山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.70（2018年10月6日）
10月に入り取材ラッシュ。日本ではファーウェイとシャープ発表会に出席。
10月4日はソウルまで飛んでLG V40 ThinQを真っ先にチェックしました。

[1]ペンタカメラはいいぞ！---ソウルのLG発表会は今回も取材パスなし
[2]シャープの発表会は今回はいまいち---技術アピールのAquos Zero
[3]価格で攻めるハイエンドのNova 3---ファーウェイの存在感が高まる

仕事情報などは公式サイトからどうぞ：山根康宏のモバイルネタ

[1]ペンタカメラはいいぞ！---ソウルのLG発表会は今回も取材パスなし

10月4日にLGはV40 ThinQを発表しました。今回もニューヨークとソウルで発表会をやったようです。今年春のG7 ThinQ発表会はLGのPRに「韓国の発表会に参加したい」と申し込みしたのですが、日本を含む、韓国以外のグローバルメディアはニューヨークにしか参加できないとのこと。とはいえG7、1機種のためだけにニューヨークに行く旅費をねん出するは無理です。ダメもとで韓国へ行ってみたら、発表会翌日から体験イベントが開催されすぐに実機を見ることができました（発表会当日も実はこっそり見れたのですが）。

今回のV40 ThinQも、また「ニューヨークへ行ってね」という回答になると思われたので、何も問い合わせせずに直接ソウルへ飛びました。ただし前回はヨンサン駅構内ホールという公共スペース。今回はLGサイエンスパーク、すなわちLGの関連会社含むほぼ全グループの研究施設のあるエリアです。ということはセキュリティーチェックもあるだろうし、招待客しか入れないでしょう。それでも新機種をいち早く見たいと前日にソウル入りし、会場突撃を図ったのです。

なおLGサイエンスパークは地下鉄5号線のMagok（麻谷）駅またはBalsan（鉢山）駅そば。金浦空港から2駅または3駅です。ってことで前の晩は22時過ぎに仁川国際空港に到着したので、宿は金浦空港から5号線で逆方向に1駅、Gaehwasan（開花山）駅そばのチムジルバン、ケファサンランドへ。深夜料金は1万ウォン、つまり1000円で泊まれます。

今回は大広間に休憩室があることを初めて知り、机と電源があるので仕事ができました。お風呂が24時から2時くらいまで掃除中なのでいつも夜中につくと即・入浴できないのが難点ですが、朝に入れば十分ですね。

さて4日は10時にLGサイエンスパークへ行くも、ビルが10本以上あり断念。どこでやっているかもわかりませんから。まあG7のように翌日5日からどこかでイベントやるだろうなと思い、ひとまずG7と同じヨンサン駅へ移動しました。するとやってるやってる、今回は発表会当日からV40 ThinQの体験ゾーンが設営されていました。

14時くらいに着いたのですが、イベント初日ということで説明員の人たちはかなりはりきっていました。そのため落ち着いて写真を撮れず、説明を聞きながらの撮影に。まあプレスイベントじゃありませんから好意で説明してくれるスタッフに対してこちらも素直に従うのがマナーってものでしょう。身分は適当に出しながら、スマートフォンが好きでこれを見に来たというとみな喜んでくれますね。日本語ができるスタッフがたまたまいて、ちょっと細かい説明を受けることができたのはラッキー。

なおほかのスタッフも英語はある程度できます。このあたりが韓国らしいというのか、このレベルの仕事でもそれなりに学力ないとダメってことです。これは他のイベントでも聞いたのですが、外国語何もできない、だと仕事になりません。こうして本来の客でもない来客への対応をしてくれてとてもありがたかったです。

ちなみに日本語できるスタッフを紹介してくれたのは、会場を回っているマネージャークラスの人。韓国語で「熱心に写真撮っているけど、興味あるなら説明をさせましょう」と、身近なスタッフを呼んでくれたのです。「すいません日本人なんです」と言ったら紹介されたスタッフがここから日本語で「日本語出来ますよ」と。すごい偶然でしたが、やっぱり興味あって製品を見に来ていると、この手の引きが強いのかも。

さてV40 ThinQに関してはトリプルカメラが面白いので、記事をいくつか書く予定です。「秋にもフラッグシップ出さなくちゃならないなんて大変だなあ」と思っていたら、しっかりカメラのことを考えたいい端末なんですね。3つのカメラで同時撮影（順次撮影）できるトリプルショットは便利。LGの端末を欲しい！と感じたのは久しぶり。これほしくなっちゃいました。

[2]シャープの発表会は今回はいまいち---技術アピールのAquos Zero

10月3日はシャープ本社で新製品Aquos Zeroを発表しました。シャープの発表会は前々回から開発者が話をするなど具体性のある内容に変わっており、前回はSNS対応のカメラ強化という、Aquos R2の発表でした。ということで今回も期待しての発表会への参加。