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春休みの過ごし方

春休みは、よく自炊をしています。こんなご時世なんで、家にいる時間が長いってのもありますし、そもそもロンドンは4月中旬までレストランは開いてないですし、なんせ物価が高くて、とてもじゃないけど毎回外食はできません。それから、日本で暮らしていた時はそんなに意識してなかったんですけど、僕はかなりの醤油好きなようです。魚、肉、サラダ、だいたい醤油で行けます。目玉焼きも醤油です。ただ、こちらで醤油に合う物を探すのは、至難の業です。スーパーに売ってる寿司だって、8貫パックで1500円くらいします。しかも、サーモンだけ。ところで、寿司の1貫って2個を指したり、1個を指したり、お店によって違いますよね。本来は、2個を指すそうです。スーパーの寿司は、8個入りです。あと、寿司って、なんでサーモンだけ英語なんでしょうか。だったら、鮪はツナ、蛸はオクトパスにして欲しいところです。
さて、醤油味の料理を手に入れづらいから、だったら自分で作るしかないって話です。でも、僕は料理が下手です。先日は、思い切って豚の角煮に挑戦しましたが、完成したのはパサパサ豚肉の味無し油混ぜでした。裏切られました。しかし、そんな事では折れないほど、僕の醤油愛は強いです。美しさすら感じます。
それから、こちらのスーパーには、日本食に使う食材が殆ど売ってないので、ネットで買ってます。昨日は、七味唐辛子、ごま油、料理酒を買いました。明日、味噌が届きます。知らなかったんですけど、今はネットで肉とか野菜も買えるんですね。便利です。ゴボウはどこも扱ってませんでした。ニラとか長ネギも、日本で売ってる物とは味も形も微妙に違います。
帰ってくる前に、手書き風のフォントで書かれた「自炊ビギナーの味方!」というキャッチコピーの料理本を買ってきました。生ゴミの処理の仕方とか、よくある野菜の下処理の方法とかまで書いてあります。知らない事ばかりで、目から鱗です。ちなみに、魚の鱗はペットボトルの蓋で取ると、飛び散りません。その本の炒め物コーナーに「食材には、一つ一つ個性がある。キッチンタイマーに捉われず、目の前の料理と会話しよう。」と書いてありました。こんなものは、もう書かないでください。それが出来る人は、中級以上です。舌打ちをしました。それでも、何となくページをめくっていると、自分が料理上手になった気がして楽しいです。ほうほう、食パンは冷凍しとけば1ヶ月はいけるのか、とか、カボチャのワタは食べても大丈夫なのね、とかブツブツ言ってます。そんで結局いつも、ザッと切って、バッと炒めて食べてます。

ロンドンは4月中旬まで、スーパー薬局以外は閉まっているんで、日本のニュースで聞かされていたよりも、ロックダウン真っ只中です。中旬には、美容院が開きます。こちらにずっと居る人は、2度目のロックダウンが始まったクリスマス前からずっと美容院に行けてないそうです。劇場や美術館は、5月末に開く予定です。楽しみです。4月というのに割と寒いです。先週は雪がパラついていました。料理する以外は、本を読んで、ネットフリックスを観てます。あとは、9月の公演の台本を書いて、春休みの課題の小論文で何を書くか考え始めてます。明日は、魚の煮物に挑戦します。


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