年間230日を海外取材に費やす”携帯電話研究家"の1週間の行動記録。
3月の第四週は深セン出張。東京から直接深センへ。
香港の自宅になかなか戻れません(^^)。

《目次》
[1]OPPOの本社・工場見学
---新興企業とは違うモノづくり精神
[2]中国メーカーの発表会の連続に身体が足りず
---旧正月明けの発表会ラッシュが開始
[3]実は都内に1週間潜伏
---ファーウェイショップはすごかった
[4]深センから香港の自宅に一瞬帰宅
---24時間バスのおかげ、新居は便利
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[1]OPPOの本社・工場見学
---新興企業とは違うモノづくり精神

OPPOの工場見学に行ってきました。昨年6月のR11発表会の時も見学したのですが、その時はグローバルPR主催。今回は日本のOPPOによるメディアツアー。そのため東京発・深セン直行という行程でした。普段深セン空港は国内線しか使わないため、国際線での出入りはちょっと新鮮。直行便の行きは深セン着が真夜中なのですが、ツアーのため送迎があるので移動も心配なしでした。

OPPOは新興メーカーと思われがちですが、MP3時代を入れると10年以上の老舗メーカー。そのため工場も自前で持っています。アウトソーシングしたほうが安いのかもしれませんが、自社で作るからこそすぐに修正も可能なところがあるでしょう。またOPPOの新入社員は工場や販売店で一定期間の研修があります。古い企業のイメージがわくかもしれませんが、モノを作る会社であればどのように物ができ、どうやって販売されているかの現場を知ることは意味があることだと思います。前回の工場見学時と同様に、「OPPOはメーカー」であることを今回も感じました。

今回は工場内での食事があったので、ラインのスタッフと同じ食堂で食事ができるのかも！と楽しみでした。ですが残念ながら通された場所は工場内でも別のところ。そのメーカーを知るためには物を作っている人たちと同じものを食べてみたかったのですけれどね。なお食堂はきれいで1度に1000人規模が食べれるほどの大きさ。勢いのある会社は食堂にも活気があります。

工場は東莞（トンガン）にありますが、深セン空港から近い場所。深セン市から東莞市にはいってすぐのエリアなので、ほぼ深センと言えるエリアです。すぐそばにVivoやBBKもあるのが兄弟企業ならでは。とはいえ両者とは資本は分かれているのでグループ企業というわけではありません。まあたしかに両者の新製品のスペックは似ていますが、ターゲットユーザーが近いことから出てくる製品も類似してしまうのでしょう。OPPO独自開発の高速充電「VOOC」をVivoが採用しないのも別会社のものだからです。

今回は本社にも立ち寄って開発者に話を聞く機会もありました。カメラ周りに関しては記事を書きましたが、OPPOに10年も務めているそうです。つまりOPPOの端末のカメラのことならなんでも知っているといっても過言はないでしょう。長年働く開発者の方がいるってあたりも、OPPOがメーカーであることを物語っています。しかし自分に中国語ができたらインタビューの後の昼食時にいろいろと話を聞くことができたのですけどね。。。こうして中国メーカーとの付き合いが増えている今、中国語をちゃんとやらねばと思います。

さてツアーの最後にはOPPOの店舗にも立ち寄りました。華強北路のフラッグシップストアはまだ工事中だそうで、一瞬だけ個人行動で見てきましたがたしかに出来上がってはいませんでした。その代わり南山のショッピングモールにあるお店を訪問。ここは香港の旧居（屯門）から近いのでよく来たエリアですが、ここにOPPOの店があるとは知らなかった。

そして店には早くも月末発表の最新機種、R15が展示されていました。すでに予約は受け付け中で、発表会を待たずに実機を試したい人や、予約したい人のために展示しているわけです。しかもモックアップではなくきっちり動く実機でした。こうなると発表会の位置づけがわからなくなりますが、発表会そのものはイベント、お祭りってことなのでしょう。

OPPOツアーは3泊3日の駆け足でしたが、日本メディアツアーのため日本語でいろいろと話が聞けたのは楽でした。英語だとどうしても質問がなかなかうまくまとめられませんし。訪問記なので急ぐものではありませんから、今後いくつかの記事を追加で出していく予定です。

[2]中国メーカーの発表会の連続に身体が足りず
---旧正月明けの発表会ラッシュが開始

OPPO R15をすでに見たものの、発表会は3月31日、深センで行われます。今月はそのほかにも中国メーカーの新製品ラッシュで目が回りそう。体が1つではどうしようもなく、2つの発表会に参加するのが精いっぱい。本当はすべてに参加したかった。ちなみに知り合いの台湾人記者たちはメディアがそれぞれの発表会ごとに人を振り分けて全部をカバー。うち数名は自分と一緒の行動をしていました。