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六角4th雑感~funでuniqueなテニス~

いやー楽しかった!楽しかったけど、
個人的に4thはいつも見終わったあと「楽しかったけど何だったんだ…?」みたいになることが多くて、今回も最終的にはそうだったかも。

作品には
①fun(楽しさ、エンターテイメント性、ワクワク)と、
②interesting(面白さ、興味深さ、メッセージなど)
があると思ってて、4thはとにかくfunな作品であるとずっと感じている。
個人的に…。

手塚はもっとすごかったような〜♪の歌、配信で見た時は若干はぁ…?って白けた気持ちで見てたんだけど、
現地で見ると「いや、不動峰公演から築き上げてきた4thの雰囲気って……こういうのだよな。なんか、これが、らしいな。これがむしろ…これがいいんだよ!!」と思って妙に納得してしまった。
4thらしいというか11青学らしいというか。腑に落ちた瞬間から楽しくなった。
乾は一体何をやっているんですか?

funな作品であるから、目の前にあの漫画のキャラクターたちが生きてる!動き回ってる!オジイもいる~~!っていう快感はものすごくある。

しかしその一方で舞台としては目線が定まらない(舞台全体にキャラクターが散らばってそれぞれの小芝居を同時展開している)ため、何が伝えたい場面なのか?ということが、interestingが弱くなっているような気がする。
毎度言ってることだが、視線誘導したいという意志があまり感じられない(ピンスポ等はあるものの)ので、まあそもそも視線誘導について不満を持つことが間違いなのかもしれない…。

ただ今回本当に配信1回だけ見てからの現地だったのだが、
マジで何を見たらいいのか分からなかった。
誰が歌ってるのかわからない場面が多すぎる…!

11青学の声は聞き慣れすぎてわかるから、そのほかの面々となると消去法で「たぶんあの人かなあ…」と想像するしかないという感じである。死角が生まれやすい立川ステガと相性が良くない!!(立川ステガと相性がいい舞台なんてそんなにない)

4thって情報量が多いから、全体が見渡せる遠方席のほうが演出意図がわかりやすいこともあるよね。ボールの軌跡とか1階前方だとわかんないし。
まあそれは4thに始まったことかじゃないか…。完全にフラットな席で鑑賞するなら、壁にピカッ!て光が走る分4thは従来のテニミュよりもわかりやすいか…も…?

まああと日替わりなのだろうが、「いつもと違うことをやっている」で起こる笑いがいつも「誰かのメイン芝居の後ろでの小芝居」だったので、いつもは何やってんだろ……?と気になって真顔になってしまった。
難しいね。リピーターが多いからしょうがないし、自分だってリピートしてる立場ならきっと今笑ってたんだろうな…と思ったけど。

あと~~毎度の映像演出の話ですが…
普通にテニスチェイスの時とかあの安っちいカラオケみたいなピカピカの背景映像、マジでいらなくないですか?と思うのですが、あれも舞台上をとにかく要素で埋めたいと言うサービス精神から来ているような気もするし……。
ルド吹の時からなんとなく感じていたが、とにかくいっぱい見せてあげたい!、みたいなサービス精神ではないかと思うのだ。
「この場にいない人」の話をする時に毎度ご丁寧にシルエットを出してくれるなんて、親切心以外じゃなかったらどうしようかと思う。
いい加減4公演目で慣れてきたのも、どんどん演出が洗練されて行っているのもあるが…。

1幕目まではなんかめちゃくちゃおもしろくて(若干の波はありつつ)ガンギまって開演前はもう買わなくていいかぁ…と諦めかけていた物販に走っていくほどの気力に満ち溢れてしまった。
ベスオッザベッが超!!!!!!かっこよかったから…
青学11代目がもうすぐ卒業だ!とオタクが感じ取ってしまったのもむべなるかな、というほどのかっこよさだった。俺たちの青学は、かっこいいんだ!!
しかしベスオッザベッがかっこいいのかフォワードマイメンがかっこいいのか…?それはわからない。
3rdまでを見にいってないオタクから「急にダダッダ!!とか言い始めるので、あそこだけなんかテンションが変で笑いました!」という感想を貰い、やっぱ過去曲をチョロっと入れるのって別に…もうよくない?と思ってしまった。
4thのかっこよさって、3rdまでのかっこよさと描き方が違うのだから…。
4thには4thだけの、青学11代目だけのかっこいい歌詞を与えて欲しいよ。

でもガムシャラエンジョイもいいしさ〜スーパーデラックスもいいし……
なによりトリオ曲もあるし!!めちゃくちゃ楽しいよね!!
最高のトリオにトリオ曲ができた それが一番大切なことなんだ。
おせーよ!!!!!!!3公演も待たせやがって…!
まあ特別ルールの説明を歌でするのは一長一短ですが…(音響により歌詞の理解が困難となっていた)そんなに難解な特別ルールでもないしね。複数の試合が同時に…るどるふせんとおなじ!!りょ!!

1幕目、緑山もメリハリがあって最高で…、
北村しか見えない、もう……。
普通に北村の個人ブロマイドがないことに怒りを覚えてきた。
ネルケに抗議すべー!?
なんでだよ?!

緑山のコスパ優先テニスが「エコでグリーンなテニス」と表現されたのは「…!??!?www」ではあったが…。
最低限のエネルギーで勝つ緑山が「エコでグリーン」はまあわか…わかるか…?わかるか…。合・理・的!

でも複数の試合が展開していくスピード感はとってもスタイリッシュで、もたつきもなく、純粋に面白かった!!!いい試合でした。

六角校歌は楽しい雰囲気は伝わるけど何を言ってるのかわからず、ああ〜、うん…?と思ってたら終わる。
マジで配信で見た時の「結成1周年を無事迎えることができたアイドルグループ六角の夏曲」みたいな印象と変わってないかも。
まあ校歌=学校のカラー、雰囲気を伝えるものという位置付けてあれば正しいよな。楽しい学校なんだってことは伝わってくる。
校歌でそれぞれのプレイスタイルとか教えて欲しいな…と思ってるから齟齬が出るだけで。

六角は過去公演に比べて「何の話だぁ…?」と思う歌詞の比率が下がってきててとっても良かったが、「やる気はワイキキ」などまず第一に韻を踏むことが優先されていて歌詞の意味通りが二の次になっていることはあまり変わっていないな…とは思いました。
いやわかるよ!六角は夏で海のイメージ、やる気、海遊びでハワイのワイキキと韻を踏むの連想の流れはわかる でも要するに「っぽい感じ」に留まってて、別にワイキキは六角の本質ではない てか関係ない それが楽しいとも言えるけど、学校のカラーを伝える効果で「っぽい」の域を出ないのがもどかしい…。
この4thの歌詞のちょっと周り道する歌詞のセンスって、好き嫌いとかを除いたとしてもなんかあんまり他のミュージカルでも例を見ない感じ(なんなら三浦さんのほかの舞台作品の歌詞はもっとわかりやすいように思う)なので不思議なのだが…。

↑こういった発言をしたのですが、「コートで会おう」よりは意味があっていいと思う、という拍手を頂いたので…やっぱり観劇の価値観って人それぞれ!!!

それにつけてもみんなでおんなじひょうきんな動きをしてる時ダビデだけ真顔なの、萌え〜。(原始の感情)

2幕になってからは「ああ〜いつもの…最終試合の前でね!
校歌をガーってミックスで歌いあって…で…なんか…試合の後に同人誌みたいなほのぼのシーンがあって…ひと笑い…と…」と、今まで構築されてきた流れに収束していくことにものすごく真顔になってしまった。
様式美といえばそうだが、またかよ!とも思う。
でも六角と青学の試合ってどっちが負けても全国はいけるので悲壮感がなく、ミックスもなんか陽気な感じで、今までで一番この校歌ミックスが楽しい!と思えたな。4thが今までやってきたこと(手法)が、この公演のテーマ性とうまくマッチしていて違和感がなかったというか。

菊丸印のステップなどは舞台的にものすごく見応えがあって、
おっ!!!これは確かにボーイズがいて初めてできることだーーー!!!!!とテンションが上がった。メロディもかっこいい!!そうだよ、菊丸先輩ってかっこいいんだよな。
単純に菊丸が3人!!?という驚きが、実感を伴って感じられるのってすごくいい体験だった。
今回の公演はボーイズがずっと舞台上にいるということもなく、メリハリのある使い方で「おお!!必要だ!!」と納得がいくものであったように思えます。効・果・的!

ただ…ほんとに4thの試合ってどういうゲーム展開になってるのかあんまり頭に入らないのは私だけなのだろうか…一応トリオが「あと◯ゲーム!」とか言ってくれてるはずなのに……。
曲中に試合が進むが、曲の歌詞自体にはキャラクターの心理描写(?)などがされていてあまりプレイスタイルの話をしないせいなのだろうか?不思議である。

立海の試合を見て「なんてこった…😨ツヨスギ」になるリョーマとか、
手塚ーーっ!!戻ってこい!!!😭😭😭(お前がやった)(手塚が戻ってきたとしてお前は今んとこ全国出れん身やろ)とか、
高架下曲とかの「立海へのあからさまな目配せ」が多かったのもあって、
六角戦自体には完全に気もそぞろになっていったと言うか。
3rdまでの六角はもっと氷帝が目立ってたので今に始まったことじゃないですよ!と言われたんですが、4thは4thで「?」だったので…

氷帝が「まだ終われない俺たち…!!😫あいつらのせいでもっと試合したくなっちゃった!!責任取れ!!」みたいな歌歌うの、まあメタ的に言えばこの後復活できるもんねーと思うけど、
いいわね。あんたたちって今んとこルドルフと同じ立場やのに…
ルドルフの氷帝公演新曲は寿司やのに…(嫌味ババア)になった。
いや…わかってるよ。そういうもんだよなフューチャリングって…。

てかルドルフは観月がしゃしゃるし裕太はお兄ちゃんがおるしで青学の試合を見にいく動線を作りやすいんだな、と改めて思った。
氷帝は「楽しいから見に来ちゃったC!!」ができるジローしかベンチに召喚できない。それも結構不自然だが…。
跡部さんがベンチで驚き役をやるようなことがなくて良かったですね。
もちろん氷帝の歌聴けるのは嬉しいし、ありがたいよ!!
跡部さん六角でも俺たちにプリンスオブテニスをフォーユーしてくださり、誠にありがとうございます!!
なぜ俺たちにプリンスオブテニスを…

でもまあ、そもそも4thは卒業式からの回顧録だからねと言えばそれまでである。

あの「海堂先輩‼️ 必ず勝ってっ…上に行こうよっ‼️✊✨」って…
「海堂先輩…っ‼️」(ハチマキを握った拳を胸に掲げる)とかじゃダメだったのか……?
リョーマくんが素直にこんなこと言うの同人誌の中だけだと思ってた
いや まあ海堂いないし、心の中だけで言ってるのかな…?
でもリョーマくんの第一言語は観客にもテニスであってほしいんですけど。
「テニスで想いを伝えること」って言ってたやん。
1にテニス、2にミュージカル言語としての歌でしょうが!!まあこの辺もね、わかりやすいよ。わかりやすいということは大切だからな。
でも試合がその場で行われてるような臨場感があって、そのテニスで客に想いが伝わってもいいんじゃないのか…。

柱曲も良かったよ、手塚さんってあの時そんなこと思ってたんだね…(1年ぶりに明かされる想い)て思った…。
いやあの時歌っておけば…??せめて…うーん……あと短いよな…!!!!もっと歌わせてくれ…!!!!

突然の季楽ちゃんのキャラ変(座布団強奪など)はなんか痛ましいというか、見なかったことにしちゃいたいね的な気持ちになった。
なぜ…こんなことをしなくてはいけないのですか?
オキラクちゃんのかわいげって、ドライな現代っ子でありながら恐縮しないでよ!みたいな言葉遣いに現れる育ちの良さとかパパへの憧れに滲んでるものであって、老人の座布団がほしくて窃盗することではないだろ。
まあオジイも若者の自販機代強奪してるから、因果応報…ってこと?
それか窃盗が横行してる…ってこと?
治安最悪…ってこと?

季楽のルール(2幕のやつ)見てると、このイケイケの季楽ちゃんと…伊武と…日吉と…あとこれから戦うライバルたちと…ゆえとさんって並んでライバルズするんか…??と思った。ライバルズがあるという前提で言ってるけど………。

まあ初見配信で見た時も思ったけど、4th構成パターンが六角戦特有の明るい雰囲気で包まれてなんか爽やかに終わったなー!ハッハッハ!!て感じなのはすごく良かった。
もともと4thってなんか…リョーマの影が薄いな……?日常パートの印象はすごく強いのに…なんでだろう…てかこんなんじゃ試合がない六角戦はどうなるんだ…と思ってたので、季楽ちゃんを入れて「指導者がお父さん、の息子」対決になったのはものすごく良かった。

それにしても桃城が本当に良くて、じゅやまにとって桃城って天職(?)なんじゃなかろうか、とさえ思った。
こんなに近くで桃城を見るのはルド吹以来久々だが、試合中に口角をグイッとあげる不敵さがめちゃくちゃめちゃくちゃかっこいい。じゅやまってSNSとかで見る分にはイケてる関西のにーちゃんやなーって感じなんですけど、あまりにも桃城武の姿で舞台上にいるのがカッコ良すぎ、似合いすぎている。
やっぱさー、ああいう明るくおちゃらけてるけどみんなに見えないところでは努力して、あっと驚かせる大胆さもあって…って男の一つの理想系なのかもしれないな。
小野坂さんが桃城のこと好きなのもそうだし、歴代桃城キャストのことも考えながらそう思った。

11代目青学を見ていて今更感じたが、青学って全員献身的なんだな〜と。
「うちは個性が強いから…」とは言うけど、みんなとにかく誰かのため、チームのためにプレイしているんだな…ということがようやくわかった。
六角はみんな和気藹々としているし、励まし合うし、勝つためのテニスを正々堂々としてくるしそういう意味では青学と同じだけど、手塚のために…みたいな強い気持ちはないもんな。今まで青学を見ていて献身という言葉が浮かんだことはなかったので、我ながら不思議。
4thの座組みは対戦校ともひとまとまりでがんばろうみたいな感じなので、
尖っているところがとりわけないのもあるかもしれないな。

オールオアナッシングで久々に菊丸の足パカジャンプを見て一安心した。元々ルド吹の時から日によってはしてない日もあったけど、思ってた以上にそしょ丸のことが好きだったんだな、俺…。
そしょ丸ってガハハーッ!て笑うけど、歌の要所要所で😄ニカッ!て笑う時の笑顔が眩しくて、本当にいいよな…。見応えがあるから全体曲ではとりあえずそしょ丸を見ることにしている。
まあ最近高崎翔太を見過ぎているから思っただけだけど、ちょっと顔が高崎翔太に似てるな。

手塚がいないと不安で、何も手につかなーい!😫の歌とか、ほはふねでもつ♪とか、まあなんか…変だけど、変だけどこれが青11レギュラー陣なのだぁ!!!と思ったし、これが同じメンバーを何公演も通してどんどん好きになっていくってことなんだなあ。とも思った。不動峰からずっとふわふわキラキラしてた原ちゃんの雰囲気がここで生きてるなみたいな。
大石って優しいしカッコイイし素敵なのに、真面目にやっていることがちょっとおかしみを生むというか、そういう隙が魅力でもあるしね…。
スタートラインを引いたあの時(不動峰公演を見た時)、こんなに青学のことを好きになることは想像しなかった…。

トリプルダブルスの時もだけど原ちゃんには可愛い踊りをさせよ!!と思ってたので最高の気分だったな。
同時に原ちゃんが楚南の月光さんに「さっすが越知先輩〜‼️😄✨かっこいい〜‼️」ってふわふわハワワしてるのは見られないんだ。と思ったらガチでヘコんできて心を閉ざす羽目になった。なんでだよ。辛すぎる。

バネさんのツッコミとかビンタとか接触がないので、まあ〜危ない?もんね?(今さら?)と思ってたけど、海堂がネットに接触するのはガチでやるの塩梅がわかんねー!!!!
じゃあビンタくらいしてくれー!!!
悪の暴力はOK、(悪だから)善なるもののバネさんの暴力はNG、怪我は不可抗力なのでOK…?難しい。塩梅が。

やはり4thテニミュは現地体感型のfunなので、現地で見るに限りますなあ(葉巻を咥えながらヒゲをつまんで伸ばす脂ぎった金持ち)と言う感じでした。
テニミュという体験がとても楽しい、されど舞台作品としては「あん?」が残るので、帰宅してからじわじわ疑問が募るのかも。
試合、もう少し試合っぽい感じにならねえかな…

しかしベッオッザベッの「この時代で会えたのは 必然の運命さ」が本当にかっこよくて…。
私はテニプリの男たちにこういう、俺たちは確信してる、俺たちは突き進んでいくみたいなことを力強く歌い上げてほしかったんだよー!!!と思って…。なんてかっこいい歌詞なんだろう。
舞台って本当に、まあどんなコンテンツもそうだけど、舞台は特に同じ時代に生きて、舞台に行ける年齢で、舞台に行ける立場じゃないと体験できないコンテンツじゃないですか。
私がいかに円盤とかで見て青8が好きでも、一生生の青8を見ることは叶わないわけで。
そう思うと今青11を見られていることって本当に嬉しいな、初めて見る青学が11代目でよかったな、4thに出会えてよかったなあと思えた。
希望よ待ってろ、いい言葉だ。

今まで4thに「お前がお前の力で勝利を掴みにいくんだろーが!!!俺が俺がの精神で行かんかい!!!」と思ってきたのが、前向きな歌詞が多くなったことで解消されてとっても嬉しかった。ガムシャラ・エンジョイ!!
運動会でガムシャラエンジョイのようなバンカラロックめいたかっこいい曲が4thに生まれたことに感謝っ!!😿と思って聞いていたが、夏の気配はすぐそこ♪(寒すぎの有明アリーナ)で早く夏来てくれ~~~~!!!!!!!!!!!!になった。
なんでそんなに頑なに「夏=全国大会のみを指す」なんだよお…!

最後にはなりますが、なぜ草地の忍足ってあんなに「ギャグ漫画の忍足」っぽいのでしょうか。
忍足ってクール系長髪眼鏡と見せかけて関西人だしオモロだし丸眼鏡だしてか伊達だしというヘンテコなところが魅力だと思っているのですが、草地さんの人徳と相まっていっそう面白いのかもしれない。


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