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2019年のスマホを占う&CES2019準備: 山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.78

【携帯電話研究家・山根康宏の業界ネタと取材記録】
公式サイト:山根康宏のモバイルネタ
2019年1月1日更新

※表示上250円の有料になっていますが、今回は全文無料で読めます。

[1]2019年、5Gスマホ一番乗りはあのメーカーだ
[2]CES2019取材のためアメリカSIMを香港で買う

[3]年末年始は日本。コミケで「moto FANBOOK」を入手

[1]2019年、5Gスマホ一番乗りはあのメーカーだ

2019年になりました。このnoteも無事続けられたものの、後半は更新ペースが遅くなってしまいました。2019年からは1週間の取材記録だけではなく、その週の業界ネタも書くことにして毎週更新するようにします。

ということで2019年1本目のnoteは、まず今年の動きの予想から。激動の2018年が終わりましたが、2019年はさらにスマートフォン業界の再編が進むでしょう。その主役はファーウェイであることは間違いなし。日本ではネガティブキャンペーンが起きていますが、技術的根拠のない感情論でファーウェイの技術力が劣ることはありません。そもそもそんなに危険なメーカーだというなら、OSを提供しているグーグルは何をしてるのかと(笑)。

面倒な論争に巻き込まれてしまったがゆえに、2月に発表される予定の新モデル「P30」(仮称)がどのような製品になるかがいつも以上に注目されます。毎年2月、MWCでの注目はサムスンだったのですが、今年は否が応でもファーウェイに注目が集まるでしょう。

ここのところファーウェイの発表会にはグーグル関係者も登壇します。ファーウェイ端末搭載のUI「EMUI」とAndroid OSの連携を最近になりグーグルは大きくアピールしています。アメリカ政府ここまでファーウェイのネットワークも端末もだめだ、というのにグーグルが出てきたとしたら、結局今の動きは何なの?ということになります。ということでP30の発表会はいつにもまして重要な意味を持つわけです。

一方、昨年春に同じくアメリカから制裁を受けたZTEはファーウェイのとばっちりを受けてネットワーク、端末ともに苦しい展開を強いられそう。ZTEも5Gネットワークで存在感を高めつつ、5G端末(最初はCPEでしょう)で5G市場に乗り遅れまいとしますが、ネットワークが導入してもらえなければキャリアが端末を買ってくれません。スマートフォンも端末デザインやUI設計を改めなくては競争力も弱く、2019年はいばらの道になりそうな。

サムスンは1年おきにモデルチェンジをしていますがマイナーチェンジレベルではもはやだめ。Galaxy S8でも十分使える製品なのに、Galaxy S10(仮称)が似たようなデザインでは消費者は振り返ってくれません。パンチホールディスプレイを搭載するようですが、上下にベゼルが目立つようでは意味なしです。見た目が「1枚のガラス板」となるようなデザインにどこまで近づけるか?またNote10はNote9のBluetoothのSペンの流用ができるかどうか。毎年ケースやアクセサリも買い替えってのはユーザーを見ていません。この点はアップルを見習うべき。技術力をアピールするならフォルダブルディスプレイのスマートフォンを早々に出す必要もあります。

シャオミは低価格路線を継続、Meituをつかった女子向け路線は別店舗展開を行わないと難しいかな。そもそもシャオミの店に女性がふらりと立ち寄るなんてことはないでしょうから。O・Vは引き続きミッドハイレンジにカメラ強化でどこまで伸びていくか。FIND X2にも期待が集まります。

そして今年は5Gがぼちぼちと始まりますが、どこが最初にスマートフォンを出すかに注目が集まります。以前ファーウェイ端末部門のVP、Jim Xu氏に話を聞いたところ「5Gは様子見。2019年に出すことは出すが、ボリュームが出るものではない」ということでした。しかしアメリカにあれこれ槍玉にあげられることになった今、意地でも世界初を出したいのではないでしょうか?

とはいえやはりサムスンが世界初を出してくるのは間違いないなかなと。中国の5GはSAですから早くても2020年。キャリアの対応を待つと5G投入は来年になってしまいます。韓国はすでに免許上5Gは開始OKで、LG U+も電波を出しています。端末さえあればすぐに利用できる環境ですから、サムスンに有利な状況です。

まあ今のスマートフォンのUI(AndoridもiOS)は4Gにすら最適化されておらず3G時代を引っ張った前世代的なものです。最初の5G端末が出てきても「高速通信できる」だけの面白みのないものになりそう。ディスプレイ解像度を高めても、今のサイズでは表示が細かすぎますし。となるとフォルダブルディスプレイに注目したくなります。

自分の勝手な予想ですが、
・2月のMWC:Galaxy S10発表、5G版も登場とアナウンス
・3月ロンドン:P30発表、5G版実機も参考展示
・4月ソウル:Galaxy S10 5G版発売(限定台数)
・5月サムスンかファーウェイがフォルダブルスマートフォン発売
のように、発表はサムスン最初、実機はファーウェイ最初、発売はサムスン最初、となるのかなあと。まあこの2社の戦いが市場を盛り上げることは間違い無し。アップルはクアルコムに喧嘩をふっかけてしまったがために、2019年モデルのiPhoneへ5G搭載は無理でしょうね。

[2]CES2019取材のためアメリカSIMを香港で買う

2018年は海外渡航先でプリペイドSIMを買うことがほとんどなかった1年でした。「渡航先のキャリアのSIMを買うことがその国のネットワークに対しての礼儀」と常日頃から言っていたのですが(笑)、最近の取材出張は現地滞在時間が少なく空港で並んだりキャリアの店へ行く時間が取れなくなっています。また深水埗に引っ越したことで、SIM屋台にいつでも行けるので香港で渡航先のSIMの準備ができるわけです。

SIM屋台も常にあらゆるSIMが売っているわけではありません。今では世界中ほぼ全エリアのSIMが売られていますが、時期によって扱われるSIMは異なります。昨年まで2年間はT-MobileのM2M回線を使った全世界対応SIMを買っていましたが2018年後半には在庫切れ(おそらく販売中止)。2019年1月に屋台を回ったところ、Ultra MobileのSIM(アメリカ販売品)と3HKのアメリカSIMが目立っていました。

なお香港のMNO各社も海外向けプリペイドSIMを出していますが、屋台で売っている製品より割高です。また今回買った3HKのものはオフィシャルには無い製品のよう。さらにMNOや各国の正規SIMも定価より安いのでお買い得です。

ということで今回買ったSIM。まずは「T-Mobile 4G LTEデータカード」というもの。販売元は書かれておらず、前述したM2M向け回線を仕入れた転売(というのかな)品でしょう。あらかじめWeChatのミニアプリで登録が必要なのが、この類のSIMの特徴。20日間データ定額と通話可能でHK$280(約3900円)。データ利用制限はないようなので、メインSIMとして使えそう。

もう1枚は3HKの30日データ定額+通話SIM。FPUは8GBで以降速度規制。価格はHK$130(約1800円)。これと次のSIMは3HKのWEBには情報無し。回線はT-Mobile。

そして格安だったこれも3HKの30日データ定額SIM(通話無し)。HK$80(約1100円)ですが5GBで速度規制。そして速度は21Mbpsってことで3G接続の可能性もあります(4Gで速度規制が現実的ですが)。前のSIMとどう違うのか試してみようかと。

この3枚のプリペイドSIMに加え、中国移動香港の契約回線のアメリカローミングを緊急用に使えばなんとかなるでしょう。HK$48/日(約670円)あるいはHK$88/5日(約1280円)(FPU1GB)~HK$188/15日(約2800円)(FPU2GB)。ちなみにドコモ持っていますが海外では使いません。中国移動香港はアメリカでAT&TとT-Mobileを利用可能、今回T-Mobileばかりなのが気になるので、1月3日にニューヨークに着いたらプリペイドスマートフォンの1台でも買うかもしれません。

[3]年末年始は日本。コミケで「moto FANBOOK」を入手

CES2019は今年も東京発(TYO-HKG-NYC)。1月2日発だったので、12月31日早朝から1月2日早朝まで日本でした。

12月31日はコミケへ行き、東2 T-60aの防寒対策異状なしで頒布された「moto FANBOOK」を買ってきました。実は自分も4ページ書いています。最近歴史系の記事をいくつかネットに書きましたが、こちらにもモトローラの歴史を執筆。1ページごとに書き分けているので読みやすい体裁にしています。老舗メーカーなので昔のほうをしっかりと。グーグル買収あたりからは駆け足でまとめています。

1冊1000円。熱い内容なので、モトローラファンのみならずスマートフォン好きな人にもお勧めです。ご購入はこちらからもできます。
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日本では定宿に宿泊。安心お宿の新橋店。本当は新橋汐留店に泊まりたかったのですが、1月1日12時から館内メンテで休業で利用できず。汐留は朝ごはん(パンかおにぎりですが)が出るし綺麗で広いのでそちらがいいのですけどね。

新橋店は15時チェックインの12時チェックアウト。これを15時-15時の24時間にすると6180円(汐留店は4980円で15-15時なんですけどね)なのでそれを予約。年末&お正月ですが特にやることもなく、仕事にこもらねばなりませんから1日は昼過ぎまで滞在したかったのです。安心お宿は休憩室にテーブルと電源があるので仕事もできます(秋葉原店は狭すぎてダメですが)。

31日は早朝5時前に羽田について、都内のどこか(安心お宿の休憩でもいいんですが)サウナなどで休憩とシャワーと思ったのですが、コミケのためめぼしいところは開いておらず。仕方なく羽田空港で有料シャワーした後、午前中は電源のあるベンチで仕事していました。まあどの都市でも空港は最高のノマドスペースです。

コミケは午前が混むので13時に行くことにして、その前にアキヨドによってDJIのOsmo Pocketを購入しました。まさか自分がこれを買うとは思いませんでしたが、展示会や街歩きの記録用に使いたいと思ったのです。とはいえジンバルの類は初めてなので、使い方に悩み中。

夕方はライターもされている河童丸氏とお会いして、Osmo Pocketを使って怪しいテストをさせてもらいました。この使い方は面白いのでType-CのL字アダプタを入手して実用したいもの。

そのあとは密会で竹芝桟橋へ。うーん、船で夜を明かして初日の出を見て、また船で戻ってくるってのも面白かったかな(でもお仕事あるからなあ)。

夜遅くにそこからUstTodayのライブ配信リレーに参加していたところ、ノダタケオ氏から「メンバー田町にいるので富士そばに行かない?」とお誘いを受けて合流。図らずも年越しそばを食べることができました。

さてここ数日睡眠不足が続いていて、安心お宿には22時くらいに入ったものの、そこから爆睡。朝方起きて仕事2本書いたものの、また寝入ってしまい気が付けばお昼。これじゃいかんと6時間延長して結局21時まで滞在していました。1年最初が安心お宿とは、今年もノマドな生活が続く1年になりそうです。

そしてそのまま羽田空港へ。羽田は24時間前から出国できるそうで、23時くらいに出国して制限エリアに入りました。今回はキャセイですが預入荷物がなく、JALラウンジが特例で前日も入れるとのこと。ただし26:45までしかラウンジは開いていないのでそこでいったん出なくてはなりません。しかし空港の一般エリアで電源スペースを探したりトイレに行くときは荷物もっていかなくてはならないとか気を使う&面倒なのに対し、制限エリアに入ってしまえばベンチで横になることもできます。

ということで2時過ぎまでラウンジにいて、そのあとベンチで横になって仮眠。4:30に再びラウンジが開いたので再度はいり、6時に出て6:40の飛行機で香港に戻ったのでした。

ここからニューヨークは1月3日の夕方便。とういうことで今、アメリカに向けての荷造りをして、明日に備えているところです。久しぶりのニューヨークなので楽しみですが、JFKに夜に着いてLGAの早朝発なのでマンハッタンには出れそうにありません。

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hkyamane

香港在住の携帯電話研究家

山根博士の「スマホ取材の裏側」

香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソードを綴っていきます。月4回更新(原則金曜日)
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