断片

しになれなかった言葉たち


聞いたか、郷愁は死んだらしい
戦場であいつは悟りを開いたらしく
ヒースレジャーよろしく
ダイナマイトで病院を吹き飛ばした!

本当の名前もあったらしいが
俺たちには必要ないんだとよ
追憶は必要だってのにな


「果てしない」を指す単位があって
「わからない」を指す名前があって
知性は自己中なんだと思う


黒を探そう
真夜中を束ねたみたいな黒い黒を


ほろ酔いで電車が止まる
壊れた掲示板夜中の3時に愛しく無意味だ


太陽が卵を焼いたのでもう目玉は入りませんね


日本海を飲み干したところお尻がヒリヒリと痛みます


津波が来る前には起きてラジオ体操に向かいましょう


ガタガタとうるさい木漏れ日ですが煎じて飲めば頭痛に効きます


他人が歌ったり楽器を吹いたりしている様をみると少しざわざわとする。
女性だと尚のこと興奮する。どこかセックスにもマスターベーションにも似てる気がしている。
だれだれがトランペット聴いてでオナニーしてたんだって。
気持ちわかるよ。


揶揄うみたいな落ち葉の音とかつてのあなたの声がにていた。


どこにも居場所のなかったペンが無気力に床に転がっている。


携帯見ながら散歩してると目薬みたいに日差しをいれたくなる。目を見開いて曇った太陽をみる。


(チラシの)女が新聞から解放されて幸せそうに路上


音楽ヘッド聴いてる少年高少女だかわからない子が赤い光に手を翳してる交差点


ああ世界の法則性が恐ろしいのだ。木々。枝葉。細々となりゆく。


近しい人であればあるほど言葉が遠のいていくようで。



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