ううえr

私は推しの大事な存在より有象無象になりたい~ドリフェス!~

(ディッ!ギュエドゥゥ~ン…!)目指すは、デビューを懸けたドリームフェスティバル!!ドリフェス!、始まります!!(シャッ!!発光!!!ティロンポワワ~ン…♪)

これは私たちが「ドリフェス!」というサイコーを超えてるアニメ第一話を見次始めた瞬間聞くことになるサイコーを超えたアバンである。

私はそもそも今「ダイマされたらダイマされるがままにとりあえずアニメを見てみるガバガバ入れ食いダイマ女」と化しているのだが、そこでダイマされたものの一つが「ドリフェス!」であった。

ドリフェス!は主人公天宮奏がバイト中にサイコーを超えている色男に「ハッキリ言って…君…サイコー超えてる♪」の謎口説き文句でアイドルとしてスカウトされ、サイコーを超えた仲間たちとサイコーを超えていくことを目指すアイドル物語である。

プロデューサーや監督、マネージャーのような俺たち(視聴者)とは似ても似つかぬ(大暴言)美少女は介在する余地はない。ドリフェス!は純粋にアイドルの男の子たちがアイドル道を邁進する話だ。要するに男版アイカツ!だ。アプリも筐体ゲームもある。

もともとフォロワーがドリフェスおばあちゃん(ファンはドリフェスに対して精神が祖父母になるそうだ)になっていて、その閑散としたコラボショップの様相、愉快なコーデでぎこちなく踊り狂うアプリなどTLからもそのサイコー超えている現状が伝わって来ていた。

私は熱心なオタクが「たしかにこのコンテンツはちょっとアレなところがありますが、心が優しく真っ直ぐで温かい子なんです……」と言っているのが大好きなので、「俺…探してたのかもしれません。アツくなれるものを。それに俺、オタクが言ってたみたいにドリフェス!でハシャぐの、きっと好きです!」になった。視聴はオタクに優しいことでお馴染みのdアニメストアだ。


ドリフェス!を視聴し始めた瞬間数多のイケメン美少女コンテンツに慣れ親しんだオタクは驚愕することになるだろう。

「間違って初代遊戯王を見ちまったのか!?!?演技が……ヘタクソっしょ!!?!!!」

それもそのはず、ドリフェス!の2次元のイケメン達に声を当てているのは声優を本業とする男たちではなく、一般的に言うイケメン俳優たちなのだ。ドリフェス!は現実のイケメン(3次元)、アニメ・ゲーム内のイケメン(2次元)が同時に発展するコンテンツ、合わせて5次元コンテンツと呼称されている。

↑顔がいい。足が長い。

私は不安に駆られた。こんな演技力のアニメに付き合って行けるのだろうか…?ドリフェス!は遊戯王224話の9分の1ぐらいしかないんだぞ。だが…そんな不安は一瞬だった……。

顔と声がいい森川智之がステージに現れるといきなり最高を超えた。コンサート会場のファンたちは取っ手のついた発光する肖像画のようなものを胸に携えている。ファンの抱えた肖像画からカード状の念のようなものが発動し、ステージへと目掛け発射される。森川智之がガッチリキャッチ。キャッチヨォエ~~~ル!!!!!(木村昴)おや!?なんと…!??!森川智之のようすが…?服装が変わった!!??!?!?!?

そう、会場のファンの応援の念はコーデへと変化し、それをアイドルがキャッチすることでアイドルに自分の発動した念コーデを着用させることができるのだ。念カードはドリカと呼びます。

これはドリカではなくDCD(データカードダス)カードらしい

何を言っているのかわかるか??????俺は分からん。

プリパラやアイカツなら女の子たちが自らの理想の姿、理想のコーデを目指し意思をもって組み合わせるコーディネート。なんとドリフェス!ではそれが会場のオタクに委ねられているのだ。え~……………???ヤバヤバ・ヤババ~~…会場に邪念に駆られたハレンチなオタクがいたらどうなっちまうんだ…。

「あたしの慎サマに上下も揃ってない爆死クソコーデ着せないでよ!ギー!!」という乱闘が起こってないか心配になるが、ド!内の人間は俺たちと違って人格ができているので心配しなくても良い。

ドリフェス!は「ファンの応援に応える」ということがテーマになっている。

アイドルたちはファンが何を求めているのか?自分たちには何ができるのか?ファンのエールを受け止めて、どうやって応えて行けばいいのか?といった非常にシンプルな「アイドルコンテンツ」としての基礎の基礎のような要素と、オタク念コーデシステム、アイドルの波動の強さで繰り出される謎のアイドル後光といったパンチの効いた世界観が非常に生あったかく溶け合った作品なのだ。

私は大好きなアイマスに触れている時、常に悩んでいる。私は彼女たちのプロデューサー、特別な存在である。愛している女たちが私に向かって「あなたの望むアイドルになりたい」「あなたがいるから頑張れる」と私という「個」に向かって微笑みかけてくれる。個を原動力にして、たくさんのファンに向かって輝く姿を見せている。一番輝く姿をみんなに見せることがアイドルの使命なら、その輝きのエンジンを全開にする存在は俺でも仕方ないのかもしれない。それがアイドルマスターであり、数多くの芸能系恋愛要素含有コンテンツの基本ルールだから…。

でも嫌だ~~~~~~~!!!!!!!!!!!!アイドルは…みんなのもので…みんなの想いを背負ってるんだ~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!私はたった一人のプロデューサーでありながら、彼女たちの無数のファンの一部なのだ。だから…嫌なんだ~~~~~~~~!!!!!!という支離滅裂な欲望から渋谷凛に徹底的に忌み嫌われるプロデューサーになりたい願望を煮えたぎらせてすらいた。(病気っしょ!)

なので、ドリフェス!という、無数の存在の一人で、無数の存在からの念、その輝きが光となってアイドルを照らすというファンタジックで単純明快な話はオタクのこじらせた心を癒してくれたのだった。

ドリフェス!の内容はアイドルものではありがちな展開が多いかもしれない。ぶつかるのもどこかで見たような壁、困難であるかもしれない。だが、真っ直ぐでひたむきな作品であるがゆえに見ているうちに「余裕っしょ~~~!!!!」「頑張って、奏クン!」「じゅ↑ん↑や↑~~!!」とこちらも真っ直ぐにただのファンの一人の気持ちになれるのだ。アニメを見る時にどっかで見た話とか考えなくていい。これはドリフェス!の話なのだから。

↑いつの間にか自然にドリフェス!と会話をしていた私

私はひたむきな何かを応援する有象無象のひたむきなファンになり、ドリフェス!の一部になっていたのである。

清らかで、ひたむきで真っ直ぐなアニメの一部になりたいならドリフェス!を見るといい。あんなに遊戯王第一話かよ!と言っていた演技力は2話からグングン右肩上がり、上昇しかする余地がないので安心して大丈夫です。どうしても心配なら事前にカイジなどを視聴して二次元のキャラクターの口から3次元の声が出てくる現象に身を慣らしておくことだ。

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ついでにここからはドリフェス!の清らかさは置いておいてドリフェス!に出てくる激ヤバ2人組ユニット「KUROFUNE」の話をする。私がしたいから。

「KUROFUNE」は黒石 勇人と風間 圭吾の二人からなる。イメージカラーは黒と金、顔が良すぎる初代プリキュアのようなものと言っても差し支えないだろう。風間圭吾はとにかく顔が良い男しか出てこないこのドリフェスというアニメにおいてもとりわけ顔が良く、顔が良すぎる為にヤンキーに絡まれてボコボコにされてしまう。

顔が良すぎる風間圭吾がボコられている現場に遭遇した黒石勇人は自慢の鉄拳で顔が良すぎる風間圭吾を救出するが、あまりにも風間圭吾の顔が良いので驚愕、「キレイな顔してんじゃねえか(暗黒微笑)俺とアイドルとして組め」と命令するのだった。こんなに顔が良いというだけでストーリーを動かしていいのか?

愛され夢主じゃないんだぞ!!!!!!!!!でも風間圭吾は顔が良いのでしょうがないのだ。顔が良いから…。

日常生活では顔が異常に良すぎるということ以外は非常にまっとうで、アグレッシブで強引な黒石勇人に振り回されがちな風間圭吾だが、いざステージに上がれば王子様キャラとして完璧な振る舞いを見せる。「あなたのためなら……即位する!」という意味不明のキャッチもバッチリだ。打ち合わせもない謎キャラで、初見の黒石勇人が若干動揺していたくらいだが、顔が良いので許された。傾城のペリー船長。

KUROFUNEは二人のユニットであるがゆえに、「二人の強い絆」がカギとなっているがあまりにも絆が強すぎて見ているだけでも「これマジ?俺ら身の寄場ないやん…」と驚愕すること請け合いだ。

視聴者であり、同時にアニメとリンクするファンだった俺たちがKUROFUNEの前では「お熱い現場に居合わせてしまったモブ」になってしまう。特にドリフェス!R(二期)で展開するKUROFUNEの激動の展開にはカプ厨もビックリ仰天!オッケー!(プリパラ)せざるを得ないだろう。

ちなみに顔が良いKUROFUNEだが、声を担当している俳優の顔も草が生い茂るほど顔が良い。

↑顔が良い。

私は眼鏡をかけていない現実の人間の顔は基本的に見分けがつかないのだが、この二人は純粋に「顔が良い!」と驚愕してしまった。KUROFUNEは顔が良いをコンテンツとして究極に煮詰めてできた存在なのかもしれない。俺は何を言ってるんだ?

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とにかく、ドリフェス!はサイコーを超えているし、KUROFUNEは顔が良くてアツい。

なんと私が初めて筐体ドリフェス!を遊んだわずか3日後に筐体・アプリ・3次元アイドル全てのコンテンツの更新停止が発表されてしまったが、私はドリフェス!にハマりたての赤子なのでドリフェス!と一緒にサイコーの日々を駆け抜けてきたオタクのように悲しめる立場ではない。

私がドリフェス!を視聴していることをツイッターで報告すると、コンテンツ終了の悲しみに暮れながらも「ドリフェス!を見てくれてありがとうございます」とドリフェスの祖父母からたくさんの拍手が来て胸がいっぱいになった。その悲しみは祖父母の皆さんしか持ちえないサイコーの輝きの副産物だ。私は悲しめない代わりに、今はただドリフェス!をサイコーの旬ジャンルとして楽しもうと思う。

この世の全てのコンテンツにゆるやかに終息の日は訪れるが、この世でたった一人でも「今このジャンルが世界で一番熱い!」と思えるならコンテンツは永遠に旬ジャンルなのだ。

皆さん、ドリフェス!を見てください。もう何を書いているのかわからなくなってきた。切ない、優しい、このクソnoteは…きっと届けますね~……


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