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夏の長崎初上陸|博多幸福論#016

予定のない週末があれば全力でキャンプ地を模索するのが常。
そんな我が家だが、夏は別。
特に私が、夏のキャンプを異常に嫌がるのだ。
北海道の夏ならまだしも、それ以南で8月の暑さの中キャンプするのは過酷にも程がある。と思ったら今年は北海道も真夏日が何日もあったわけで、もう私がこの世で8月にキャンプするとしたらオーストラリアまで行かないと無理だなと思った次第。

福岡に越してきてからまだ半年も経たない私たちには、まだまだ未開の地がたくさんある。気持ちよく晴れた夏の週末は、家から2時間ぐらいで行ける観光スポットに行きたい。
九州の地理を知らなさすぎるので、Googleマップを見ながらピンを刺しては所要時間を調べる。
宮崎・鹿児島は遠い。湯布院・別府は行きたいけれど宿に空きなし。呼子にはもう行ったとなると、小旅行にぴったりな距離感は熊本か長崎。

夏なのでやっぱり海が見たいと父子が言い、夏のプチ旅行は長崎に行った。
九州って福岡以外は結構な田舎だろうなと勝手なイメージを持っていた。しかし、初めて降り立った長崎は思ってたのの5倍都会だった。
どうしても北海道出身者としては港町の観光地といえば函館と比べてしまうのだが、函館よりもかなり栄えている印象を受けた。そりゃそうだよね、函館は市で長崎は県。
港もあるけど街もある。

稲佐山頂上からの景色

ホテルのチェックインまで時間があったので、先に出島ワーフに行ってみたけれど、暑い。ぷらぷらと端から端まで歩いてすぐに車に戻ってしまった。
ほんの数分の滞在でも駐車場の料金が高め。観光地だから仕方なし。

早く切り上げてしまってまだ時間がある。お次は山の上に行ってみようと、長崎駅の横を通って稲佐山の頂上を目指す。ロープウェイに乗ることもできるようだけど、やっぱり暑いのでクーラー効かせた自家用車で上まで行くことにした。
展望台の一階部分にはなぜかストリートピアノが置かれていた。その日ピアノを弾いていたのは、缶チューハイを横に置いたおじさん。おじさんのピアノの音がつまづくと、こちらの足も床に引っかかる感じがする。あそこでなめらかなトルコ行進曲を弾いてくれる人がいたら展望台までもリズムよくのぼれそうなものだけど、ストリートピアノに贅沢は言えない。缶チューハイを飲みながらピアノを弾いたって、それはおじさんの自由なのだから。

稲佐山頂上からは市街地から遠くの島にかかる橋までよく見えていい眺め。
ここが「日本新三大夜景」のひとつだとは露知らず真っ昼間に急に訪れた私たち。夜景も見てみたいけど飲んでしまったら登れんがな。

においに吸い寄せられてしまう
ふわふわの生地にほろほろ角煮

山を下りて、私たちが泊まるホテルのある商店街に向かう。
提携駐車場に車を停めて外へ出ると、もう美味しそうな匂いがぷんぷん。
この商店街で買い食いせずに歩ける人がいるだろうか。
いろいろ食べたいからと角煮まんは三人でひとつだけ買ったわけだが、ふわふわしていて甘辛い”まん”は、案の定そのほとんどが娘の胃袋に消えていった。

脂が乗った鯨のお刺身

夜は魚自慢の居酒屋さんへ。
商店街近くのぎゅっと凝縮された繁華街には、老舗の餃子屋さんや場末のスナックが並んでいていい雰囲気。
スナックはその街の縮図だ。スナックに行けば街の性質、性格、流行、人、すべてがわかる。娘が成人したら一緒にスナック行きたいな。
その頃場末のスナックはまだあるんだろうか。

美顔器にハマった4歳

スナックには行けないのでセブンでつまみとお酒を買ってホテルに帰宅。
ホテルの部屋には美顔器とマッサージクッションが用意されていた。
美顔器にどハマりした娘はエンドレスでスチームを浴びる。それ以上ツルツルになってどうするんだ。
「私に貸してよ!」「いや私がー!」
女同士でかしましくしてる間に夫は寝落ち。

福岡で食べるのより海鮮の主張を感じる

翌日は朝食もそこそこに、ちゃんぽん求めて商店街をうろうろ。
うちの家族は皆ちゃんぽんが大好きで、福岡でも2週間に1度は外に食べに行っている。長崎に来たからには本場の味を確かめずには帰れない。

眼鏡橋近くのお店に決めて、ちゃんぽんと皿うどんを一つずつ頼んで三人で食べる。
…ほほぅ。
確かに美味しい。魚介の出汁が効いてる。
ただ、福岡でいつも食べてるちゃんぽんも負けてない。

調べてみると、ちゃんぽんはそれぞれの店によってかなり個性があるものらしい。ラーメンと同じだね。当たり前中の当たり前だが、長崎の人でも一番好きなのはリンガーハットって人もいるという。
それならばいろんなちゃんぽん食べ比べしてみたいし、”長崎の”リンガーハットにも行ってみたい。
でもあんなガッツリごはん、ハシゴ出来ないよねぇ。
いろんなちゃんぽん食べ比べできるフェスやったらいいのになぁ。

ちりんちりんあいす🎶

腹ごなしにたくさん歩いたらもう一杯ちゃんぽん食べに行けるんじゃないかと街中を歩き回ったが、1,2時間空けたぐらいでは到底ちゃんぽんもう一杯はいけなかった。

眼鏡橋の近くで有名なちりんちりんあいすを購入。
アイスをバラの形に整えるところに長崎の品を感じる。

今度はもっと田舎の長崎を体験してみたい。
できれば五島列島。
遠いよねぇ・・・。


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