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ファーウェイP30発表会でパリに行ってきた: 山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.83

【携帯電話研究家・山根康宏の業界ネタと取材記録】
公式サイト:山根康宏のモバイルネタ
2019年4月3日更新

[1]ファーウェイ発表会でパリに行ってきた
[2]リヨンの街は美しい、Mirabook本社も訪問
[3]メディアで読めないMWC報告会を実施

[1]ファーウェイ発表会でパリに行ってきた

3月26日にパリで行われたファーウェイの新製品発表会へ行ってきました。今回はメディアツアーが組まれたので東京からの参加。香港→東京は時間がないのでANAの夜行で(エーゲ航空特典航空券)、東京ではイベント登壇(後述)を行い、それからパリへと行ってきました。フライトは不慣れなエールフランスでしたが、機内Wi-Fiが19.9ユーロでそこそこ速度がつながったので良かった。なお無料ではメッセンジャーだけ使えるので友人同士との連絡は無料で行えます。

今年は去年と違う発表会会場で、イベントホールというより展示会場スペースなのかな。ホールは広いのですがステージが低く、指定されたエリアに座ったもののプレゼンの肝心の部分(一番下に表示される機種名など)が見えず、ちょっと残念。去年は横に広いもののステージが高くて「見えない」なんてことはありませんでしたから。このあたり、ファーウェイもまだまだかなと思うところ。ここ数年のサムスンの発表会はそのようなことが一切ありませんから。

さてP30 Pro/P30に関してはすでに多くの記事が出ているように、カメラ強化が大きなポイント。P30 Proは光学5倍ズームで、ハイブリッドでは10倍。P20 Proの光学3倍ズームはたまに使っていましたが、まあズームがあってよかったね、って感覚でした。ところがP30 Proの5倍はそれだけで「遠くを写そうかな」とナチュラルに思える倍率。そしてハイブリッド10倍も画面で見る限りは問題なくきれいで、この10倍も常用しようと思いたくなります。

つまりいままでのズーム倍率では標準の1倍との差がそれほど多くなく、なくても困るものではありませんでした。ところが5倍や10倍となると、明らかに写真体験が異なります。しかも10倍できれいなんだから困ったものですよ(笑)。Engadgetに作例の記事を書きましたが、旅行にもっていきたくなりますねこれは。デジカメなくてもいい、ようやくそう思える倍率です。

そしてデジタル50倍は月が写るそうですが、手持ちはかなり厳しいです。三脚でもセルフタイマーがあったほうがいいでしょう。それでも他社のカメラだと10倍20倍が精一杯ですから、50倍でなくては見えない世界はP30 Proだけで体験できるものになります。普段使うことはあまりなさそうですが、たとえば展望台に昔あったお金を入れて見られる望遠鏡(双眼タイプ)のようなもので、遠くを単純に見たい、記録しておきたい、って時には使えそう。

今回もデモ機を使うことができるので、1日かけてあちこち撮影してみました。P20 Pro同様超広角もありますから、風景の撮影も幅が広がります。「あそこがはいらない」「そこだけアップしたい」と思った時、0.6倍、1倍、5倍、10倍、50倍と5通りで撮り比べることができるわけです。ただしいままであった3倍が無いのがちょっと不便かなと。手動で3倍くらいにすればいいのですが、「ちょい寄りたい」ときにワンタッチでできると便利。このあたりは倍率のワンタッチボタンをカスタマイズできるようにしてほしいかな。

さてパリは発表会の前日も1日空いていたのですが、午前中は原稿書きで、午後から軽く出かけた程度。ホテルから徒歩20分くらいでForum des Hallesなので散歩を兼ねて歩いて行ってきました(途中にファーウェイのカスタマーケアセンターあり)。ここの見どころはFnacとSFRですが、今はシャオミの店もできています。ただシャオミの店は端末主体でアクセサリはあまり多くありません。ケーブルなどの消耗品を常日頃から買い替えるのはアジアだけなのかも。

また前回のパリでも訪問したOrangeのフラッグシップストアも訪問。ここも徒歩20分くらいで、ホテルから三角形の頂点にそれぞれの場所が位置している感じです。分解可能なスマートフォン「Fairphone」があったら買っちゃおうと思ったのですが、定価500ユーロ。前回は確か200ユーロ以下だった気がしたのですが、2年契約込みの価格だったのかなあ。結局買ったのはWikoの3Gフィーチャーフォン。まあ何も買うものがなかったよりはよかったかな。

[2]リヨンの街は美しい、Mirabook本社も訪問

P30発表会の翌日、パリの街中へと写真作例にみなさん出かけていきました。私はせっかくフランスにいるからと、電車で2時間のリヨンへ出かけてそちらで写真を撮影することにしてみました。パリの街は美しい建物が多いでしょうが、リヨンならより風景に特化した写真が撮れると思ったからです。

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