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山根博士の「スマホ取材の裏側」2018/02/18(vol.44)

年間230日を海外取材に費やす”携帯電話研究家"の1週間の行動記録。
2月中旬に韓国へ行きオリンピックの取材。
その後は日本で多忙で更新が大幅に遅れました。

《目次》
[1]平昌オリンピックで5Gを取材
---KTとサムスンのパビリオンへ
[2]LG U+がプリペイドSIMを販売
---インチョン空港のSIM販売が拡大
[3]金浦空港駅のコンビニがemart24に
---EG SIMは引き続き販売
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[1]平昌オリンピックで5Gを取材
---KTとサムスンのパビリオンへ

2月8日から13日まで韓国を訪問しました。前半は巨済島の実家へ、後半は11日から平昌オリンピックの取材。と言ってもオリンピックそのものではなく、オリンピック絡みでテストが始まった5G関連の取材です。平昌オリンピックではKTとサムスンが公式スポンサーをやっており、どちらも5Gに絡んでいます。実際に会場では5Gのテストネットワークのデモが行われました。

ところでオリンピックへ行くのは夏も含めて今回が初めてのこと。会場がどんな状況になっているのか知りませんでしたが、公式スポンサーがパビリオンを設置しているんですね。KTとサムスンもそれぞれ個別に構えていたので5G関連の取材はここに行けばOK。なお今回訪問したのはスケート場などがある室内競技メインの江陵(カンルン)の会場。観戦チケットがあれば中に入れますが、無い場合は入場料で2000ウォン(約200円)を払えば入れます。

KTブースは5Gの説明やインテルと組んでのネットワークの説明、サムスン製の5Gタブレットを使った競技閲覧などをデモ。タブレットはEngadgetに記事にしましたが28GHz帯のモデムを搭載しており実際にテストネットワークに接続された状態で使うことができました。競技のビデオストリーミングやYouTubeの高画質ビデオの視聴が主な用途ですが、普通にAndroid端末なのでネットワーク周りの説明なども見ることができます。

Engadgetの記事はこちら。
世界初の5Gタブレットを触った! 平昌オリンピックでサムスンが実機を展示

サムスンのパビリオンのほうはGalaxy Zoneの大型版と言う感じで、VRマシンを多数展示。月面の1/6の重力を感じられるVRのデモは動態センサーを身体に付けミニクレーンで釣り上げるなど本格的なもの。他にはNote8を使ったセルフィー体験なども可能など、ここにくるだけでも結構楽しめます。サムスンもこれだけ多種多様なVRデモ機を置くのならば、有料化してアミューズメントパークの商業化もできそう。

なお端末(Galaxy JシリーズやGalaxy S8/Note8)も販売していますが、S8などは10万円レベルなので気軽に買うにはきついところ。一番安いJ3で25万ウォンでした。記念に何か買いたかったのですが、今年は(今年も)1月から旅費がかさみまくっているので断念。なおS8などのケースも販売されています。カフェがあるものの現金は使えず、ポイントで交換なのが残念なところ。

オリンピックの競技はフィギュアスケートの団体決勝を見ましたが、日本は残念な結果でした。それでも目の前で日の丸を掲げて日本人選手を応援できたのはいい思い出になりました。TVで見るのとは違い、あの広いスケートリンク全体をどう使うか、フィギュアスケートのだいご味も少し理解できたように思います。

しかし韓国はとても寒くて、平昌/カンルンはもちろんのこと、ソウルも気温はマイナスで先月のデトロイトを思い出すくらい。そのデトロイト対策の防寒着を全て持っていったので耐えられましたが(特に耳あては効果大)、オリンピック競技の観戦がトライアスロンなど屋外だったら大変でした。屋外競技のほうがダイナミックかもしれませんが、室内のほうがベターかもですね。とはいえ室内も、厚着をしている人がベンチにずらりと座るのでちと窮屈でした。

ところでオリンピックスポンサーにはVISAも加わっていて、会場内のクレジットカード支払いはVISAカードのみ。またVISA Paywaveの実証実験も行われており、手袋の甲の部分にICチップ(ミニSIMカードと同じ大きさ)を入れて支払いを行うデモも行われていました。

手袋は自販機で販売。手袋と30000ウォンの入ったICチップセットで65000ウォン。買おうかどうするか悩んで何度か自販機の前を通ったのですが、帰りの時間が押してしまって購入できず。これは買っておくべきでした。このあたりは同行していた他のライターさんが記事化されるでしょう。

2020年の東京オリンピックは母国開催ですから取材も含めていろいろとやりやすいですね。ま、日本開催なら私が記事を書く方向性としては海外からの渡航客絡みになりそうですが。2年後がまた楽しみです。

[2]LG U+がプリペイドSIMを販売
---インチョン空港のSIM販売が拡大

オリンピック取材で仁川国際空港へ降り立ち、いつものようにキャリアカウンターをチェック。するとLG U+のカウンターに「Prepaid SIM」の案内がありました。まあどうせレンタルだろうと思って声をかけたところ、販売しているとのこと。しかもデータ定額。料金も安めです。

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