紙にペンとインクと鉛筆で描かれたモノクロの一枚。

題名にある通り、絵には夜が描かれているのですが、それはただ真っ黒に塗りつぶされたものではなく、黒のなかに無数の白が星のように散りばめられていました。
でもそれはけして星には見えなくて、「夜」というものの存在感をより大きく見せているようでした。
そして、ついその「夜」に吸い込まれるように見入ってしまいました。

もし自分が夜を描いたら、絶対真っ黒に塗りつぶすだけだろうなと思います。白を入れるなんてそんな発想はまるで思いつきません。

絵本のお話の内容も気になるもので、見かけたらぜひ手に入れてじっくり読んでみたいと思いました。


そして、会場内も後半にさしかかり、ついに「がまくんとかえるくん」展示コーナーへとやってきました!

こちらのお話、実はシリーズもので全4冊の絵本が出版されています。
その一冊の中にも5話お話が入っているので、「がまくんとかえるくん」の2人の物語は20話作られていたんです。
(教科書でしか知らなかった私は、学校で習ったあのたった1話で完結しているものだと思っていました。)

筆者がこの日物販コーナーで購入した絵本

なので展示の量にびっくりです!
厳選されたお話の原画が、ストーリーに沿って展示されていました。
そこには絵のほかにテキストも載っており、物語を追いながら原画もじっくり見ることができる贅沢な空間になっています。


そして、たくさんのお話を堪能した後に待っていたのは、
「がまくんとかえるくんができるまで」
といった内容の展示。

1つのお話ができるまでの制作の舞台裏が、丁寧に紹介されていました。
アイデアやお話の初期段階のテキストが書かれた当時のノートや、
スケッチ、レイアウトなどなど、ローベルがいかに時間と精力を傾けて1話1話を制作していたのかが感じ取れました。

特にレイアウトやセリフに関して、編集者と何度も話し合い修整した痕跡が残っていました。
1つ1つを見ればほんとに細かい修整だったりするのですが、創作者が読者により伝わるように努力する…、その姿勢は大変なことだけれども、良いものを創るためには絶対に必要なことで…。
私も大いに見習わなければいけないなと胸に刺さるものがありました。


そんなこんなで展示をすべて見終えたあとに待っていたのは、
がまくんとかえるくんのショートムービーです。

絵本のなかのたくさんあるお話の中から1シーン1シーンが繋がっていく、がまくんとかえるくんのやりとりがとっても可愛らしくて、終始ほっこりしながら見てしまいました(^_^)


まとめ


以上が、アーノルド・ローベル展のざっくりとした感想になります。
まだまだここには書ききれないくらい、いっぱい語りたいことがあるのですが、私の文章力と表現力ではこれが限界なのでこの辺にしておきます^^;

1つだけ!これだけは言っておきたい!
行って良かった!!!

コロナ禍でしばらくこういった展覧会とは無縁の生活を送っていたせいか、
見るものすべてが目から鱗で、本当に久しぶりに充実した時間を過ごせた気がします。
たくさんの素晴らしい作品、そして刺激をありがとう!ローベルさん!

こちらの展示会は、市立伊丹ミュージアムさんで6月5日までやっておられるそうなので、興味が少しでもある方はぜひ行ってみてください♪
(できたらゆっくり見られる平日がおすすめです。)

それでは、ここまで長い文章に付き合っていただき、ありがとうございました!

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