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ドリーム・カム・爆トゥルー~何かを応援することについて~

2018年5月5日、web拍手でフォロワーのな~みんさんに匿名で「錦田警部はどろぼうがお好き」の存在を教えて頂いてから約一年。

2019年4月28日…かんばまゆこ先生に…お会いしました……。
あっという間の一年、しかしあまりにも怒涛の一年でした。

初めに錦田警部はどろぼうがお好きのコミックスが手元に届き、読んでみて真っ先に込み上げた感情はといえば、「どうして今まで、こんなに素晴らしい漫画のことを知ることができなかったのか…?!」という大きなショックでした。

私はわりとツイッターで誰かが読んでいる漫画はフ~ンと試し読みしてみたり、コミックスを買ってみたり、本屋で表紙買いして見たりと漫画の実読・購入ハードルが低い方です。
それなのに…私はこの7年間365日朝昼晩おはようからおやすみまで永遠にツイッターをしてきたというのに…この絶対に私の人生にとってかけがえのない存在になるであろう漫画を知ることもなく、のうのうと暮らしてきてしまった……これには大きなショックと、己のアンテナへの失望が生まれました。
きっとこの世には、私のように錦田警部はどろぼうがお好きを必要としている人がたくさんいるはず。それが暑苦しいけいどろ爆推しnoteを書いた理由です。

この一年間、よく「自分の漫画よりけいどろの話ばっかりしてる…」と言われていたのですが、自分自身としてはもちろん自作の漫画が大切だし大好きだし、商業漫画家だから毎月原稿を落とすわけにはいかないし、頑張るぞ!という気持ちが常にありました。

(というかこの際けいどろの作者が肘樹さんかと思った…と言われる大不敬説に対して申し上げたいのですが、仮にそうだったとして永遠に警部…アンリ君…爆萌え~~…永遠命愛…とか言うはずなくないですか!?ヤバいじゃん!!!!!!!!!私がハァ~~アサヒちゃん爆萌え~って言わないじゃん!!!

私は兼業なので、毎日フルタイムで働いています。ちょうどけいどろに出会う数か月前に突然今までと全然違う職務(例えれば営業職がいきなりパティシエになるくらい違う)を命じられており…当時の私は新しい職務に慣れなすぎて毎日「仕事 向いてない」で検索したり(根暗)、片道1時間半の高速運転通勤(元々はペーパードライバーだった)、見えないスケジュールでヘロヘロになったりとメチャクチャオブザイヤーだったのですが…。

会社に副業申請をしている以上社員として言い訳せずに会社に要求されたことにすべて応えなくてはという気持ち、漫画を頑張るぞという気持ちの板挟みで暗黒八方塞がりのあまり行き帰りに槇原敬之を聞きながら爆泣きするような日々を送っていました。今思うともっと効率よくやれや!!って感じですが…

そんな時に出会ったのが「錦田警部はどろぼうがお好き」でした。

この漫画のことをもっと話していたい!この漫画の作者の方を応援したい!というエネルギーは完全に別次元から降って湧いたような膨大さでこんこんと燃え続けました。

さらに幸いなことに、私の他にも本当にたくさんの人がけいどろを同じように、私以上に愛してけいどろの話をしている。2時に寝て6時に起きても寝てる間に新しいけいどろの話題が増えている、恐るべき生産力を持つけいどろオタクたち(全員寝てほしい)に支えられて、私は生活することができました。たぶん、けいどろがなければ、けいどろオタクがいなければどこかでぽっきり折れてしまっていたかもしれません。

けいどろは作品そのものが幸せな作品なのですが、それを描かれたかんば先生の優しさ、けいどろという作品を愛し作品のために何かがしたいと純粋に願うオタク、作品を取り巻くすべてが優しく、幸せで愛おしい稀有な作品だと思います。
どんなに辛いことがあろうと、この世界においてそういった驚くべき純粋な善良さで結びついた作品があるというだけで漫画を描く励みになりましたし、私の漫画も願わくば誰かに大切に思ってもらえるものであればよいと心から思えました。

初版のまま在庫切れで止まっていた漫画が一年の間に人気を博し、新装版として発売され、アニメ化してほしいマンガランキングなどに名を連ねる、圧倒的なシンデレラストーリーと言えます。私は「何かを愛することの恐ろしいまでの強さ・美しさ」という概念に弱く、アイドルコンサートのサイリウムの海などで普通に泣いてしまうタイプのオタクなので……。けいどろは現実に咲いた夢でした。

一年経ち、大炎上していた仕事は終わる終わる詐欺を繰り返した挙句にようやく片が付き、連載は私の力不足で一区切りという形になってしまいましたが、おそらく今までの人生で一番充実した目まぐるしい一年になったのではないかと思います。

そんな中お友達のコトヤマ先生から誘われたサンデー文化祭。第一回のお試し開催(来年度から本格的に検討)のためサンデーサポーターズクラブの中高生を招いて行われたイベントです。

前日まで自分が行くイベントがサンデー文化祭だとも知らなかったのですが…。青山先生・新井先生・かんば先生のトークショーで、一目動く先生のお姿を拝見できればいいなあ~と思っていたのですが、コトヤマ先生や編集部の方のご厚意で他社の他誌作家にも関わらず、控室にいらっしゃったかんば先生とお会いさせていただきました。
こんなことある~~~~??????(あった

私は2018年8月23日以降、何かあれば永遠に次にくるマンガ大賞2018年のニコ生タイムシフトを見る妖怪と化していたのですが、かんば先生にお会いした瞬間「本物だ!!!!!(ニコ生で見た!!!!!!!!!!)」という衝撃で感情がしっちゃかめっちゃになりました。

「肘樹さんって四国の方ですよね!?」と仰られた瞬間、人生を懸けて推している先生が、自分を認知している…。この一年、かんば先生も肘樹さんのこと知ってるでしょ…と言われてはまあこんだけ激ヤバクソうるさかったらお耳に…いやいや思い上がるなよ…と自問自答を繰り返してきたわけですが、住まいまで覚えていらっしゃるのか…?と更なる衝撃が押し寄せる。
かんば先生の両担当編集の方ともお会いでき、新装版への重苦しい感謝もお伝えしました。(ダヴィンチとコナン特集CUTのインタビュー読みましたと高速で口走り若干動揺させてしまった気がする)

↑親の顔より見た編集アダチさんシリーズ(次に来る受賞ニコ生に編集アダチさんが出られていたことから、結果ニコ生を繰り返し見るファンが死ぬほどアダチさんのお顔を見ていることに由来)(本当に嫌なオタク…)

先生を前にもう脳と口の回路が大混線してしまい、何をお伝えしたのか若干あやしいのですが、先生が「ご自身の漫画より私の漫画を応援してたって…」と仰った瞬間常々「先生ほどのお優しい方が私が自分の漫画をほっぽってけいどろを推していると聞いたらお心を痛めるのではないか?」と懸念していたことが少なからず当たっていたことに、やはり…と申し訳なく思いました。
私は自分の漫画を蔑ろにするつもりはありませんでしたし(宣伝の手腕が足りなかったとは思っています)、自分の漫画を描く元気を与えてくれたのがけいどろで、全く別の話なのだと、お伝えできたかどうか、自信がないのですが…。

先生とお話しさせていただいた作品のこと、ポメ太郎のこと、その他いろいろ…。話していてずっと「ああ~…この方は本当にあのかんばまゆこ劇場のかんばまゆこ先生なのだな…」と感じられるくらい話題へのレスポンスが明快で楽しく、私が激重鬼ガン強クソオタク感情武装ハイパーのまま文脈を無視したことを言ってもポンポンと返して下さる…俺は今、かんばまゆこワールドの中にいる…(??)(不敬罪)

先生は池々郷の髪をきりたんぽと呼んでいた

何故自分がこんなところ(サンデーの先生方が大勢いらっしゃる控室…)にいられるのだろう…とずっと思っていましたが、とにかく幸せでした。沢山のファンが先生を、先生の作品を応援していることを死ぬほど知っているのでこの場にいるのが私だけなのが申し訳なかったのですが、先生にお会いして、お礼をお伝えできたこと、一人のけいどろガン狂い女として本当に幸せでした。

ただ、先生が、「あのブログのやつとか、言葉遣いが面白くて…コナン特需とか…」と仰った瞬間

めっちゃしっかり読まれとるーーーーーーーーーーーーーー1!!!!!!!!!!!わああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

と爆赤面した。みんな上のダイマ記事のどこにコナン特需って出てるかわかるか?私は自分で読み返したけどしばらく見つかんなかったぞ。

先生が好きです。先生の作品が好きです。先生の作品を好きなファンの人々が、先生を取り巻くすべてのものが優しく幸せであってほしいと心から思います。

コトヤマ先生、編集部の方々、当日お話してくれた先生がた、いつもこんな私を応援して下さる方々、皆さん本当にありがとうございました。


先生にサインいただいた時、「家財を手放してもこの本は守ります」って口走ったの、マジキモかったのでなかったことにしたいのですが、なかったことにならないかな……………………………………………………はあ……………………………………………………………好き……………………………(病気だよ)


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