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Computex2018取材と深センでMi 8を見た

山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.58(2018年6月8日)
年間230日を海外取材に費やす”携帯電話研究家"の1週間の行動記録
今年のComptex2018は2日目から取材へ。意外とみどころ多いです

[1]Computex2018---IoTを中心に取材中
[2]1か月半ぶりの深センへ---山寨機やシャオミや化粧品問屋
[3]香港吉野家が天丼、ケンタッキーは牛丼---味は予想通り

[1]Computex2018---IoTを中心に取材中

毎年悩む、Computexの取材。昨年はUstTodayの一員としての参加のため早めに台北入りしました。今年は直前まで仕事があったため、二日目からの取材となりました。まあ私が見るのはスマートフォンや通信が中心なので、実は初日から行く必要は無いのです。

とはいえ前日開催のASUSのROG Phone発表会は本当は行きたかったところ。ジョニーシー会長の想いを生で感じたかったところです。またクアルコムのPC向けSnapdragonの話も聞きたかった。5G時代になればPCにセルラーモデムの搭載は当たり前になるかもしれず、PCの概念が大きく変わります。OS側がまだそれを意識した物になってはいませんが、クアルコムの考えるオールウェイズコネクテッドPCの動きは見ておかねばなりません。

てなことでメインに回ったのは3号館で開催されたinnoVEX、スタートアップ関連の展示。3号館がまるまるスタートアップ&IoT一色に染まります。台湾発の新しいものやサービスも見ることができます。ただし今年は台湾の大学関連の展示がかなり増えており、大学の研究発表会の延長というイメージの展示も多くありました。Computex側が政府機関などと協業したのかもしれませんが、台湾ゾーンが増えたものの内容は去年よりややトーンダウンという感じでした。

さて本会場のほうは、思ったより見どころが多く今年はあたりだったかもしれません。3G以降、セルラー系の技術開発は中国に移ってしまい、台湾はWiMAXがとん挫したため時代から取り残されているような状況でした。しかし今回のComputex 2018では4G系やLPWAの展示が豊富。NB-IoTもところどころで製品が見られるなど、セルラー系の製品が増えていました。モジュールが安価に出回っていることを受けてでしょうが、時代の流れにうまく乗ってソリューションも含めた展開ができれば台湾にもまだまだ挽回のチャンスはありそう。

南港会場のほうは大手メーカーは2極化かもしれません。ASUSはROGを別ブースなどゲーム系が目立つ一方、AcerはPredetorを展示するもブース内はスカスカ。Acerはもうクラウドサービスのほうに力をいれているのかもしれません。VR系の展示もそれなりにある一方で、ウェアラブルはちょっと勢い無し。B2Bがあるものの、コンシューマー向けの製品は今一つ。スマートウォッチもあまり目立ちません。

なおPC系は完全に見ていないのでそのあたりはほかのライターの方々の記事で情報収集。まだ最終日があるので最後の取材を行いつつ、記事はいくつかまだ書いていく予定です。疲れがたまって執筆のペースが落ちていますが、ネタは豊富なので、時間をかけてアウトプットしていきたいものです。

[2]1か月半ぶりの深センへ---山寨機やシャオミや化粧品問屋

深センも1か月半ぶり、浦島太郎状態になっていないかなと思いましたが、行ってみるとやはり前回とはどこかしら空気が違います。たとえばOPPOの勢いが若干そがれ、シャオミががしがしと出てきている感が伝わってきます(OPPOがだめとかじゃなく、OPPOの動きに焦りがなんとなく見える)。なおOPPOの旗艦店はようやく中が少し見えてきました。ずっと放置でようやく工事を始めたのかな。

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