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Variable Mu(ヴァリミュー) コンプレッサー

今回はVariable Mu型のコンプレッサーに注目した記事を書いてみたいと思います。
Variable Mu型といえば Master 段に挿して味付けしたり、トラック、バスに挿してグルー効果を狙ったりとかあると思いますが、今回はグルー効果の方に注目してみようと思います。


はじめに

グルー効果とはその名の通りGlue(英語で接着剤、のりの意味、分野が全然違いますがグルーオン粒子ものりの役割を果たしてますね)で、複数の音がある場合にそのを間を繋ぐ部分を補完してやる役割(という解釈をしています・・・合ってるかどうかはわかりませんが)をしています。

具体的にはコンプで、早いアタックと、のんびりとしたリリースで、スレッショルド低め(~数dB)でかけたときに、いい具合に混ざって聞こえる、しかもしっかり各音の個性も出ている(リリースを遅くしすぎないように)状態を作ってやればいいのかな?と思います。

対象は以下の機種になります。
IK Multimedia TR5 VC-670
Pulsar Mu
Black Rooster Audio Omnitec-436C
(試用版)
Analog Obsession VariMoon(無料)
Analog Obsession YALA
(無料)
Variety Of Sound Density mk3
(無料)
Variety Of Sound Thrillseeker VBL2
(無料)
Yuri Semenov Compressor OLD 2M
(無料)

Manlay Variable Mu が無いけど Pulsar Mu と AO VariMoon があるので誤魔化していけたらと思います。

出音

音はこんな感じ。

設定

IK Multimedia TR5 VC-670

TR5 VC-670

最初presetの 1dB 670 Magic で行けるかと思いましたが、Smooth!! にしてなんとかドラムとベースをくっつけることができました(一応くっついてることにします)。
お手軽なんですが、普段は殆ど使いません。
グルーは Pulsar Mu、ミックス、マスターは PA Shadow Hills Master Compressor を買ったのでそちらにおまかせです。

Pulsar Mu

Palser Mu

Classicから変更していますが無視してください。
ATTACK、RELEASE、THRESHOLD、DUAL INPUT、OUTPUT 辺りを弄っていると思います。
いつも使っているんですが、最近 DAW を StudioOne に変更して、右上のメニューが使えなくて困ってます。多分 nVidia のドライバとの関連してるんだと思いますが・・・
2023/11/17 新しいドライバが出てたので入れ替えたら直りました。

Black Rooster Audio Omnitec-436C

Omnitec-436C

Black Rooster の試用です。
前回のLA2A独自エミュレーション+アルファで筆者のポイントをかなりあげたのですが、436Cの評価はちょい低いです。
バイパスをするのに左上のオレンジに光ってる所をクリックするのですが、それが右側にある(微調整によく使う) ATTACK, RELEASE, MAKEUP, MIXとほぼ最長距離という・・・いやまあMIDIコントローラにすればいいのですが。
かなり古い機器のようなので、どこが売りなのかわからなかったです。

Analog Obsession VariMoon

VariMoon

はい。Analog Obsessionです。
プリセットをそのまんま使った TR5 VC670 の次に設定は楽でした。
音も良いと思います。
こんだけではつまんないので・・・
オーバーサンプリング、サイドチェイン、HPFにも対応してて嬉しいです。
しかも使いやすい、配置が考えられている。
金銭に余裕のあるかたは1ヶ月だけでもいいので Patreon になりましょう。EQP1Aモデリングの最新版が更新されたところです。

Analog Obsession YALA

YALA

これは多分なんとかテック436Cをモデリングしたものだと思います。
これも簡単に設定できました。

Variety Of Sound Density mk3

Density mk3

今回設定が楽しかった機種ナンバーワンです。
上下に分けて見た時真ん中にある小さな白いノブ?でいろいろと設定が可能です。
・・・これでくっついてるのかな?
DRIVEをもう少し上げたほうがいいかも。
Variety Of Sound は最近 Blog でトランスフォーマについて発言がありましたが、どうなんでしょうね。

Variety Of Sound Thrillseeker VBL2

Thrillseeker VBL2

これは元機種なんだかわかりませんが、面白いUXだと思いました。
多分左のIN GAINの下の点線がコンプの掛かりはじめを表しているのだと思います。

Yuri Semenov Compressor OLD 2M

Compressor OLD 2M

これ設定は簡単に見えますが、PBをクリックするとこんなん出てきて、配線を変えることができるようです。

おもしろい!
ちなみに Yuri はロシアでよくある名前で、ロシア製を示す RU の文字があります。
なんとなく設定できた感じがあります。

終わりに

無料で入手できるものが多かったです。
今のところ、グルーに挿すコンプは1つあれば事足りていて、特にこだわりがないので Palsur Mu を買って満足して終わった感じです。
興味のある方は試用もできますのでドゾー


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