年間230日を海外取材に費やす”携帯電話研究家"の1週間の行動記録。
MWC2018取材のあとは、マドリードへ。

《目次》
[1]MWC2018の取材、無事終了
---端末からネットワークまで充実取材
[2]マドリードの初滞在は楽しさと恐怖
---雑貨屋やハムを楽しみ、スリ未遂にも合う
[3]3月も毎週出張、パリでP20取材予定
---今月も新製品が目白押し
[4]マドリードのホテルが良かった
---アトーチャ駅のそば、清潔快適
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[1]MWC2018の取材、無事終了
---端末からネットワークまで充実取材

「気が付けば最終日の16時になっている」これがMWCです。展示やカンファレンスはみな通信関連。だから会場全てが興味範囲、取材対象なわけです。てなことで最後の時間までひたすら取材しまくり。たとえばNECブース（ソリューションです）なんて記事化の予定はないですが、顔認証の新しい技術が展示されていたりと、見ておくのは重要。そもそも普段、自分で調べることありませんから。

またネットワーク周りも勉強のためにエリクソン、ノキア、ファーウェイ、サムスン（端末のほうじゃなく）もブースツアーに参加してきました。ネットワーク系からみえてきたのは5Gの商用化目前という動き。エリクソンがディスプレー搭載で自走する5Gロボットをブース内に走らせるなんて、今までない展示。5Gが使い物になる、コンシューマーレベルまで降りてきたってことですね。

端末もおなかいっぱいになるほど見てきました。とはいえ小さい所は時間がなくまわりきれず。今年はネットワークをちゃんとみたおかげで、端末を回れたのは実質1日だけでした。MWCの会期は4日しかなく、せめて5日ないと見切れません。スタートアップ系イベント4YFN（4 Years from Now）も旧会場まで行く時間がなく、去年に続き今年も行けず．．．

端末の動きは私を含め多くの記事が上がっているのでトレンドはもうみなさんおわかりかと。ノッチ付きディスプレーは結局数年で廃れると思うのに、どうして追従してくるかなあ．．．まあ他社がやるからやるしかないのでしょうが、ZenFone 5に関しては採用する理由が弱かったり。発表会の最中に「ざわざわざわ」と疑問の声が上がるってのもなかなか見られないこと。「5」のモデル名も理由付けが弱く、わざわざバルセロナで発表会をやった効果はどれくらいあったかなと。CESでやっちゃったほうがよかったような気もします。

今回はPSION再来のGemini PDAを出すPlanet Computerが大きなブースを出していました。商談もかなり進んだようで、日本でももしかしたら、なんて期待が持てます。こちらのマニアっぷりが気に入られたのか、上の方々ともかなり仲良くなれていろいろと裏話などもお聞きしたり。

日本語キーボードに関しても質問を受けましたが、上海在住のコザック氏が自ら解決したりしており、このあたり結びつくとよりいいものができるかと。とにかく普通のスタートアップと違い、20年前の名機を作っていた人たちが集結しているので、細かいことや小さい問題が多少あっても、そんなものは大きな流れの中で見たらささいなこと。今後も期待できますよ。

Gemini PDAがらみでSailfish OSの発表会にも出ましたが、フィーチャーフォンの4G化の動きがいろいろと繋がっています。Nokia 8110 4Gも出てきたし、このあたりの端末纏めもしないといけませんね。てか今まで3Gフィーチャーフォンを好んで買っていましたが、これからは4Gフィーチャーフォンを狙うかな。中国移動とかGio Phoneとか、このあたりも面白い製品がいろいろです。

原稿は会期中に1日2本ペースで書いたものの、ネタはまだまだ10本以上の凝っています。なのでこれからしばらくも書いていく予定です。マイナーネタやマニアックネタ、ちょっとヘンタイネタもいろいろ取材しているので早めに出したいところ。3月は毎週取材ですが、空き時間はすべて原稿を書く、くらいの気持ちで取り組もう(笑)

[2]マドリードの初滞在は楽しさと恐怖
---雑貨屋やハムを楽しみ、スリ未遂にも合う

マドリードは過去に乗り継ぎで空港を使ったことがありますが、滞在したことはありませんでした。今回のMWC2018は香港−マドリード線を使ったので、MWCのあとはマドリードに3泊して残りの仕事を仕上げることに。