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ファーウェイ「Mate20」発表会で感じたパワー : 山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.72

【年間235日を海外取材に費やす山根博士の1週間の記録】
2018年10月28日更新

[1]ファーウェイ「Mate20」発表会で感じたパワー
[2]現金無しでロンドン滞在、地下鉄はクレカ乗車
[3]ロンドンにも無料ギガビットWi-FiのInLinkUKがあった

仕事情報などは公式サイトからどうぞ:山根康宏のモバイルネタ

[1]ファーウェイ「Mate20」発表会で感じたパワー

更新が空いてしまいましたが、いやー、10月16日のロンドンのファーウェイ発表会は自分の取材の歴史の中で、間違いなくトップ3に入るイベントでした。とにかく「これでもか!」と新製品を繰り出すファーウェイのリチャード・ユーCEOの前で、もう黙ってそれを受け入れるしかないという状況。ファーウェイの勢いはアップルを追い抜こうとしていますが、それが本物であることをまざまざと見せつけられた感じです。

昨年のMate10の発表会では、その先月に発表したチップセットKirin970の説明をじっくりしてからMate10シリーズの紹介をおこないました。ところが今回は新製品の数が多いこと、そしてもはやKirin980は発表済で「AIなんて当たり前でしょ」とばかりに、Kirinの説明はさらっと流されました。

Mate 10やP20よりも強くアピールしていたのが本体デザイン。これは背面にスクエアに配置した3カメラ+フラッシュのデザインを強く意識してほしいからでしょう。エッジディスプレイになったことで本体のぱっと見のデザインはサムスンのGalaxy Sシリーズに近くなりましたが、側面の電源ボタン(赤い色がより鮮明になった)と背面カメラでデザインの差別化を行っています。

他の端末を充電できるリバースチャージの相手としてiPhoneを出してきたところで会場は最大の盛り上がりを見せましたが、「One more big thing」で7.2インチのMate 20 Xを出した瞬間も大きな声援が上がりました。なにせハイエンドモデルを4機種投入です。このサイズはスマートフォン最大クラス。そしてライバルに任天堂スイッチを並べるなどやりたい放題(笑)。

もはやサムスン、アップルの新製品クラスではファーウェイの勢いは止められません。気が付けば毎月新製品投入を行っているOPPO、Vivo、シャオミもファーウェイをしっかり追従しており、弱小メーカーを淘汰しつつこの中国4社が着々と販売数を上げていく、そんな雰囲気がいまのスマートフォン市場から感じられます。

Mate 20シリーズの中で存在感が高まっているのがポルシェデザインとのコラボレーションモデル、Mate 20 RSです。このコラボはこれで4モデル目となります。2年以上も続けてやっていれば市場での認知度も高まっているでしょうし、今度のモデルは背面が革張りになったことで高級感が一段と増しています。最上位モデルは2000ユーロ超えですが、この価格を出すだけの仕上げとスペックにまとめているのはさすが。日本でも展開すべきですが、日本にはポルシェデザインのお店がないため難しいかな。

ところで発表会では大きなミスを犯してしまいました。なんとデジカメ(OM-D初代)のセンサー部分が割れてしまい、それに気が付かずにプレゼンの撮影を行っていたのです。途中でどうもピントが合わないときに撮影画像を確認したときに気が付いたのですが、もはやカメラの3Dライブ絵文字の説明時で、主要なプレゼンは終わった後。今回撮影した写真は半年以上はあちこちに使うはずだったのですが、、、

[2]現金無しでロンドン滞在、地下鉄はクレカ乗車

ロンドンには10月14日から18日まで4泊滞在しました。発表会の16日はまる1日拘束ですが、それ以前は自由行動、発表会以降はお借りした実機(Mate 20 Pro)を使っての撮影テストなどを行いました。航空券の空きがなく18日は19時のフライトだったので最終日も余裕あり。とはいえこのスケジュールだと19日の日本のOPPOの発表会に間に間に合わないという苦渋のスケジュールでした。

さてヨーロッパへ行く際はほぼロンドンで入りしています。9月のIFAも香港ーロンドンを買い、さらにそこからロサンゼルスのMWCAもロンドンからでした。ということでロンドンは毎年数回訪れていますが、ここ数年現金のポンドを使うことがありません。宿が1泊の場合はチップもおかないので(ごめんなさい)、それ以外はクレジットカードで済ませてしまいます。

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