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占い師から歯並びをキレイにした方が良いと言われて歯科矯正を決意したら大変だった話し ep16

『自由』

術後3日目。
初日よりは眠れるようになったし、呼吸も少しだけ楽になった。
そして、トイレに自分で行けるようになった事が何よりうれしい。ヲタクは『自由』を手に入れたのだ。
ただ、首に突っ込まれたドレーンはそのままなので片手に点滴のコロコロ、首には血液の溜まった箱?を下げた状態で歩かなければならずトイレに行くときは看護師さん付きだった。
「転んだら危ないから、絶対にベッドから起きる前に呼んでね!」
朝、カテーテルを抜いてくれた看護師さんの圧が怖かった(笑)。

歩けるようになってほんの少しだけ気持ちが上向いた時、ぺこちゃんが診察にやって来た。
「ちょっと、レントゲン撮りましょうか」
「・・・・・?」
有無を言わさず、機材が運ばれてくる。ベッドに座ったまま撮れるレントゲンなんてあるんだなぁ・・・とか思ってるとすぐに撮影終了。
告げられた結果は、軽度の肺炎だった。
「点滴のお薬増やしますね!」
確かに熱っぽかったし、呼吸も相変わらず楽ではないけどまさかの肺炎だとは思わず、少しだけ上向いていた気持ちが一気に縮んでいくのが分かった。

ここから、私の感情はかつてない程に乱高下を繰り返すことになる。
人って、元気な状態でも入院とか手術すると気持ちが脆くなるんだね☆
トイレの自由だけを手に入れて、ヲタクはベッドに潜り込んだ。

次回、『不協和音』

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