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映画「ノマドランド」かなり難解な映画だった

こんにちは、ヒロシDEATHです。

今年のアカデミー賞主要部門最多ノミネートを受けている「ノマドランド」先ほど見てきました。

久々に、見た後のコメントが難しい映画だなって思ってしまった。

全般的に、「これドキュメント映画?」と感じてしまうほど地味かつ淡々と描かれてる。
疲れてる人だと、ちょっと油断してしまったら寝てしまうぐらい地味さ。
何やら、本当の車上生活者が出演していたらしいが、誰が本物なのか全くわからないぐらいのリアリティ感もあった。

表面だけ見ていえば、資本主義に飽き飽きした、期間労働で生計を成り立たせている、どこにも縛られない人々がアメリカには多数存在するという社会問題を描いている映画なんだろうけど。

ただ、決してそれだけの映画だというわけではないと感じた。

自分自身、アメリカの田舎町に行ったことないということもリアリティ感があまり持てない原因なんだろうけど、この映画を見てしっくりくる日本人がどのくらいいるんだろーかという疑問が湧いてくる。

ということで、よくわからない中での私の感想。解釈が間違っているかもだけど、勇気をもって断言しときますw

主人公はコミュニケーション力も高く、仕事もある程度できる、人々から愛されるパーソナリティも持つ。決して、社会からドロップアウトするような人ではなかった。いわゆる一昔前に言われていた負け組には該当しない人。

途中で、親族や知り合いから、屋根のある生活ができるオファーを受けるが共に断ってしまう。決して楽しそうというわけではない、ノマド生活に戻ってしまう。
正直、なぜそこまで意地になるのよ?と見てて思ったほど。

主人公は、自分の人生を真っ直ぐ生きようとしてる、とてもまっすぐな人だと感じた。一昔前であったら、一流企業の中堅社員として、良い生活をできていたんじゃないかなと思う。
ただ、今のアメリカは0.1の勝ち組と99.9の負け組という格差が蔓延し、そういった中流者が加速度的に減少しているのではと想像してしまった。
中度な幸せを得られている人が、近年急激に減っているのではと想像してしまった。

主人公は、そのような環境の中、自分らしい生活を追い求めて戦い続けている人ファイターじゃなかったと思ってみてた。多くの人たちが自分らしさを失ってしまった世の中で、決してあきらめず戦い続けている人の象徴なのではとも思っている。

世界的に増え続けるギグワーカー、日本でもそれは同様であり、これからの日本の社会問題になることは間違いないことではないかと思ってる。

人にとって幸せってなんだろう?仕事ってなんだろう?
そんな人々の価値観が大きく変わっている時代を迎えているんだろうかと思っている。

自分の今後の生活や労働というものを、再度考えてみるきっかけになったと思っている。


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