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「優先度」について

システム開発において、「優先度」決めは非常に大事になります。

ターゲット(市場・ユーザー)を決め、企画・要件を決め、ストーリーを決め、タスクを決め、結果「あれもこれも大事」という状況は往々にして存在します。

そのような状況で「人を増やして解決する」も一案ですが、「人月の神話」に陥ることが多いと考えられます。最終的には優先度を決めて、高いものから一つずつ対応することになります。

ですが、それでも「全て大事で、優先度は決められない」と言ってしまう場合があります。何故でしょうか。

医療には「トリアージ」という考えがあり。大規模災害などで医療の手が足りず、治療の優先度を決定して選別を行います。これは本来の医療が持つ「全ての患者を救う」という原則とは異なります。本来であれば正しい考えを捨てて「救える人を少しでも多くする」という考えを選択することになります。

このように状況に応じて「正しい考え」は変わります。どんな「正しい考え」であっても、状況を変えた解釈で否定や批判できるものです。こういった事情から色んな状況を考えられる人ほど、先に書いた「全て大事で、優先度は決められない」という思考に陥ってしまいます。

状況に応じて考え方を変えなければいけませんが、その上で決定もしないといけません。考え方を変えて、その上で「今どんな価値を届けたいのか」を決めきる価値観が必要になります。

チームで「同じバスに乗る」ことを意識して、チームとしての文化を作っていく必要があります。

ゆるふわアジャイラーです。