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ある男の物語①「枚方市にて昼飲み鴨鍋ライブ」

ある男の物語①「枚方市にて昼飲み鴨鍋ライブ」=旅空香高堂
 
 3月24日(日曜)昼前、その男は京都駅に降り立った。近鉄奈良線で丹波橋駅へ、京阪電車に乗り換えて枚方市駅に向かう。その駅のガード下にある居酒屋メイズダイニング で<昼飲み鴨鍋ライブ>が行われた。2017年の<昼飲みすき焼き鍋ジャズライブ>以来だった。
 ミュージシャンは、京都は先斗町や三条大橋などを中心にストリートミュージシャンとして活動している小竹親(ちかし)、心に響く魂のブルースシンガー市川芳枝、そして7年前に六本木で拾ったネコハチことブルースハープ羽田純(はたじゅん)の3人。

 この日もジャズかと思ったが、何と昭和歌謡の名曲をやると言う。14時過ぎから鴨鍋がスタート、ハイボールで、泡盛を呑みながら2時間のライブになった。その男は久しぶりの鴨肉を食べながら、曲目をすべてメモ書きにしていた。70~80年代の馴染みの曲、その男には聴きなれたメロディのある時代の音楽だった。

<小竹=空に太陽がある限り(にしきのあきら)> 
<ネコハチ=真夏の出来事(平山みき)>
<市川~大阪の女(ザ・ピーナッツ)> 
<小竹~バスストップ(平浩二)> 
<市川=ブルーライトヨコハマ(いしだあゆみ)> 
<小竹~拾われた猫のように(中島みゆき)> 
<市川=つぐない(テレサテン)> 
<小竹=見上げてごらん夜の星のように(坂本九)>
<小竹&市川~居酒屋 木の実ナナ&五木ひろし)> 
休憩タイム
<小竹=ワインレッドの心(玉置浩二)> 
<市川=コーヒールンバ(西田佐知子)> 
<小竹&ネコ~ラブユー東京(ロスプリモス)> 
<市川=いっそセレナーデ(井上陽水)> 
<小竹=恋の季節(ピンキーとキラーズ)> 
<市川=池上線(西島三重子)> 
<小竹=いとしのエリー(サザンオールスターズ)> 
<ネコハチ=与作(北島三郎)> 
<市川=逢いたくて逢いたくて(園まり)> 
<小竹=悪女(なかじまみゆき)> 
そして最後は
<市川=津軽海峡冬景色(石川さゆり)
 
 市川芳枝は慣れない歌謡曲を演歌にならない程度で歌いこなし、小竹親の声は桑田佳祐と同質だった。終了後の談笑で思わず彼に言ったことは
『サザンのTSUNAMIは津波の唄でなく、もはや「人々の魂を弔う唄ではないだろうか。決して悲しみの歌でな<愛の唄>と言って良い」と語りかけていた。』
 そろそろ歌わせてあげる空気が東北地方から起きることを期待した。

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