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十日恵比須神社の正月大祭|博多幸福論#026

昨年まで、毎年1月10日前後には福男で有名な西宮神社十日えびすに行っていた。行列に並ぶのは得意じゃないけど、回転早いし(?)、商売繁盛にあやかりたいし、私にとっては正月ボケから普通の日々への架け橋のような行事に思えて、行かないと一年が本格的に始まる気がしなかった。

当然、今年からは福岡に住んでいるので気軽に西宮神社になんて行けない。
そもそも十日戎って関西の文化だと思ってたので、きっと福岡にはないんだろうなぁと勝手に思い込んでいたら、あった。
あったも何も、神社の名前からして十日えびすだった。

1月11日、残り福
地下鉄の千代県庁口駅で降りて、誘導されるがままに歩くと参拝の列の最後尾に着いた。人は多かったけれど西宮神社に比べれば大したことはない。正月大祭の最終日だったからか、1/4の屋台は午前中からもう店仕舞いを始めていた。
屋台の中身にはそんなに期待していなかったけど、「獺祭」の文字だけは私を強く惹きつけて離さない。お参りした後は獺祭を一杯いただいてから牡蠣小屋に寄って帰ろうかな…なんて妄想を膨らませながら、15分ぐらい並んだだろうか。

並んでいる時から参拝する時まで、ずっと福引きの「当たり〜」「大当たり〜」の声が聞こえる。拡声器を使ってなんとも縁起のいい声が響き渡る仕掛けになっているのである。これを聞いたら、1回3000円の福引きをやらなかったら損な気分にさえなってくる。
素直な私は、言われるがままに財布から3000円を出して福引きの列に並んだ。

くじを引く番が近づいてくると、なんかすごい勢いで肩とか腕とか手をがっと掴まれて、はい引いて!と言われる。どれにしようかな〜じゃらじゃら、、なんて考える余裕は全くない。ちょっとでも彼らのテンポを崩そうもんなら怒られそうなのでめちゃくちゃ焦る。
「えっあっ!?は、、はい!これ!」
3秒で引く棒を決めて渡すと、
「大当たり〜!金升〜!」
どの程度の大当たりなのかわからないけど、大当たりで一安心。
なんだかうちにちょうどいい。

おみくじはもちろん、大吉。
その横で売ってたえびす銭も買ってみた。
えびす銭は、神社から縁起のいい古銭をお預かりして、これを種銭としてお金を稼ぎ、一年後にお返しするというもの。
一人10枚まで買えるそうだが、初心者なので1枚だけ買ってみることにした。

たくさんの縁起物をいただいて晴れやかな気分になったところで、さっきの行列横の屋台に寄るのはなんだかめんどくさくなってしまった。
近くに昼飲みできるお店もなさそうだし、、と、神社のあとはすぐ地下鉄に乗って天神に寄って帰ることにした。

NUMBER SHOT=なんばしょっと
店名が秀逸で気になってたお店にピットイン。

ハッピーアワー、好きな言葉です。

ビールの注ぎ方が好き。
そしてこの薄いグラスがいい。
薄いグラスは大好きで以前はうすはりも使ってたけれど、案の定全部割ってしまった。誰がとは言わないが。今我が家にはワイングラスも一個もない。頑丈なグラスはそれはそれでいいんだけど、サーモスもいいけど、やっぱりたまには華奢なグラスで滑らかな舌触りを感じたいよな。。
うなぎはお通し。

招き猫さんの中にはトリュフ入りポテトサラダが入っている。
あなたお正月にぴったりね。

小ぶりだけど美味しかった酢牡蠣。
美味しかった。
だけど、だけど、道民は、厚岸の牡蠣が恋しくなって泣いた。

ねぇマグロ。
どうして君はそんなにはみ出てるんだい?
ありがとう。

今回行ったNUMBER SHOT天神店が入ってる天神ビジネスセンターの地下は他にも気になるお店がたくさん。
平日の昼間は人も少ない様子で、穴場かも?

次はうどん居酒屋にわかや長介に行こうかな。

家に帰って笹を飾り、やっと今年が始まった。

福笹が本物の笹だとは・・・!

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