見出し画像

ELLEGARDENの配信ライブで感じたモヤモヤ感について

こんにちは、ヒロシDEATHです。
今週金曜日の夜に行なわれたELLEGARDENによるYouTubeでの配信ライブ。
きっと見た方も多いんじゃないかと思います。

個人的な事前予想として、
・アコーステックセットで
・東北のどっかで
・トーク交えながら
・ゲストも招待して
行われると思ってました。

結果、ゲストこそこなかったけど、予想に近いものでした。(後に書いてますが、正確に言うと予想というものではないです。。。)

ライブ自体も、メンバーが比較的自然体に臨んで、トークを交えつつ、森の中で名曲をアコースティックセットでマイペースで進んでいく、最高なライブだったと思います。
これが無料とはマジ本当に信じられない。
こんな気持ちいいライブが見れて、本当に幸せなひとときでした。

ということで本記事の題名について。
今言った通り、ライブは本当に最高でした。そこで感じたモヤモヤ感について書きたいと思います。

私が感じたモヤモヤ感とは、先日有料で行われた「MONOEYES」配信ライブの扱いについて。

それを提供する側と受ける側の面から書いてみます。
まずは提供する側視点で。

ご存知の通り、ELLEGARDENの配信ライブは、youtubeというプラットフォームにて無料で配信されました。
正確な数字は把握していないですが、視聴数20万人程度と認識してます。(間違ってたらごめんなさい。。。)
また情報は正しいか不明ですが、スパチャ(投げ銭)での収入は1千万円を超えたようです。

一方、MONOEYESの配信ライブは、有料フェスのビバラとして、GYAOというプラットフォーム上で配信されてます。収益や視聴者数がどれくらいだったから知りません。(今度鹿野さんにダメ元で質問してみようかな。。。)
勝手な想像ですが、視聴者数の差は、二桁はあるのではと思ってます。前者は90分無料、後者は30分有料という違いはありましたが。

現実的には両バンドの人気や話題性には大きな差があるのはわかってますが、同じ細美バンドだし、基本配信ライブをやらない最高なロックバンドであることに違いはないです。

ではなぜこんなにも差が出てしまったのか。
・有料でなく無料でやるべきだったのか?
・プラットフォームの違い?
・告知が足りなかった?

正直私には答えがわかりません。
ただ、両方の配信ライブを見て、両方とも本当に最高だったし(個人的にはややMONOEYESの方が良かった)全ての邦楽ロックファンは見るべきものだったと思っただけに、とてもモヤモヤしてます。
いい音楽なのに、知る人ぞ知るで埋もれてしまうのはとても残念です。
いいものをどうやって提供すべきだったのか、特にMONOEYESのライブについて。それが提供視点でのモヤモヤです。

受ける側視点でのモヤモヤについて。
先日ビバラオンライン視聴後、一つ記事を書きました。

このライブで細美さんは、
・客がいない以上通常のバンドセットでのライブはできない
・アーカイブは残さない
・無理してまで、音楽業界に寄付することはやめるべき
など話してました。

ロックファンなら、少なくとも細美ファンならこの情報程度は知ってて当たり前と思っていた。けど、配信ライブが始まって流れてくるツイートには、
「アコースティックセットとか全く予想できなかった!!」
「アーカイブには残さないんだってよ。。。」
「無理してスパチャ(細美さんは全額寄付するとも言っていた)することはやらなくていいとか、細美さんまじかっこいいな」

受け手側にどんなモヤモヤを感じているかというと、「情報に対する感受性低い人多すぎないか??」ってこと。

提供する側が、一人でも多くの人に情報を伝える工夫っていうのはまだまだ足りないとは思うけど、受ける側も情報に疎すぎる。
そんな受け身だと、自分達が好きだと言っている音楽がますます衰退しちゃうかもよっ、て言いたい。

もう少し言うと、(見た方はわかると思うけど)ビバラオンラインの時、細美さんは配信ライブ自体に戸惑ってた。ビバラ(スパーアリーナでやる前提の方)に出るの決まってたから、断らなかったと言ってたけど、明らかに配信ライブには肯定的ではなかった。
それがライブ後半に、「鹿野さん(ビバラのオーガナイザー)、これ絶対やってよかったよ」と細美さんは笑顔で言ってた。
つまり、ビバラオンラインがなかったら、ELLEGARDENの配信ライブは行われていなかったかもだし、MONOEYESのそれと連動しているとも思う。
そう考えると、鹿野さんの功績は大きすぎる。(裏方の事情なんて知る必要もないという意見もあると思うけど、それは人それぞれの考え次第)

世の中にはいい音楽がどんどん増えているって実感あるけど、リスナーが増えていないっていう感覚もある。提供側がどんどん成長しているのに、受け手がいつまでも未熟って感覚もあります。
仮説として、ある年になると音楽から卒業してしまい、ライブステージのある期間(例えば中学生で入学して、社会に出るタイミングで卒業するなど)だけしか音楽に接しないという弊害もあるのではと思ったりしてます。

コロナで音楽業界が死にかけているのは、多くの音楽ファンにとっての常識だと思ってます。
その中で、規制を作りながらライブを始動したり、有料無料での配信ライブを試みているアーティストや関係者がたくさんいます。
ただ聞くところによると、採算が取れているものはほとんどないようです。
コロナが怖くて、仕事や学校に対する影響を考え、行きたくても行けない人も多いとは思います。
ただ、受け手がもっとしっかり情報を受け止めて、消化してあげないと、本当に音楽業界は死んでしまう気がします。

もし本当に音楽が好きなら、必死で頑張ってる発信者をもっと知ってあげて欲しい、情報に敏感になって欲しい、そしてもしそれがいいものであったとしたら、惜しみなくお金を使って欲しい。
今、それとのギャップが大きいと感じることが私のモヤモヤの一つ。

クラファンに参加することも素晴らしいと思うし、グッズを買ってあげることも素晴らしいとは思う。
ただ一時的な寄付とかでは音楽が滅んでしまうことを止められない。

継続性のあるビジネスとして音楽を消費することが、音楽業界にとって一番良い形だと思うので、それが今後どんどん実現していくことを願ってやまないです。


ありがとうございます。アーティスト支援に使わせていただきます。