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LGBTQの黒幕の正体とは?The naked Communist ザ・ネイキッド・コミュニスト

https://www.youtube.com/watch?v=MIVWT1_VRJQ&t=613s

マルクス主義者のアメリカ破壊工作

1958年、アメリカの共産主義者が立てた45の目標

元FBI捜査官のクレーオン・スカウセンが書いた「裸の共産主義者」(The naked Communist)という本に、1958年にアメリカの共産党が掲げていた45の目標が書かれている。映画製作者のカーティス・バウワーズ氏は、それを読んで、アメリカを内部から破壊する緻密な計画であり、驚愕したと話している。

1. U.S. acceptance of coexistence as the only alternative to atomic war.

核戦争の唯一の選択肢として共存の受け入れ。

2. U.S. willingness to capitulate in preference to engaging in atomic war.

核戦争に携わることを好むことについて黙って従うこと。

3. Develop the illusion that total disarmament by the United States would be a demonstration of moral strength.

アメリカの軍備縮小は、道徳的な強さの誇示であるという幻想を作り上げること。

4. Permit free trade between all nations regardless of Communist affiliation and regardless of whether or not items could be used for war.

共産主義圏に対してであるか、物品が戦争に利用可能であるかにかかわらず、全ての国との自由貿易を許可させること。

5. Extension of long-term loans to Russia and Soviet Satellites.

ロシアとソビエト衛星国に対する長期貸付を拡張すること。

6. Provide American aid to all nations regardless of Communist domination.

共産主義圏に対しても含めて、全ての国家にアメリカの援助を提供させること。

7. Grant recognition of Red China. Admission of Red China to the U.N.

中華人民共和国に承諾を与え、国連加入を許可させること。

8. Set up East and West Germany as separate states in spite of Khrushchev’s promise in 1955 to settle the Germany question by free elections under supervision of the U.N.

国連監督下での自由選挙によってドイツの問題を解決するための1955年のフルシチョフの約束にかかわらず、西ドイツと東ドイツを別の国家としておくこと。

9. Prolong the conferences to ban atomic tests because the U.S. has agreed to suspend tests as long as negotiations are in progress.

アメリカは交渉が進行中の間は核兵器テストを中断すると同意しているので、会議を引き伸ばして核兵器テストを妨害すること。

10. Allow all Soviet satellites individual representation in the U.N.

全てのソビエトの衛星国家に国連の代表権を与えること。

11. Promote the U.N. as the only hope for mankind. If its charter is rewritten, demand that it be set up as a one-world government with its own independent armed forces. (Some Communist leaders believe the world can be taken over as easily by the U.N. as by Moscow. Sometimes these two centers compete with each other as they are now doing in the Congo.)

国連を人類の唯一の希望だと宣伝すること。もし国連の憲章が書き直されることがあるのであれば、国連を世界で唯一武装した世界政府とするよう要求すること。(何人かの共産主義の指導者は、モスクワによってと同じくらい容易に、国連によって世界を乗っ取れると信じている。)

12. Resist any attempt to outlaw the Communist Party.

共産党を非合法化(または追放)する全ての試みに抵抗すること。

13. Do away with all loyalty oaths.

忠誠宣誓を廃止させること。(※忠誠宣誓loyalty oathは,移民や帰化市民,あるいは公務員,教員,法律家,軍人などに合衆国への忠誠を誓わせること)。

14. Continue giving Russia access to the U.S. Patent office.

ロシアが米国特許局にアクセスすることを許可させ続けること。

15. Capture one or both of the political parties in the United States.

一つあるいは両方の米国の政党を乗っ取ること。

16. Use technical decisions of the courts to weaken basic American institutions by claiming their activities violate civil rights.

アメリカ政府の行為は市民権を侵害していると主張して、裁判所にアメリカの基本的な機関を弱めるような判決を出させること。

17. Get control of the schools. Use them as transmission belts for socialism and current Communist propaganda. Soften the curriculum. Get control of teachers’ associations. Put the party line in textbooks.

学校を社会主義理念を植え付ける洗脳の場とし、カリキュラムを和らげ学力を低下させ、教職員協会を支配すること。

18. Gain control of all student newspapers.

全ての学生新聞を支配すること。

19. Use student riots to foment public protests against programs or organizations which are under Communist attack.

共産主義の敵であるプログラムや組織に対して、学生運動を利用して大衆の抗議活動を煽ること。

20. Infiltrate the press. Get control of book-review assignments, editorial writing, and policy-making positions.

メディアに浸透すること。書評の割当、社説、社の方針を決定できる地位を支配すること。

21. Gain control of key positions in radio, TV and motion pictures.

ラジオ、テレビ、映画界の重要な地位を占めること。

22. Continue discrediting American culture by degrading all forms of artistic expression.

あらゆる形態の下品な芸術的表現を用いて、アメリカ文化の評判を落とし続けること。

あるアメリカの共産党の細胞はこのように言われた。「全ての良い彫像を公園や建物から消し去って、抽象的で無様で無意味なものに置き換えるように」と。

23. Control art critics and directors of art museums. “Our plan is to promote ugliness, repulsive meaningless art.”

芸術評論家と美術館の館長を支配すること。我々の計画は、醜く不快で無意味な芸術を推進することだ。

24. Eliminate all laws governing obscenity by calling them “censorship” and a violation of free speech and free press.

検閲、表現の自由の侵害、芸術の自由の侵害を理由にして、わいせつ物を取り締まる法律を無くすこと。

25. Break down cultural standards of morality by promoting pornography and obscenity in books, magazines, motion pictures, radio and TV.

ポルノやわいせつ物を書籍や雑誌、映画、ラジオ、テレビで推進することで、道徳的な文化水準を引き下げること。

26. Present homosexuality, degeneracy and promiscuity as “normal, natural, and healthy.”

同性愛と性的倒錯と乱交を「普通で、自然で、健全な」ものだと提示すること。

27. Infiltrate the churches and replace revealed religion with “social” religion. Discredit the Bible and emphasize the need for intellectual maturity which does not need a “religious crutch.”

宗教界に浸透し、啓示に基づいた宗教を社会的な宗教に置き換えること。聖書を貶め、宗教の支えを必要としない知的成熟さの必要性を強調すること。

28. Eliminate prayer or any phase of religious expression in the schools on the ground that it violates the principle of “separation of church and state.”

政教分離の原則に反していることを理由にして、全ての宗教的な表現や祈りを学校から消し去ること。

29. Discredit the American Constitution by calling it inadequate, old-fashioned, out of step with modern needs, a hindrance to cooperation between nations on a world-wide basis.

米国憲法を、不十分で、古臭く、現代の必要に合致しておらず、世界各国との協調の妨げになっているとして貶めること。

30. Discredit the American founding fathers. Present them as selfish aristocrats who had no concern for the “common man.”

アメリカ建国の父達を貶めること。彼らを一般人には無関心な利己的な貴族として提示すること。

31. Belittle all forms of American culture and discourage the teaching of American history on the ground that it was only a minor part of “the big picture.” Give more emphasis to Russian history since the Communists took over.

あらゆる種類のアメリカ文化を軽く扱うこと。大きな絵の小さな一部にすぎないとして、アメリカの歴史を教える意志を阻喪させること。共産党が乗っ取った後のロシアの歴史により大きな強調を置くこと。

32. Support any socialist movement to give centralized control over any part of the culture—education, social agencies, welfare programs, mental health clinics, etc.

様々な文化(教育、社会福祉、精神医学など)に対して集中的管理を及ぼすため、全ての社会主義的な運動を支持すること。

33. Eliminate all laws or procedures which interfere with the operation of the Communist apparatus.

共産党組織の運営を妨げるあらゆる法や手続きを無くすこと。

34. Eliminate the House Committee on Un-American Activities.

非米活動委員会を無くすこと。

35. Discredit and eventually dismantle the FBI.

FBIの信用を貶め、最終的には解散させること。

36. Infiltrate and gain control of more unions.

より多くの労働組合に浸透し、支配すること。

37. Infiltrate and gain control of big business.

大きなビジネスに浸透し、支配すること。

38. Transfer some of the powers of arrest from the police to social agencies. Treat all behavioral problems as psychiatric disorders which no one but psychiatrists can understand or treat.

逮捕権の一部を警察から社会福祉機関に移転させること。精神科医にしか理解できず取り扱えない、精神失調のような行動上の問題を全て取り扱うこと。

39. Dominate the psychiatric profession and use mental health laws as a means of gaining coercive control over those who oppose Communist goals.

精神科の専門職を独占し、精神医学を共産党の目的に反対する者を強制的にコントロールする手段として使用すること。

40. Discredit the family as an institution. Encourage promiscuity and easy divorce.

家族制度への信頼を喪失させ、乱交と安易な離婚を推奨すること。

41. Emphasize the need to raise children away from the negative influence of parents. Attribute prejudices, mental blocks and retarding of children to suppressive influence of parents.

子育ては親の否定的な影響から遠ざけて行う必要があることを強調すること。偏見、思考の停止を理由にして、親が子供に抑圧的な影響を及ぼすことを妨害すること。

42. Create the impression that violence and insurrection are legitimate aspects of the American tradition; that students and special-interest groups should rise up and use “united force” to solve economic, political or social problems.

暴力と暴動には、アメリカの伝統から見て合法的な側面があるという印象を作り出すこと。それゆえ、学生や特別利益団体は立ち上がるべきであり、経済的、政治的、社会的な問題を解決するために団結するべきである。

43. Overthrow all colonial governments before native populations are ready for self-government.

現地の人々が自治を行う準備が整う前に、全ての発展途上国政府を転覆させること。

44. Internationalize the Panama Canal.

パナマ運河を国際管理にさせること。

45. Repeal the Connally Reservation so the U.S. cannot prevent the World Court from seizing jurisdiction over domestic problems. Give the World Court jurisdiction over nations and individuals alike.

Connally Reservationを無効にし、アメリカの国内問題に国際司法機関が介入するのを防げないようにすること。国際司法機関の権限が国家と個人に同様に及ぶようにすること。

聖書では、終わりの時代に世界統一政府が樹立されることが預言されています。

いわゆる世界統一政府(One World Government)の預言です。この預言はまだ成就していませんが、その実現に向かって世界は動いています。

MEMO

世界統一政府の預言が成就しつつある兆候については、別の記事「時のしるしを見分ける:世界統一政府への動き」をご覧ください。

現在は、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻など、世界が激動の時代を迎えています。こうした今日の世界情勢の動向は、世界統一政府の樹立という聖書預言に立って眺めると、一つひとつの出来事がつながって全体像が浮かび上がってきます。

世界統一政府に関する預言

世界統一政府に関する預言はいくつかありますが、代表的なものは旧約聖書のダニエル7:23~24に記されている預言です。ここでは、終わりの時代に全世界を統治する世界政府が現れることが預言されています。

23 彼はこう言った。『第四の獣は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。 24 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らの後に、もう一人の王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。

ここで言う「獣」とは、覇権国家となる異邦人(ユダヤ人以外の民族)の国を指します。また、「第四の獣」とは、異邦人の覇権国家として最後に登場する国のことです。この国は「全土を食い尽くし」と言われていることから、全世界を統治することが預言されています。

また、この「獣」の国が全世界を支配することは、黙示録13:7~8でも預言されています。

7 獣は、聖徒たちに戦いを挑んで打ち勝つことが許された。また、あらゆる部族、民族、言語、国民を支配する権威が与えられた。 8 地に住む者たちで、世界の基が据えられたときから、屠られた子羊のいのちの書にその名が書き記されていない者はみな、この獣を拝むようになる。

黙示録の文脈では「獣」は反キリストを指しますが、反キリストが支配する国がダニエル7:23~24の「第四の獣」に該当します。上記の聖句は終末時代の最後に来る大患難時代の描写で、この時代には「獣」の国が全世界を支配していることがわかります。

エゼキエル戦争と世界統一政府との関係

エゼキエル戦争(「ゴグとマゴグの戦い」とも呼ばれる)とは、終末時代にロシアを中心とする北方諸国がイスラエルを侵略する戦争を指し、エゼキエル38~39章で預言されています。

MEMO

エゼキエル戦争の預言について、詳しくは「終末預言を読み解く:ゴグとマゴグの戦い(エゼキエル戦争)」をご覧ください。

このエゼキエル戦争は、世界統一政府が樹立される前に起こります。それは、エゼキエル戦争では、ロシアを中心とする同盟国(主にイスラム諸国)がイスラエルを武力攻撃する主権を保持していることからわかります。世界統一政府が支配している状況では、各国が独自の軍事行動を起こすことはできないはずだからです。

また、エゼキエル戦争は、世界統一政府の樹立と直接的に関係しています。この戦争でロシアやイスラム諸国が崩壊することで、西側諸国の敵対勢力が消滅し、世界統一政府への道が開かれることになるためです。

MEMO

ロシアのウクライナ侵攻は、エゼキエル戦争に至る大きな流れの一部と考えることができます。

世界統一政府の特徴

聖書には、世界統一政府がどのような政府になるかも預言されています。ここでは、主な特徴を3つ挙げます。今、世界は、この3つの特徴を備えた世界政府を実現する方向に着実に向かっています。

完全監視社会

世界統一政府は完全監視社会になることが、黙示録13:16~17で預言されています。

16 また獣は、すべての者に、すなわち、小さい者にも大きい者にも、富んでいる者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、その右の手あるいは額に刻印を受けさせた。 17 また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。

ここでは、反キリスト(獣)の「刻印」がなければ、売り買いができないと言われています。つまり、商売をして収入を得ることも、食料などの生活必需品を購入することもできなくなるということです。これでは生きていくことができず、反キリストに従うほか選択肢がなくなります。

このような社会になる兆候は、さまざまな場面で現れています。その一例として、ワクチンパスポートが挙げられます。現在では状況が変わっている地域もありますが、欧米ではワクチンパスポートがなければ入れない店が多数あります。カナダのある村では、一時期、スーパーマーケットで買い物をするのにもワクチンパスポートが必要とされ、ワクチンパスポートがなければ生活することもままならない状況になっていました。

クリントン政権のアドバイザーを務めた民主党員のナオミ・ウルフは、次のようにも述べています。1

(ワクチンパスポートの)計画がその通りに実施されれば、西側諸国における人間の自由は文字通り終わります。…ワクチンパスポートは、プラットフォームに何ができるかを知らなければ、まっとうなもののように聞こえます。私はハイテク企業のCEOをしていますので、こうしたプラットフォームが何をするかわかっています。問題はワクチンでも、ウイルスでもなく、データです。これが普及すれば、あなたは選択の余地なくシステムの一部になります。理解していただきたいのは、このプラットフォームには、それ以外の機能も問題なく搭載できるということです。

原文を読む Vaccine passport … is literally the end of human liberty in the West if this plan unfolds as planned… Vaccine passports sound like a fine thing if you don’t know what those platforms can do. I’m CEO of a tech company, I understand what this platform does. It’s not about the vaccine, it’s not about the virus, it’s about data. And once this rolls out you don’t have a choice about being part of the system. What people have to understand is that any other functionality can be loaded onto that platform with no problem at all.

国民のデータをシステムで一元管理することで、把握することが可能になります。スーパーマーケットや、レストラン、公共交通手段などを利用する際に、このワクチンパスポートの提示を要求することで、人の位置情報や購入履歴をすべて把握する監視社会を作り上げることが可能であり、実際に中国ではそのような監視社会が出来上がっています。ワクチンパスポートの導入がすなわち監視社会の実現というわけではないのですが、支配者が悪用すれば徹底した監視社会を作り上げることができる体制が整いつつあります。そして、反キリストが支配者になる時には、実際にそのような社会が出現することになります。

世界統一宗教

世界統一政府は、世界統一宗教によって支えられることが聖書で預言されています。黙示録17:1~6には、そのような世界統一宗教に関する描写があります。

1 また、七つの鉢を持つ七人の御使いの一人が来て、私に語りかけた。「ここに来なさい。大水の上に座している大淫婦に対するさばきを見せましょう。 2 地の王たちは、この女と淫らなことを行い、地に住む人々は、この女の淫行のぶどう酒に酔いました。」
3 それから、御使いは私を御霊によって荒野へ連れて行った。私は、一人の女が緋色の獣に乗っているのを見た。その獣は神を冒涜する名で満ちていて、七つの頭と十本の角を持っていた。 4 その女は紫と緋色の衣をまとい、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものと、自らの淫行の汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。 5 その額には、意味の秘められた名、「大バビロン、淫婦たちと地上の忌まわしいものの母」という名が記されていた。 6 私は、この女が聖徒たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。私はこの女を見て、非常に驚いた。

ここでは「一人の女が緋色の獣に乗っているのを見た」と言われており、世界統一宗教(「女」)と世界統一政府(「獣」)が一体となって世界を統治する様子がうかがえます。この「大淫婦バビロン」と呼ばれる世界統一宗教について、ユダヤ人神学者のフルクテンバウム博士は次のように述べています。2

淫婦バビロンは、患難時代の前半に宗教界を支配する世界統一宗教体制を表している。淫婦バビロンは世界の国々(「大水」)を支配し、宗教界を完全に支配し、政府の消極的な支持を受けている。この世界統一宗教の本部は、再建された町、偶像崇拝の母であるバビロンに置かれる。偶像崇拝と偽宗教は、ここで始まったからである(創世記11:1~9)。

原文を読む Babylon the harlot represents the one-world religious system that rules over the religious affairs during the first half of the tribulation. She rules over the nations of the world (the “many waters”), fully controlling religious affairs, and has the reluctant support of the government. The headquarters of this one-world religion will be the rebuilt city of Babylon, the mother of idolatry, for it was here that idolatry and false religion began (Gen. 11: 1-9).

この世界統一宗教は、世界のさまざまな宗教を一つの傘の下に統一し、世界統一政府の実現に協力します。国際政治学者のチャールズ・P・シュライヒャーは、世界統一宗教と世界統一政府の関係について、著書で次のように語っています。3

人間が熱烈に傾倒する普遍的な宗教、すなわち唯一の神への献身と共通の兄弟愛で人間を結びつける宗教だけが、人々の間の分裂と世俗的な国民国家の崇拝を克服するのに役立つと信じる人々がいる。

原文を読む There are those who believe that only a universal religion to which men are fervently devoted, one which unites men in devotion to a single god and in a common brotherhood, will serve to overcome divisions among men and the worship of the secular nation-state.

ここでシュライヒャーは、宗教の統一によって人々の分断がなくなり、国家という壁を克服して統一国家を生み出せるようになると語っています。そして、聖書の預言によると、実際にそのようになるのです。

ただし、フルクテンバウム博士が「政府の消極的な支持を受けている」と語っているように、世界統一宗教は最終的には反キリストに滅ぼされます。世界統一政府の樹立という目的を達成する手段として利用した後、反キリストは自分が神であると宣言をし、この「大淫婦」を葬ることになるためです(黙示録17:16)。

なお、 6節の「 私は、この女が聖徒たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。私はこの女を見て、非常に驚いた」という言葉から、世界統一宗教はイエスの証人であるクリスチャンを迫害し、殉教者が出ることも預言されています。

一時的な平和

先ほど、世界統一政府が樹立される前にエゼキエル戦争が起こると述べました。また、現在の世界情勢を見ていると、中国の周辺地域など、エゼキエル戦争のほかに別の地域で戦争が起こる可能性もあります。このような世界情勢の中で、世界の人々が平和を願い求めるようになることが当然予想されます。世界統一政府は、そのような平和を求める声に押される形で樹立され、当初はその声に応えることが、以下の1テサロニケ5:2~4からわかります。この箇所では、世界統一政府によって一時的な平和が訪れることが示唆されています。

2 主の日は、盗人が夜やって来るように来ることを、あなたがた自身よく知っているからです。 3 人々が「平和だ、安全だ」と言っているとき、妊婦に産みの苦しみが臨むように、突然の破滅が彼らを襲います。それを逃れることは決してできません。 4 しかし、兄弟たち。あなたがたは暗闇の中にいないので、その日が盗人のようにあなたがたを襲うことはありません。

この聖句について、フルクテンバウム博士は次のように語っています。4

この箇所でも、患難期を意味する「主の日」という言葉が出てくる。人々が「平和だ、安全だ」と言っている時に、患難期が突然訪れ、破壊的な力で襲ってくるのである。このことは、患難期が始まる直前に、偽りの平和の時代が来なければならないことを示している。つまり、世界が10か国の王国に分裂し、反キリストが権力の座に上り詰める間は、平和な時代が続く。しかし、そのような平和は患難期の到来によって打ち砕かれるのである。

原文を読む Once again, the term “the day of the Lord” is found in this passage as a reference to the tribulation. At a time when men are saying, “Peace and safety,” the destruction of the tribulation suddenly hits with devastating force. This fact will require the period of false security to come just before the act that initiates the tribulation itself. So, while the world is divided in ten kingdoms and the Antichrist is rising to power, there will be a period of peace. Yet, it will be shattered by the tribulation.

一時的ではありますが、世界統一政府は平和を実現します。「時のしるしを見分ける:世界統一政府への動き」でも述べましたが、現在世界統一政府を求めている人々も、(少なくとも表面的には)世界平和を実現することを目指しています。この「世界平和」が、世界統一政府を形成する原動力になります。

世界統一政府成立の3段階

先ほど引用したダニエル7:23~24では、次のように言われていました。

23 彼はこう言った。『第四の獣は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。 24 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らの後に、もう一人の王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。

この聖句から、世界統一政府は3つの段階で成立することがわかります。

  1. 世界統一政府
    世界統一政府が樹立され、全世界を支配するようになります(「これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く」)。

  2. 世界10か国による分割統治
    世界統一政府が10か国に分かれ、10か国による世界統治に移行します(「十本の角は、この国から立つ十人の王」)。この箇所は、世界統一政府が分裂して10か国になるとも読めますが、世界政府は10か国の地域政府で構成される連邦国家のようなものと考えることもできます。

  3. 反キリストのみが君臨する世界統一政府
    この10人の王の後に、反キリストが台頭します(「彼らの後に、もう一人の王が立つ」)。そして最終的に、10人の王のうちの3人を倒し、反キリストが世界統一政府の頂点に立つことになります。

世界政府の最終段階となる反キリストの統治する世界統一政府は、患難期の中間に成立し、患難期の後半3年半の間、世界を治めることになります。このことはダニエル7:25で預言されています。

25 (反キリストは)いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを悩ます。彼は時と法則を変えようとする。聖徒たちは、一時と二時と半時の間(注:三年半)、彼の手に委ねられる。

世界統一政府の最後

続くダニエル7:26には、反キリストの世界統一政府が最終的に滅ぼされることが預言されています。

26 しかし、さばきが始まり、彼の主権は奪われて、彼は完全に絶やされ、滅ぼされる。

ヨエル3:2では、この世界政府と反キリストが最後はエルサレム(ヨシャファテの谷)でキリストによって滅ぼされることが預言されています。

2 わたしはすべての国々を集め、彼らをヨシャファテの谷に連れ下り、わたしの民、わたしのゆずりイスラエルのために、そこで彼らをさばく。彼らはわたしの民を国々の間に散らし、わたしの地を自分たちの間で分配したのだ。

まとめ

ここまで書いてきたことは、今はまだ夢物語のように感じるところもあると思います。しかし、世界情勢を見ていれば、行きつ戻りつはありながらも、世界は着実に聖書で預言されているとおりの方向に進んでいます。現在のような先が見えない時代は特に、聖書の預言のことばに耳を傾ける必要があります。聖書の預言は、ユダヤ人の約束の地への帰還、イスラエル国家の再興など、これまでも確実に成就してきたためです。

世界はますます混迷を深めていくことが予想されますが、そのような中でも、聖書のことばを握りしめている人は右往左往する必要がありません。究極的に行き着く先を知っており、どのような状況でもキリストに信頼することができるためです。神は現在の状況を旧約聖書のダニエルの時代(今から2千5百年以上前)からあらかじめ告げておられます。このようなことが可能なのは、聖書の神が天地創造の神であり、全知全能の唯一神だからです。そのことは、聖書自体でもイザヤ46:5~10で宣言されています。

5 わたしをだれになぞらえて比べ、わたしをだれと並べて、なぞらえるのか。 6 袋から金を惜しげなく出し、銀を天秤で量る者たちは、金細工人を雇って、それで神を造り、ひざまずいては、これを拝む。 7 彼らはこれを肩に担いで運び、それがあったところに安置すると、それはそこに立ったままである。これはその場所から動かない。これに叫んでも答えず、苦しみから救ってもくれない。 8 このことを思い出し、勇み立て。背く者たちよ、心に思い返せ。 9 遠い大昔のことを思い出せ。わたしが神である。ほかにはいない。わたしのような神はいない。 10 わたしは後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、『わたしの計画は成就し、わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言う。

このみことばに信頼して、皆様が平安の中を歩まれることを祈ります。

この記事を書いた人:佐野剛史氏

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