ヒューマン・リソースvsコンピュータ・リソース
これから事業を始めよう、というときに人間とコンピュータのどちらに仕事を割り当てるかが問題となる。
そこで、その会社の全仕事量に対する人間とコンピュータの比率をHCR (human-to-computer ratio)と定義する。
例えば、仕事量100として
・人間が50、コンピュータが50ならHCR=1.0
・人間が70、コンピュータが30ならHCR=2.3
・人間が30、コンピュータが70ならHCR=0.43
HCRが高いほど人海戦術になりスケールし難く非効率になる。
HCRが低いほど限界コストが下がり不労所得に近づいていく。
これからすべての企業はHCRを下げる方向に向かっていくはずで、新しく上場する企業もHCRが低いところほどPERも高い傾向にあるように思う。
なぜこれを考えたかというと、組織づくりのエキスパートとお話する機会があり、ヒトを育てること、ヒトのマネジメントの難しさというものを痛感。ヒトのマネジメントをAIに代替できるか?というと、そう簡単ではない。
であるならば、最初からHCRを最小化するように動いていけばよいはず。同じヒトの採用でも、働くコンピュータを量産するエンジニアを雇うことはHCR増にはならない。むしろ下げる方向に働く。
僕が今やってる企業コンサルは、クライアントのHCRをどうやって下げるかに尽きる。そのために僕自身がプログラムを書くこともあれば他のエンジニアに手伝ってもらうこともある。
これからの起業や組織改革はHCR戦略がテーマになってくるはずだ。
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